- 449 名前:Kummer ◆g2BU0D6YN2 [2007/06/07(木) 22:17:39 ]
- D を平方数でない(正または負の)有理整数で、D ≡ 0 または 1 (mod 4)
とする。 判別式 D の2次形式の集合を F(D) と書いた(>>184)。 F(D) を Γ = SL_2(Z) の作用(>>184)で類別した集合を F(D)/Γ と書く。 f = (a, b, c) ∈ F(D) として f の属す F(D)/Γ の類を C とする。 τ = (1, 0)/(0, -1) とおく。 det(τ) = -1 である。 (a, b. c)τ = (a, -b, c) である(>>296)。 τ^2 = 1 だから τ^(-1) = τ である。 (a, -b, c) が C に属すとする。 これは fσ = fτ となる σ ∈ SL_2(Z) が存在することを意味する。 よって fστ = f である。 det(στ) = -1 だから >>447, >>448 より f は両面形式 g と 同値になる。即ち C は両面形式 g を含む。 逆に F(D)/Γ の類 E がある両面形式 (k, l, m) を含むとする。 l ≡ 0 (mod k) だから l = kn となる有理整数 n がある。 S = (1, 1)/(0, 1) とおけば、S^n = (1, n)/(0, 1) τS^n = (1, n)/(0, -1) 従って、>>442 より (k, l, m)τS^n = (k, l, m) である。 よって (k, l, m)τ = (k, l, m)S^(-n) となる。 det(S^(-n)) = 1 だから (k, l, m)S^(-n) 従って (k, l, m)τ は E に含まれる。
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