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かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その12】



1 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/28(火) 04:20:18 ID:h0Jb9AN7]
ここは幽霊、妖怪、妖精、魔女っ子からはては異次元人まで 
オカルティックな存在の幼女、少女、娘、女性にハァハァするスレッドです。 
エロ&萌え〜なSS、画像を随時募集中! 
創作も収集もおかまいなし! 

前スレ
かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その11】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142074376/l50

関連サイト 
過去ログ&SS保管庫 
tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/ 

関連スレ
【妖怪】人間以外の女の子とのお話20【幽霊】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163776989/
【亜人】人外の者達の絡み【異形】 
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1098260654/ 
【獣人】亜人の少年少女の絡み4【獣化】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152198523/

89 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/27(土) 19:25:01 ID:qMciFfZb]
保管庫のログで、『プレジャーガウスト』を読み返してたんだけど、なんかレス番号が飛んで、一部抜けがあるようなのです。
全部読み返したわけではありませんが、>>150とか。
どなたか、確認できますか?

90 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/28(日) 12:04:44 ID:0AnQ3LCp]
>>89
すみませんミスってたので直しておきました。

91 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/06(火) 01:05:15 ID:+fM1yv5c]
保守

92 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/06(火) 08:33:50 ID:maRBfJrx]
プレガウ神きてくれないかな

93 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/11(日) 23:53:38 ID:/sqDtGAd]
もう駄目か……保守

94 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/16(金) 09:47:24 ID:UW3bptHr]
プレジャーガウストDSで出るぞおまいら

95 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/18(日) 21:44:42 ID:Atj4y3jv]
いやまて、出るのは「トレジャーガウストDS」だからな!?
確かに俺も、最近あれのCM見るたびに、ここのSS思い出すけどさ。

96 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/20(火) 00:13:40 ID:tUils8Bm]
>>94-95
期待して損した。
罪なので罰として何かSSを書け。

97 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/24(土) 03:03:03 ID:qC1b5tbj]
保守



98 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/02(金) 03:10:55 ID:VoAB59+I]
保守。

99 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sagr [2007/03/10(土) 02:39:30 ID:Xp5pfnEc]
保守

100 名前:名無しさん@ピンキー mailto:saga [2007/03/18(日) 22:46:06 ID:mFfRmK7s]
これはもうだめかもわからんね。

101 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/19(月) 19:54:52 ID:Nx2QaPgL]
3年も保守だけで続けてる某スレに対する挑戦か、それは?

半年も保守ってる訳じゃないから我慢汁


102 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/22(木) 21:17:21 ID:ISnO3qXr]
神様ストーリーを書こうとしているんだが、書けない。
第一章(次章ができるかは分からないが)の後半部分、特にエロ部分に詰まっている。肝心なところなのに……。
多分、俺は書き上げられないだろう。あまり期待しないでくれ。第一、ちょっと設定的に(魔力がどうとか)厨房くささが漂っている。
さらに、俺は一応趣味で小説をやっているのだが(普通の)、文才に自信は無い。

これでもいいなら、「期待しないけど見たい」と書きこんでくれ。

103 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/22(木) 21:25:34 ID:TfxKKO30]
>>102
超期待(・ω・)

104 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/22(木) 22:32:26 ID:WTyDwhbW]
>>102
べ、別に期待はしていないけど、見てあげるわよ!

105 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/22(木) 23:59:26 ID:ISnO3qXr]
なんだか俺は、初心者なのに難易度の高いゲームに挑んでしまったようだ。
まず、神様という設定が生かされてない。まるで、必殺技があるのにコマンドがわからない格ゲーのように。
それに、エロのハードルが思ったよりも高すぎた。敵が倒せない。
さらに、状況描写が殆ど皆無だ。背景やBGMがないかのように、つまらないと思う。
このゲームの攻略本はないものか……。
あ、そうそう、神様幼女って設定だけどOK?(その設定が生かされているかは激しく疑問だが)

そしてなにより、つまらないけどOK?
……いや、お前らの答えはわかっている。……がんばるよ。……というか他に、書いてくれる奴はいないのか。ここ二ヶ月ほど、雑談と保守ばかりじゃないか。

106 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/23(金) 00:10:06 ID:ahIysVUs]
こうしてまた、SS職人が生まれるんだよ。

107 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/23(金) 08:24:42 ID:4TydYjrS]
おまいはつまらないと思ってるかもしれないが
おもしろいかどうかを判断するのは読者なので
深く考えるな

なにをいいたいかというと読ませてくれ



108 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/23(金) 20:00:21 ID:uUewSxGN]
誘い受けイクナイ

とりあえず読みたい

109 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/24(土) 00:29:34 ID:B/Ix8STO]
放置プレイや焦らしプレイが大好きな以津真天娘で
だれか書いてくれないだろうか



