- 400 名前:397 mailto:sage [03/08/02 18:09]
- 『百物語2』は不徳のいたすところですが、未だ買っていません。
>>397を読まれると勘違いされそうですが、買っていないのは買う意味がない とかではなく単純に買いそびれているからです。 とはいえ一応、友人の持っていた『百物語2』をパラパラと読ませてもらったところ 前作よりもグレードは格段に進歩しています。 前作は述べたように内容はフライフィッシングでしたが、今回は立派に怪談です。 龍を見た話などは秀逸かなと思っています。 コンセプトは新耳袋をおもいっきり意識しているように読めますが、比較すると 怪談の練りこみがまだまだ足りないと思いました。 平谷先生の個人的体験の場合などは客観性の欠如がどうしても気になります。 怪談を考える際にそれは本当に怪談なのか?を考えているのかどうか気がかりですね。 平谷先生自身は結構怪談について勉強されたように見受けられますが平谷流の「怪談」 のコンセプトが私には見えてこないです。 とはいえ、『百物語2』は前作と大きく異なって値段に見合った怪談本です。 部数に対して売れ行きが好調なようで買いにくくはありますが買う価値は十分あります。 ただ、鼎談のレベルは前作同様低いです。これは平谷先生の怪談作家としての 才能や力量とは無縁のものとして考えています。怪談の鼎談の割に怪談を真っ向から 語っていない茶のみ話でしかないですね。 個人的には平谷先生が成長して、大迫先生と編集者さんがちっとも成長していない ように見えました。 次作の平谷怪談はよりグレードアップした実話怪談本を平谷先生が作ってこられる と期待しています。 あと、編集者を変えて鼎談をなくせばそれだけでもグレードアップするので 次作どうなるか楽しみです。
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