- 235 名前:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [2012/02/12(日) 20:01:35.93 ]
- >>234 つづき
1.つまり、補助方程式の根rの添加で、元の方程式の根から作られたV=Aa+Bb+Cc+・・・ で、元の方程式のガロア群をGとして 2.根の置換とV、V'、V''、・・・・、V''* (もとの既約方程式の根 a,b,c・・・を置換してできる値の異なる全ての式。(元が一般5次方程式なら120個の式))が対応して) 3.F(x)=(x-V)(x-V')(x-V'')・・・・(x-V''*) (元が一般5次方程式なら120次の式)が、分解し 4.その分解の様子は、F(x)=f(V,r)xf(V,r')xf(V,r'')x・・・となり、対称式の要請から、f(V,r1)、f(V,r2)、・・・、f(V,rm)は次数はもちろん式の形も同じだと 5.F(x)の分解に対応して、f(V,r)=(x-V1)(x-V2)・・・(x-Vn)でV1、V2、・・・、Vnに対応する置換を集めてくる(それらの置換を例えば、g1、g2、・・・、gnなどすればイメージがわくだろう) 6.これを繰り返せば、F(x)がn個つづの積に分解され、それに対応して元の方程式のガロア群Gもn個つづに分解される これが、ガロアの見ていた原風景だろうと 対称式の要請から、f(V,r1)、f(V,r2)、・・・、f(V,rm)は次数はもちろん式の形も同じだとすれば、分けられたn個の群の部分も同じ構造を持つだろうと、直感的に納得できるのでは? つまり、群論の言葉でいえば、元の方程式のガロア群Gが部分群Hによって分解され、剰余類分割されると 繰り返しになるが、ガロアは 1.ガロア分解式(リゾルベント) V=Aa+Bb+Cc+・・・ 2.ガロア(分解)方程式 F(x)=(x-V)(x-V')(x-V'')・・・・(x-V''*) 3.V、V'、V''、・・・・、V''*と置換との対応>>29 をセットにして、この3つを通して見ることで、ガロア群Gがrの添加で分解する様子をイメージしたのだろうと思う>>234
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