…俺には文才なんて無いんだよ

110 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/24(土) 13:26:04 ID:caD2Dz68]
あーたーらしーい、あーさがきた、きーぼーおのーあーさーだ、
さーて、ほんじつも日が昇りました、2007年、3月24日、土曜日! そう土曜日です!!
一週間おつとめのサラリーマンのみなさん、お疲れさまでした!!
休日出勤されるおじさま、おにーさんがた、あとそれと、デフォで土曜日出勤のみなさん、ごくろーさまです!!
そーですよね、週休二日だと、土曜日ってかなり嬉しいですよね、「まだ明日も休みがある」って安心感。
日曜日の夕方にサザエさんを身ながら感じる、あの「あー、明日からまた仕事かぁ〜」みたいな倦怠感というか、やるせなさに比べると、なんてすばらしい開放感!!!

ビバ! サタデー!!

ビバはイタリア語でサタデーは英語だ、なんて言う細かいツッコミはナシ!の方向で是非!!
さて、そんなすばらしい土曜日、あなたはどうしますか?

家でパソコン? ゲーム? 
そんなのダメ〜〜ッ!!

身体が鈍りますよ?!
調子に乗ってWiiとかやってたら、腱鞘炎になります!! コントローラーが凶器になります! 
そのうちご飯食べるのもWiiコン使うようになって、日本人失格なのです!!

彼女とデート?!
ダメですよ!!
今すぐ分かれてっ!!
振り向くな!振り向くな!振り向くな!!
君は狙われているっ!!

家でゴロ寝?
もっとダメです!!
メタボリックの魔の手が、君を狙っている!!
どうするどうするどうする!! 君ならどうする?!
任せるんだオレ達にっ、てな感じで、ゴロ寝は超絶却下の方向で!!!



111 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/24(土) 13:26:45 ID:caD2Dz68]

じゃあ、何をすればいいのかって?

もちろん、旅です。
ここから近い人は、散歩で良いです。

飛行機、良いですねぇ、これぞ文明の利器、人類の進化!
鉄道、うん、バッチグ!! 線路は続くよどこまでも!! 線路は男のロマン!!
車、スゲー!! 公道最速伝説!! とにかく早く! スゴイ勢いで道交法無視!!
ほかにも、なんだって良いです。歩いて走って、前転推奨バク転禁止、自転車バイク、セグウェイでもなんでも、とにかくオッケー!!

行き先?
海へ行きたい? ブッブー! いまのトレンドは、山!それも、六甲山!!
い〜ですよ〜、六甲!
牧場やらなにやら、良いところもいっぱいあるんですけれど、いま一番のオススメスポットがあります!!!

国道○○から山の中腹、一本の脇道があるんで、そこに入って!!
しばらく進んだら、ちょっと立派な洋館が見えてくるので、迷わずそこに、まっすぐGO!

最近手入れしてないからちょっとオンボロになっちゃったけど、ちょっと前まではスゴイ立派だったんだから!!

んで、その屋敷、門は閉められちゃってるけど、こっそり入ってゼンゼンオケ!! ルパン三世もかくや、ってくらいの潜入アクションで!!

そしたら、屋敷の2階、突き当たりの部屋に!!

そこに、私の死体があります!!(キャッ、言っちゃった!)

もーずっと一人で寂しかったんだ!!
だから、「私のこの思いよ、届け君のハートに!!」ってくらいの勢いで電波とばしてます!!

だから、受信したそこのあなた!! ラッキーですよ?!
いますぐGO!
早く私と、遊びましょう!!
ついでに、K察に通報して貰って、早く犯人逮捕もして欲しいなっ!!
はやくー、はやくー、はやくきてー!!
はやくー、はやくー、
はやくー、









112 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/24(土) 13:28:18 ID:caD2Dz68]

((((((翌日))))))



あーたーらしーい、あーさがきた、きーぼーおのーあーさーだ、
さーて、ほんじつも日が昇りました、2007年、3月25日、日曜日! 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・
・・





『以津真天』(wikiより抜粋)
以津真天(いつまで、いつまでん)は、日本の妖怪。 戦乱や飢餓などで死んだ死体をそのまま放っておくと、
死体の近くに止まり、「いつまで、いつまで」と呪詛を込めて鳴き、死体を喰らう。
この「いつまで」は、死体をいつまで放っておくのかという意味である。



END OF TEXT


113 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/24(土) 13:29:13 ID:caD2Dz68]
以上です。声は後藤邑子が適しているかと。
エロは、そこに向かった人にだけ与えられる。

114 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/24(土) 15:35:29 ID:ymENPxOo]
……フツーに怖いんですけど。

115 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/24(土) 17:11:27 ID:7UmB/zAg]
>113
GJ!&続きを激しく希望
なんか空鍋をひたすらかき回してそうw


116 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/24(土) 22:28:15 ID:ymENPxOo]
なんか、ハイテンションな台詞と、結構悲惨な状況のギャップが気持ち悪くて怖いけど、妙に頭に引っ掛かってモヤモヤする。
なぁ、助けてやってくれんか?
俺が受信してたら、助けに行ってやりたい。

117 名前:109 mailto:sage [2007/03/25(日) 01:16:17 ID:2oPxVjTH]
すげホントに書いてもらえたw
マジ嬉しいそしてGJ!



