- 561 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [2020/04/15(水) 02:35:12.68 ID:X9aspszG.net]
- コロナ犠牲の父、ひつぎ越し抱く 道内遺族「人ごとと思わないで」
04/12 11:00 「もっと早く入院できていたら、父は死ななかったかもしれない」。女性は今も「身震いする」ほどの怒りと悲しみを抱えている。 ■感染確認遅れ 同居していた父親の様子が急変したのは、3月上旬。 深夜に突然、父親のうめき声が聞こえた。慌ててベッドに行くと、自力で起き上がれない状態だった。熱が39・5度も出ていた。 道内は「緊急事態宣言」のまっただ中で、「コロナだ」と救急車を呼んだ。 ■PCR検査拒否 医師は「コロナじゃありませんね」と言った。ウイルスの感染を調べるPCR検査も受けられなかった。 翌日も39度近い高熱が続いた。 「父から『先生は、コロナ大丈夫って言ったよな』と聞かれるのがつらかった」。 保健所に何度も連絡したが「医師が違うと言っているんでしょ。コロナの事ばかり考えているとおかしくなっちゃいますよ」 と取り合ってくれなかった。 ■コロナ陽性、退職 搬送から2日後、別の病院を受診。防護服姿の看護師に検体を取られた。 「やっぱりコロナだ。このまま入院させて」と祈ったが「外出しないように」とだけ言われ、自宅に帰された。 次の日、陽性と連絡があった。 職場からは「風評被害が出ている」と言われた。 「親族や仕事場に迷惑をかけてしまう。もう仕事を続けられない」と退職した。 ■父の最期 入院した父親は日に日に弱っていった。 3月下旬、医師から「もう最後だと思う。あなたも危ないけど会うかい」と聞かれ、 防護服を着て3時間だけ面会した。 父親を元気付けようと、ラップでくるんだ携帯電話越しに、親戚に「頑張れ」と声をかけてもらった。 苦しそうに「うん、うん」とうなずく父親。その体にじかに触れることもできない。 「何も心配ないから。ゆっくり休んで」と声をかけ続けた。 家に帰り、着ていた服を全て捨ててお風呂に入った時、病院から電話が来た。「息を引き取りました」。 母親には、死を告げられなかった。「体調がさらに悪くなるのが心配だった」 感染予防のため、父親をひつぎ越しに抱いた。「死なせてごめんね」と何度も言った。 北海道新聞 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/411541
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