- 392 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/21(水) 16:24:10 ID:0GEzQyH4]
- 神様!私に勇気を下さいっ!
「あの・・・っ!今、お付きあいしてる人、いますかっ?」 〜 333 side 〜 「・・・え?」 このときの俺の顔はきっと間抜け面だったに違いない。 けれど仕方ないじゃないか。今まさに訊いてみたい話題に対して、向こうから触れてきたんだから。 しかしこれはどういう事だ? 無口な彼女が自分から訊いてくるって事は、俺に恋人がいるかどうかは彼女にとってかなり気になるトピックスだと言うことで・・・。 お、おいおい!落ち着けよ、俺の脳!何をご都合主義の妄想をしてやがる!?それより返事だ、返事! 俺は空回りする思考回路を叱咤して言葉を探す。 実際は否定のためのワンセンテンスが必要なだけなのに、処理能力が落ちた生体CPUはクラッシュしまくる。 それでも俺はどうにかして隣に座っておもいつめた様な表情を浮かべる彼女への返事をに成功した。 「い、いや、いないよ」 声が上擦り気味になってしまった。これじゃあ意識しているのがもろばれじゃないか! そんな感じにまたも空回りしはじめた俺の頭は、続く彼女の台詞に一気に氷ついた。 彼女は控え目な、けれど心から嬉しそうな笑顔でこう呟いた。 「・・・良かった」 〜 her side 〜 彼に恋人はいない。 その答えに私の心は踊り、同時にホッとしてーーー不意に気付いた。 自分が勢いに任せて、ろくに考えず出した質問が、実はかなり意味深かつ大胆なんじゃないかと言うことに。 【続きは省略されました】
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