118 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/25(日) 03:41:51 ID:6eE0/XX2]
アフリカではよくあること

119 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/26(月) 00:06:47 ID:Q6g5xGBl]
オチ優先で、投げっぱなしすぎたかも。
ちょっとは報われるように、してみます。
土日にしか書けないんで、来週に。

120 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/30(金) 04:25:03 ID:fWSAUcrt]
>>113
底抜けに明るいから余計に怖ぇ……

121 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/30(金) 18:25:58 ID:946wlhJb]
いよいよ明日に迫ってきました。

122 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/01(日) 04:21:48 ID:q3UBgbN9]
あーたーらしーいー、あーさがきたー……

123 名前:119 mailto:sage [2007/04/01(日) 22:28:18 ID:D8KNe/3n]
ごめん、まにあわなんだ・・・。


124 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/04(水) 02:17:54 ID:xX/RtfsI]
えぇーーー?!

125 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/05(木) 07:04:10 ID:246cfDhr]
OKOKじっくり頼みますわ

126 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/05(木) 15:51:12 ID:3bKRO1iF]
人間の女の子が、呪いとかの理由で化け物(妖怪)になる、んでその娘とエチーってのは、どのスレだろ。

127 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/06(金) 01:54:50 ID:a0RJgkua]
ここじゃないかな?
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1136653189/



128 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/06(金) 03:01:56 ID:J8SlDZNV]
雰囲気が一番あってそうなとこに投下でいいんじゃないかな。
ここにもそういうシチュはあった気がするし。
まあなんだ、気後れせずにどこかに投下してくれよ?

129 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/07(土) 04:45:22 ID:5pAf9wcq]
人外系スレっていくつあるんだ?

130 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/07(土) 12:30:45 ID:JG8bnPN+]
とりあえずオリ人外娘系でブックマークしているのが

擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプする【四匹目】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171815117/
猫耳少女と召使いの物語12
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1172055074/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話21【幽霊】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1175519231/

あと一番下のスレの>>4に関連スレが書いてあるんでそこから紹介
【獣人】亜人の少年少女の絡み5【獣化】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167835685/
【亜人】人外の者達の絡み【異形】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1098260654/
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α5
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1164199888/
触手・怪物に犯されるSS 11匹目
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1168016836/
魔法・超能力でエロ妄想 その4
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1172923757/ (←…人外系?)

あとはこれも含む?
死神萌え
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156436078/

131 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/07(土) 12:44:01 ID:JG8bnPN+]
で他にも探してみて該当しそうなスレ(タイトルだけで判断、内容ほとんど見てないが)

不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!Part7
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1175912341/
小さい生き物が女の子によって集るシーン【二匹目】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1090661677/

132 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/07(土) 16:48:03 ID:YfDWxJ5B]
蟲化スレは?

133 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/09(月) 02:08:54 ID:OMGzKYNU]
補足してみる。
悪魔と天使でえっち 2nd world
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161349132/l50

>>132
蟲スレは>>127で出てるから外してあるんじゃないか?


134 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/10(火) 06:01:48 ID:LCuhuRRU]
多分ジャンルはここになるんじゃないかなと思いつつ投下。
ほぼエロのみ。炉。

135 名前:ボロは着てても mailto:sage [2007/04/10(火) 06:02:35 ID:LCuhuRRU]
 人里離れた、とある今にも倒れそうなあばら家。
 そこに大きな怒鳴り声が響いた。声の主は、少女──否、童女と呼ぶべき年頃の娘だ。
「さっさと出て行けといっておるじゃろうが、大うつけ!
 このブタ! タコ! ゴリラ!」
 だが、そこから出てきたのは年不相応の口調と、日本人形のような美しい見た目に不相応な罵り言葉であった。
「はっはっはっ、澪はしりとりが上手だなぁ」
 しかし、怒鳴られた青年は童女──澪という名らしい──剣幕などどこ吹く風で、愛しそうにその頭を撫でている。
「えぇい! 妾を子ども扱いするでないわ、修二!」
 そう叫ぶと、澪は頭におかれた手を払いのける。
 すると、修二と呼ばれた青年は悪戯めいた笑みを浮かべる。
「じゃあ、『大人としての付き合い』をしようか」
「そのような事で誤魔化されると思うのかうつ……け……んむっ……ふぁ……」
 反論をする澪に煩いと言わんばかりに修二が唇を重ね合わせる。
 そのキスは挨拶代わりの浅い啄ばむようなキスでなく、恋人同士が行うようなディープキスだった。
 澪はうっとりとしたように、その目を細めた。
「────────ッ!
 う、うつけめ! 妾がこの程度の事で騙されると思ったか!
 す、すぐにここから出て行くがいいわ!」
 その行為に一旦は陶酔しかける澪だったが、何かに気づいた様に慌てて両手で修二の顔を押し返す。
 すると、修二は顎に手をやって考えるような仕草を見せた。
「んー、澪の言う事だから聞きたいね」
「な、ならば……」
 修二の言葉を聞いてすがるような澪が上目づかいで見上げてくる。
「だが断る」
「なッ……んむ……ん……」
 突然両手で頭を引き寄せられて、再び行われるディープキス。
 油断していて心の準備ができていなかった澪は、なすすべもなくその行為に陶酔させられる。
「ん……ふは……んく……ンァッ!」
 澪が驚いた声を上げた。
 頭を掴んでいた筈の手。
 その片方がいつの間にか彼女の慎ましやかな胸に回され、包み込むように揉みしだかれはじめたのだ。
「ふぁ……ん……くぅん……え、なぜじゃ……?」
 突然に唇が離され、乳房を揉んでいた手も止められた事に澪が戸惑ったような声を上げた。
「どうする? 澪がいやならこのままやめてもいいけど……」

