- 769 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/03(金) 07:11:06 ]
- このへんも面白いな。唐沢・岡田がクリエイターになれない理由、
自分が常に上の立場から批評するポジションにいたい理由が分かった気がする。 竹熊 プロデューサーというか、評論家ですよね。僕自身もそうなんですが、 評論家になるタイプって、クリエイターにはなれない人が多い。批評意識が 強すぎて、たとえば自分の作品にどういうツッコミが入るかということを 異常に警戒してしまう。自己批評意識というのはクリエイターにとっても 実は必要な資質なんですが、それが勝ちすぎてしまうと、なかなか創作が できないんですね。 クリエイターってさ、ある意味バカになって、ノーガードで自分の実存を ぶつけなきゃいけないところがあるでしょう。そこがお客を感動させる原動力にもなる。 批評の対象になることを恐れてはならないというか、作品を世に問う最後の段階では、 あえて考えないようにしないといけない。その反面、批評家タイプの密教オタクって、 他人の作品にはあれこれ突っ込むくせに、自分が批評の対象にされるのは嫌なわけですよ。 これはまあ自戒も込めて言うわけですが。 ???批評の対象になるのは嫌か。それは思いつかなかった。 竹熊 (密教オタクは)突っ込まれるより突っ込む側、つまり常に批評する側にいたいわけ。 だから『エヴァ』で庵野さんが、創作者の立場からオタク批判をぶった時に、激烈な 反発をかったのはそのせいですよ。 ???そこか。それは非常に本質的な発言ですね。 竹熊 自分は頭がいい位置にいたいわけ。それで誰からも突っ込まれないかわりに、 創作はできなくなっちゃうと。
|
|