- 1 名前:名前が無い@ただの名無しのようだ mailto:sage [2005/12/17(土) 15:08:53 ID:GxaSj02M0]
- 文章で遊べる小説スレです。
SS職人さん、名無しさんの御感想・ネタ振り・リクエスト歓迎! 皆様のボケ、ツッコミ、イッパツネタもщ(゚Д゚щ)カモーン ======================================================================= ※(*´Д`)ハァハァは有りですが、エロは無しでお願いします。 ※sage推奨。 ※己が萌えにかけて、煽り荒らしはスルー。(゚ε゚)キニシナイ!! マターリいきましょう。 ※職人がここに投稿するのは、読んで下さる「あなた」がいるからなんです。 ※職人が励みになる書き込みをお願いします。書き手が居なくなったら成り立ちません。 ※ちなみに、萌ゲージが満タンになったヤシから書き込みがあるATMシステム採用のスレです。 ======================================================================= 前スレ FFの恋する小説スレPart4 game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1101760588/ 記述の資料、関連スレ等は>>2-20にあるといいなと思います。
- 525 名前:鼓吹士、リーブ=トゥエスティY(1) mailto:sage [2006/04/24(月) 02:27:19 ID:ITA/2Lgu0]
- 前話:>>482-485
舞台:FF7本編開始の約15年前 備考:「ネオ・ミッドガル計画」再開をほのめかす本編(Disc1神羅ビル) でのリーブの発言が今作の根拠。 古代種エアリスが連れ戻された報せを受けての発言である事から、 同計画が凍結されたのは古代種2名が脱走した時点(本編開始 15年前=Disc1エルミナ)と推測。この推測が間違っているとおかしな話にw。 追記:都市開発部門に関してはすべて捏造です。 :ネオ・ミッドガル計画ってそもそも何なのか、未だによく分かってませんwすいません。 :今回、前説(言い訳)長くてホントすんません。 ---------- 倉庫の隅に捨て置かれていたジョウロを拝借しようとしたが見あたらず、仕方なく フロアへ戻ってくると、窓辺にたたずむ人影が見えた。その人物は、やれやれと言った 表情でジョウロを傾け水を与えるのと同時に、首まで傾げていた。水と視線が注がれる 先には、1つの小さな鉢植えがあった。 毎日、毎日。彼女が出社すると決まってこの光景に出会う。始業の2時間以上前には フロアに着いていたのだが、男はそれよりも前からここにいるらしい。妙な男だなという のが、彼に対する第一印象だった。何度か声をかけようかとも思ったが、なんだかんだと いつもタイミングを逃してしまい、そのまま日々が過ぎていった。 そんなある日。 この日は朝からどんよりとした曇り空が広がり、まだ始業前で人のいな事もあいまって、 心なしかフロア全体も暗く沈んだように見えた。日中の喧噪が嘘のように静まりかえる フロアの一角、いつもの場所に彼の姿を見出した。 (また) 特に何かがあるという訳ではないのだが、実は気になっていた。毎日顔を合わせる彼の 存在そのものももちろんなのだが、彼の行為――鉢植えに水をあげる――というのが、 どうしても腑に落ちない。湿気の多い今日のような日にも、彼は鉢植に水をやり続けている。 (こういう事に口出しするから、お節介だとか言われちゃうんだろうけど)
- 526 名前:鼓吹士、リーブ=トゥエスティY(2) mailto:sage [2006/04/24(月) 02:39:34 ID:ITA/2Lgu0]
- 彼女は意を決し、男のたたずむ窓際まで歩き出した。彼の背後まで来たところで、
鉢植えをのぞき込む。それが見えた瞬間、彼女は思わず大声をあげた。 「……ちょっと!!」 言うのとほぼ同時に、水をやる男の手首を掴むと有無を言わさずジョウロを取り 上げた。 「アナタ何やってるの!? それはもともと乾燥地帯に自生する植物なのよ。そんな 物に毎日、それもこんなに水をあげてどうするの。しかもこんな悪天候の日にまで! 無責任に水ばかり与えればいいって物じゃないのよ」 「……は、はい?」 いきなり背後からジョウロを取り上げられ、あげく説教のような詰問のような言葉を 浴びせられた男は、驚いて後ろを振り返った。彼の目に映ったのは、黒いパンツスーツを 身につけ、スーツと同じように黒くて長い髪を持った細身の女性だった。 そんな彼女の勢いに押し切られたような形で、男は謝罪の言葉を口にした。 「す、すみません……」 「……あ。ごめんなさい」 その姿に思わず我に返った彼女も頭を下げる。 (私はいったい何をしてるのかな……) 自分の取った行動に疑問を抱きながらも、彼女の口は自然と言葉を紡いでいた。 しかしその声に、先ほどまでの厳しさは見られない。 「乾燥地帯に自生する植物は、根、あるいは茎に水分を蓄えておいて降雨の少ない土地に 順応した機能を備えているの。だから頻繁に水を与えなくても良いし、逆に日差しの少ない 場所では生育に適しているとは言えないわ」 鉢植えを置くなら場所を変えた方が良いのでは? と提案した。元々オフィスは北向きに 作られているので、休憩室や待合所の方が環境は良かった。しかし、あちらには既に立派な 観葉植物達が置かれているので、男の手元にあるような小さな鉢植えに居場所はなかった。 そのことは、どうやら男も認識していたようで。 「……希望としては、できればここに置いておきたいと思うのですが」 一度、手元の鉢植えに視線を落としてから少し間をおいて再び顔を上げた男は、申し訳 なさそうに言った。その姿を見た彼女の顔に、はじめて小さな笑顔が浮かぶ。 「そうね。きっと、その鉢植えにとってもここが一番よ」 笑顔のままで彼女は男の言葉に同意を示すと、次にこう尋ねた。
- 527 名前:鼓吹士、リーブ=トゥエスティY(3) mailto:sage [2006/04/24(月) 02:44:46 ID:ITA/2Lgu0]
- 「植物にとって水や日光以上に必要な物があるの。なんだか分かる?」
男はしばらく鉢植えを見つめて考え込んでいたようだったが、やがて小さく 首を横に振った。 「いいえ……見当も付きません」 「それを得るためには、どうやらこの場所が一番適しているようね。ただ……」 彼女の言葉を遮ったのは、自身のポケットから聞こえてくるやたらと甲高い 機械音だった。「失礼」と断ってから携帯を取り出してディスプレイをちらりと見た 後、またすぐにそれをポケットにしまう。 「くれぐれも、水はやり過ぎないことね」 それだけを告げて、彼女は急ぎ足でフロアを後にした。 (……なんや?) 取り残された男は声に出さず呟くと、彼女の出て行った方をじっと見つめていた。 ---------- ・うまく繋がるかは今のところ分からないのですが、生暖かい目で見守って頂ければ幸いです。 ・ちなみにDC公式コンプリートガイドに掲載されている「38歳」はそれほど考慮してません。 その点あしからずご了承下さい。
- 528 名前:鼓吹士、リーブ=トゥエスティY(3)[訂正] mailto:sage [2006/04/24(月) 02:49:50 ID:ITA/2Lgu0]
- コピペミスです。…これじゃ意味が分からないw
>>527最終行訂正 ---------- (……なんや?) 取り残された男は声に出さず呟くと、彼女の出て行った方をじっと見つめていた。 ---------- それから524、冷静に考えるとミディールでの発言が伏線なのではなくて、 あの場面でのティファの行動を元にしたお話だということに気づいて お恥ずかしい限りです。作者さんごめんなさい。 そんな重度の(FF7+DC)中毒症状な自分を看病してもらいたいです、ええw
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