136 名前:ボロは着てても mailto:sage [2007/04/10(火) 06:03:41 ID:LCuhuRRU]
「…………ッ、わ、解っておるくせに……」
 火照った顔で、拗ねたように修二を見上げる澪。
 だが、修二は意地悪い笑みを浮かべて答える。
「澪の口で言ってもらわないと解らないよ。ほら、僕は『うつけ』だからさ」
「こ、この『さでぃすと』め……」
 思わず憎まれ口をたたく澪。
 そして真っ赤な顔をしながら、一度、二度と心を落ち着けるように深呼吸をすると、意を決したように口を開いた。
「も、もっと続けて欲しい……」
「はい、よく言えました」
 ご褒美代わり、とばかりに修二がキスを一つ。
 そのまま唇を首筋に、そしてはだけていた胸元にと下ろしていく。
 そして彼女の着ていたよく言えば簡素な──悪く言えば、みすぼらしい──服を脱がしながら、彼女の乳首を甘噛みする。
「んぁぁっ!」
 焦らされた体は、驚くぐらいその刺激に敏感に反応した。
「ふふ、かわいいよ、澪」
「う、うつ……け、ぁぁ!」
 照れ隠しに反論しようとするが、再び乳首を甘噛みされて嬌声を上げてしまう澪。
「しゅ、修二ばかりずるいぞ……」
 一方的に責められていた澪は搾り出すようにそう言うと、修二の股間に手を伸ばした。
 そして、ズボンの中に手を潜り込ませると彼の逸物を握りこんだ。
「く……ッ!」
 繊細かつ絶妙な力加減で上下に動かされる掌の動きに、修二の顔から今までの余裕が消えた。
「ふふん、どうじゃ……気持ちよか……ん……ろう……ぁぁ!」
 だが、反撃、とばかりに修二の責めが再開される。
「しゅ、しゅう……ん……じ、ほれ、我慢なぞ……ん、しなくても……ふぁ、いいのだ……ぞ」
「み、澪こそ……無理する……必要……な……いよ……」
 互いの性感帯を弄りあいながら、互いに強がりとも言える言葉を二人。
 先に折れたのは、澪の方だった。
「ん……修二……ひゃ……妾の……中に入れさせて……くぅぁ……やっても、ん……よいぞ……」
 折れながらも、彼女らしい尊大な物言い。
 とはいえ、修二にもそれをからかうような余裕は最早存在しない。
「じゃあ……そうさせて……もらう……」
 今にも張り裂けそうな逸物を澪の入り口に当てた。
 そして、腰を一気に突き入れる
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
 それだけで、澪は軽く達してしまったようだ。甲高い声を上げて、体から力が抜ける。
「く、相変わらず……きつ……い……」
 修二の方も射精にこそ至らなかったものの、逸物はもはや爆発寸前であった。
 澪の膣も痛いほどに彼の逸物を締め付けている。
「澪、動く……ぞ」
「しゅ、修二、や、やめ……くぁぁぁ!」
 小さな体を刺し貫くとすら思える逸物が、半ば暴力的に澪の体を行き来する。
 だが、感じるのは痛みではなく、飛翔感。すなわち、澪の体が享受しているのは「苦痛」でなく「快楽」。
 愛しき者に貫かれる事に体は悦びを覚え、心は喜びを覚え──そして頭の端にある理性は悲しみを覚えていた。
 だが、その理性も快楽に塗りつぶされていく。
「澪……愛してるよ……」
「修二……妾もじゃ……」
 快楽の中でなければ吐き出せない本音を吐露し、澪は修二と共に高みに近づいていく。
「く……あ、あ、修二……イくッ……イク……」
「ぼ、僕もだ……」
 限界の近い二人が腰を動かすペースを上げ──そして、共に頂点へと上り詰めた。
「「うぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」」

