- 7 名前:1 ◆cmsiBNFbAs [2017/04/17(月) 17:09:52.43 .net]
- ◆4(纒向の地政的意味と倭国の形成)
纒向は二上山と三輪山で奈良盆地を南北に二分する横断線の東端近くに占地する この地は大阪湾から大和川を遡上した瀬戸内航路の終点にして、初瀬街道経由で伊勢雲出川河口付近から 東海航路に向かう起点である 同時に上つ道に面し、北陸・山陰にも抜ける交通の要衝である すなはち、三輪山をランドマークとする辻に関塞の神を祀る地であり、古くより大市が立つ 2世紀末の大乱期、中国製威信財の入手ルートが途絶して列島における旧世界の秩序が崩壊した後、 気候条件悪化に起因する社会不安の沈静化と政治的求心力の喪失による紛争を回避する目的で、この地に新たな秩序の中枢が構築された 共立とは、各地の葬制を総花的に集約した定型化前方後円墳に表象されることになる政治的関係における求心的集約の状態を、 当時の中国の語彙で表現したものに他ならぬと思われる
|
|