137 名前:ボロは着てても mailto:sage [2007/04/10(火) 06:04:36 ID:LCuhuRRU]
「ごめんね、澪。こんな風にしか誤魔化せなくて」
 薄い煎餅布団で横になる澪の髪を手櫛で梳きながら、修二は澪を起こさないように気遣いながら声をかけた。
「澪が出てけって行ってるのは、僕のため。それは解ってるんだ。
 でも、僕は澪といない事が耐えられない。君といる事が僕の幸せだから。
 たとえ、それが君をおいて逝く事を決定付けてるとしても」
 そこで言葉を切ると、自嘲気味に笑う。
「……見捨てられるのが怖くて、起きてる時にこう言えない僕は最低なんだろうね、きっと」
 そう言うと、澪に倣うように布団の中に横になって、瞼に一つキスをすると囁く様に言った。
「それでも、僕が澪を愛することを、許して欲しい」
 まるで誓うように。彼はそう虚空に言葉を発すると、静かに眼を閉じた。

 数分後。修二が寝息を立てたのを確認して、澪が目を開く。
「うつけが……『貧乏神』に懸想する人間など聞いたこともないわ」
 口では悪態をついているが、彼女の顔は悲しみに満ちている。
「それも、己が持つ幸せを捨ててまで妾と共に在ろうなどと……愚かにも程がある」
 それなりに裕福な家庭の跡取りだった修二だったが、彼はそれを反故にしてまで澪と一緒になることを選んだ。
 本人は「僕より別の人が継いだ方が家を裕福にできるよ」などと謙遜しているが、相当の才気の持ち主だと澪は確信している。
 はしくれとはいえ、仮にも「神」の見立てだ。そう間違いはあるまい。
「……それに、な。最低なのは妾の方じゃよ」
 人々に貧乏という名の「不幸」しか与えぬ自分の力。
 その影響を少しでも減らすために人里はなれた所に居を構えたはずだ。
 そう、孤独を選んだのは自分なのだ。だというのに……
(妾は弱い)
 修二が己を想っている事を知っている。そして、澪も修二を愛している。
 故に、修二を不幸にしないために、澪は想いに答えれない。
 その事を知っていたはずなのに。
「孤独に負け、己に負け。人を不幸にしてまで己の幸せを願う愚か者。
 それが妾という者の本性よ」
 でも、どうか許されるなら。
 私からこの小さな幸せを取り上げないで欲しい。
 そんな小さな祈りを捧げながら。
 澪は修二の手を握り、再びの眠りにつくのだった……。



138 名前:134 mailto:sage [2007/04/10(火) 06:10:06 ID:LCuhuRRU]
以上。

なぜか「炉な貧乏神」とかそんな電波が降ってきたのでカッとなってつい書いてしまった。
反省はしているが後悔はしていない。

139 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/10(火) 07:45:33 ID:U/ozxAgk]
GJ。出会うシーンだとか、その後とかも書いて欲しい

140 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/10(火) 16:56:26 ID:A6dCH7i7]
>>138
GJ!
だけどやっぱり物足りないので続きをプリーズ。

141 名前:名無しさん@ピンキー [2007/04/10(火) 17:17:54 ID:sjR62g0Q]
>>138
やばいやばい。古風な言葉遣いにゃ弱いんだよなぁ、炉属性じゃないのに萌えた。
大変うまかったです。ごちそうさまでした。

142 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/10(火) 23:37:22 ID:nFjgUQvj]
ホムンクルスはどこに置けば・・・・?

143 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/11(水) 00:26:49 ID:vWz0npAi]
貧乏神を追い出さずにいれば、いずれ福の神に変わるのです
そう言う訳で続きを頼みます

144 名前:134 mailto:sage [2007/04/12(木) 02:06:30 ID:SoGYRPj3]
 晴れ渡った空の下に、風が通り過ぎる。
 とある片田舎の山中で、一人の青年がその風を受けると少し目を細めた。
 少年の面影を残すその顔には、年不相応な厭世的な表情が浮かんでいる。
 とはいえ、彼には特段の悩みがあるわけではなく、何かに苦しめられているわけでもなかった。
 むしろ、彼は財産にも、友人にも、家族にも恵まれている。
 だが──彼の心は何故か満たされる事はなかった。
 これ以上を望むことは、欲張りな事。
 彼にもその事は解っている。
 しかし、満たされない気持ちがある事もまた事実なのだ。
 そんな悶々とした気持ちを何とかしようと、彼は家の所有するこの山を散歩しているのだが……しかし、その目的は達せられているとは言えない。
(もう、帰ろうか)
 彼がそう思ったのとほぼ同時。
 ひときわ強い風が、辺りを駆け抜けていく。
 その勢いに、思わず彼が目を閉じる。
 そして目を開いた時。

 ──目線の先には、一人の女の子がいた。

 少女と言うよりは、童女と呼ぶのが相応しい年頃の少女。
 いわゆる「おかっぱ」に切り揃えられた髪は、墨を落としたように黒く、そして美しい。
 年代物か古く薄汚れた着物を着ているが、しかし、その身からは服とは真逆とすら言える高貴な雰囲気を漂わせている。
 白い肌は造作の良い顔をより美しく見せ、出来の良い日本人形のように錯覚させるほどだ。
 しかし、そうでない事は瑞々しく、また艶かしいその朱い唇が証明している。
「──綺麗だ」
 知らず、口からそんな言葉が漏れる。
 その言葉で気づいたのだろう。
 少女が、立っている場所──青年のいる場所より少し高台から声をかけてきた。
「何者か」
 感情を失ったような、硬質の声。
「あ……」
 その声に、童女の美しさに呆然としていた事に気づかされる。
「まぁ良い。帰るのならばそこの小川を降れ。人里に出る」
 山に迷ったと勘違いしたのか、童女がそんな風に声をかけてきた。
「君は……」
「妾は此の地こそがあるべき場所。汝に心配されるには及ばぬ」
 童女は青年がみなまで言い切る前に、言葉を返す。
「でも……」
 取りつくしまもない彼女になおも青年が食い下がろうとするが。
「──警告する。妾に関わるな。
 汝が『不幸』になりたくなくばな」
 そういうと再び強い風が吹き──吹き終ったときには彼女の姿はその場所から消えていた。
 一人残される青年。
 狐狸の類に化かされたのかとも思ったが、童女の立っていた辺りを確認すると確かに何者かが立っていた形跡が残っている。
 
 その後の事は良く覚えていない。覚えているのはただ、あの童女の事で頭が一杯だった事だけだ。
 なにより、頭に残っていたのは彼女の最後の表情。
 自分に関わるな、そう言っていた彼女。
 だというのに。
(──彼女、凄く、泣きそうな顔をしていた)
 それだけが、彼の頭の中を駆け巡り続けていたのだった……

145 名前:134 mailto:sage [2007/04/12(木) 02:11:42 ID:SoGYRPj3]
>>139

こうですか、わかりません。

……いや、正直、数時間で適当にでっち上げたものなので、前後の展開なんて全く考えてません……
これも今適当に頭に浮かんだものを書いただけですしw

146 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/12(木) 03:00:23 ID:JusRk5Nl]
GJ!
じーんっときた。


147 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/12(木) 08:11:31 ID:eefKbBvs]
基本、山の神=座敷童なので、その流れをOPにするならば

実は座敷童だったのに少女自身は貧乏神だと思いこんだ・・・つーネタでどうか一つ



148 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/12(木) 10:10:19 ID:8aPOfwKX]
いやしかしそれだと彼がビンボーになったこととつじつまが合わないぞ

149 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/12(木) 11:36:32 ID:JusRk5Nl]
>>148
まだ御利益(ぉ)で貧乏になったわけではないっぽい
>>137で『本人は「僕より別の人が継いだ方が家を裕福にできるよ」』
って言ってるらしいから、実家は没落していないで、本人が家を飛び出してきたと思われる。

あばら屋ってのも人里離れた所にあった廃墟に住み着いてるか、自分で建てたからとかだとすれば…

しかし個人的には、 貧乏神 だからこそより一層萌えるモノがw

150 名前:134 mailto:sage [2007/04/14(土) 04:58:50 ID:KkOO0e0N]
「あっはっはっ、澪にもついに想い人ができたか。
 めでたいねぇ、いやぁ、実にめでたい」
 目の前で一人の女性が呵呵大笑しながら、次々と酒瓶を空けていく。
 女性としては長身な、だが出るべき所は出て引っ込むべき所は引っ込んだ肉体。
 火のように赤い、腰まで届く長い髪。
 猫の目のような切れ長の鋭い目が印象的な野性味あふれる美貌。
 その全てが澪とは対照的だった。
「ば、馬鹿者。修二はそのような関係ではないぞ、円。
 勝手に妾の所にきたただの変わり者じゃ」
 円の言を慌てて否定する澪。
 だが悲しいかな、顔を真っ赤にしながらの反論では全く説得力がない。
「ふふん、確かにすすんで澪のところに来るなんざぁ、よほどの変人には違いねえやな」
 円が徳利から唇を離しながら、楽しそうに笑う。
「どうさね。なんならアタシの所にくるかい?
 座敷童のあたしのところに来れば今より楽できっぜ?」
「………………」
 明らかに冗談とわかる、円のそんな問いかけ。
 しかし、その脇にいる澪は真剣な様子で修二を見る。
 修二さえよければ本当に──澪の瞳は何よりも雄弁に語っていた。
 だから、修二は答える。自分の正直な気持ちを。
「折角ですけど、お断りします」
「おや、今より楽な生活ができるのにかい?」
 ニヤニヤと笑いを浮かべて、なお問いかけを続ける円。
 どうやら「本音」を言わせたい様だ。
 恥ずかしくはあったが、酒の勢いも手伝い修二はその企みに乗った。
「確かに、今の生活は楽じゃないです。実家から飛び出てくる前の生活とは雲泥の差です」
 でも、と修二は続ける。
「僕は幸せですから。実家にいた頃は、どれだけ物があっても満たされなかった。
 でも、今は満たされてます。……愛する人を見つけて、その傍に居る事ができるんですから」
「────────ッッッッッッッ!!
 恥ずかしい事を口にするでないわ、うつけ! うつけ! この大うつけ!!」
 顔を真っ赤にしながらぽかぽかと胸を叩いてくる澪。
 怒った顔をしているが心なしか幸せそうなのは、修二の贔屓目だけではあるまい。
「うわっはっはっ、ごちそうさんごちそうさん。
 でも痴話喧嘩はアタシの見えない所でやってほしいねえ。妬けちまうよ、あっはっはっ」
 けしかけた当の本人は豪快に笑って。
 そんな仲睦まじい二人の姿を肴に、尚も酒瓶を空けていくのだった……。

151 名前:134 mailto:sage [2007/04/14(土) 05:06:45 ID:KkOO0e0N]
貧乏神云々に対する答えめいたもの。
以上のとおり、座敷童とは別物です。
SS仕立てにする必要性はないんですが、当方ネタの為なら努力を惜しみませんので(努力の方向性間違ってます)

補足すると、>>147の言うとおり思い込みがあるのは間違いないんですが、福の神とかそういう方向でないです。
「物質的不幸」が精神的な不幸に直結してる、という思い込みですな。
残りは>>149でほぼ正解

というか、ぶっちゃけ最初のSSは締めに困ったのでオー・ヘンリー風にしてお茶を濁ゲフンゲフン

152 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/14(土) 19:01:45 ID:sr5IeGto]
投下乙〜
豪快な座敷童さんでキター
座敷童の人じゃないけど、ラブラブでごちそすさまでしたw
う、うらやましくなんか無いんだからねっ!

153 名前:名無しさん@ピンキー [2007/04/16(月) 16:37:46 ID:KN3lZJfP]
鬼太郎も新作始まったし、猫娘ものが見たいこの頃

154 名前:名無しさん@ピンキー [2007/04/17(火) 09:59:42 ID:EWzNqmJQ]
どこかで読んだ話なんだが、貧乏神ってものは丁重に扱えば福の神にもなるらしい。
ある貧乏な一家が大晦日に「貧乏神様、あなたのおかげで今年も一年貧乏に暮らせました」と貧乏神を祭っていたら裕福になった・・・とかいう話が江戸時代にあったとか。
最も江戸時代は皿屋敷のお菊さんも落語のネタにしてしまうおおらかな時代なのでホントかどうかはわからない。

155 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/17(火) 16:10:39 ID:s2a1sseM]
>>154
( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー

156 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/17(火) 21:05:29 ID:iKwnVYNT]
「どうさね。なんならパロディスレにくるかい?
 パロディスレに来れば今より楽できっぜ?」
「………………」
 明らかに冗談とわかる、円のそんな問いかけ。
 しかし、その脇にいる>>156は真剣な様子で>>134を見る。
 >>134さえよければ本当に──>>156の瞳は何よりも雄弁に語っていた。
 だから、>>156は答える。自分の正直な気持ちを。
「折角ですけど、お断りします」
「おや、今より楽な生活ができるのにかい?」
 ニヤニヤと笑いを浮かべて、なお問いかけを続ける円。
 どうやら「本音」を言わせたい様だ。
 恥ずかしくはあったが、酒の勢いも手伝い>>156はその企みに乗った。
「確かに、シチュエーションスレの生活は楽じゃないです。
 フォーチュンクエストスレから飛び出てくる前の生活とは雲泥の差です」
 でも、と>>156は続ける。
「僕は幸せですから。パロディスレにいた頃は、どれだけ投下があっても満たされなかった。
 でも、今は満たされてます。……>>134を見つけて、>>134にGJと言う事ができるんですから」


…という事で続編お願いしますm(__)m


157 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/18(水) 00:34:42 ID:GHD4H3wu]
貧乏神→福の神っていったらGS美神だろ



158 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/18(水) 02:06:36 ID:5Kwj0Jou]
>>154
>貧乏神と福の神
神道の荒魂・和魂概念あたりからの自然な類推なんじゃないかな。
同じ本質が、祟りと護りという一見異なった現れ方をするっていう。

159 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/18(水) 02:22:29 ID:41rY2gc0]
>>157
日本昔話だろ。

160 名前:134 mailto:sage [2007/04/20(金) 06:44:34 ID:9VGzObR2]
 修二が目を覚ますと、隣室で澪と寝ていた筈の円が股間の逸物を咥えていた。
「…………何してるんですか」
「にゃにってニャニひてるんひゃけど?」
 修二の問いに、股間の上から上目遣いで逸物を咥えたまま答える円。
「とりあえず何を言ってるかわからないので口を離してから答えていただけると有難いです」
「ふうん、驚かねえんだな」
 逸物から口を離して感心したように言う円に、半身を起こしながら修二が逆に問いかける。
「驚いたら止めてくれるんですか?」
「うんにゃ。むしろ面白いからもっと続ける」
「でしょうねえ……」
 何故か自信満々で答える円を見て、疲れたようなため息を吐く修二。
「大体、貴女は澪の友人なのになんでこんな事してるんですか」
「いやぁ、澪を夢中にさせた男のナニがどんな見事なものなのか拝見しようかと思ってねえ」
 悪びれずに「あっはっは」と豪快に笑う円(もちろん、隣室の澪には聞こえないようにだが)。
 そして、真顔でこう言った。
「まぁ、あれだ。獣にでも襲われたと思って諦めろ」
「それは襲う側が言う台詞じゃないと思います」
 あまりといえばあまりの理屈に思わずツッコミを入れる修二。
「男が細かいことを気にすんなって。
 それに、愛人を囲うのも男の甲斐性ってやつさ」
「……僕の意思はどこに?」
 修二がそう答えると、円が落ち込んだような顔を見せる。
「それとも、アタシはそんなに魅力がないかい?」
「あ、いえ、そんな事は……」
 修二が焦った様にフォローしようとすると、円の猫のような眼がキラリと光った。
「なら、問題なしさね」
 言って、有無を言わさず再び股間の逸物に被りつく円。
「…………ッ!」
 不意打ち気味のその行動に修二が思わず声を上げそうになるが、慌ててこらえた。
 こんな所を澪に見つかったら大変な事になってしまう。
「ふふん、なひゃなひゃひゃわいいひゃおひゅるじゃにゃいか」
 だが、円は逸物を咥えたまま言葉を発すると、ある時は力強く、ある時は舌全体を絡めるように、緩急をつけて修二の逸物を攻め立ててくる。
「…………ッ! …………ッ!」
 その度に修二は声を上げそうになるが、必死にこらえる。
「ひゃんばるねえ、でもひょういうのはひょうだい?」
 そんな修二の姿に加虐心を刺激されたのか、円が逸物に新たな攻めを追加する。
 豊かな胸の双丘で修二の逸物を包み込むように挟むと、唇と共に上下させ始めたのだ。
 先程までとは比べ物にならない、圧倒的な快楽電流が修二の脳髄を駆け巡る。
「ん……んふぁ……んく……んむ……」
 円も燃え上がってきたのか、時折甘い声を上げながら唇と胸を動かし続ける。
 その姿にいっそう劣情を催した修二の思考が白く灼熱し──

161 名前:134 mailto:sage [2007/04/20(金) 06:45:32 ID:9VGzObR2]
「な、なにをやっておるか、汝等は!!」

 いきなりの叫びに驚いたせいだろう。
 それまで耐えていた修二の逸物から白濁が発射され、円の口内に注ぎ込まれた。
 彼女はそれをすべて飲み干したあと、ゆっくりと唇を離す。
「ふう、中々濃くて美味しい子種だったぜ」
 口から漏れでた白濁を手の甲で拭いながら、そんな事をのたまう円。
「ええい、円がいつの間にかいなくなっておるからどうしたかと思えばこのうつけ共!
 このようないかがわしい事をしておるとは……」
 そんな様子を見て澪が憤慨する。
「おいおい、澪だっていつもしていることだろ」
「……ッ! う、うつけ! それは合意の上でしている事で……」
「それだったらアタシだってそうだぜ?」
 よほど「そうですか?」とツッコミたかった修二だが、ヘタに口を挟むとそれだけで澪に怒られそうなのでとりあえず黙っておく。
「それに、あのボウヤとは『そういう関係』じゃないんだろ」
「あ、う、その……」
 逆に問い返されしどろもどろになる澪。
 円はそれを見てニヤリと笑うと、勝ち誇ったように言った。
「じゃぁ、アタシらは続きを……」
「だ、ダメじゃ!!」
「おいおい、いい加減にしてくれよ」
 うるさい、とばかりに取り合わない円。
「ダメじゃダメじゃダメと言ったらダメなのじゃ!」
 なおも食い下がろうとする澪が、どうにかして円を止めようと腕をつかみながら彼女に叫び続ける。

「しゅ、修二は妾のモノじゃ!! だから円には渡せんのじゃ!!」

162 名前:134 mailto:sage [2007/04/20(金) 06:46:20 ID:9VGzObR2]
「くく、はははは、あはははははは」
 その言葉を聞いた瞬間、円が大笑いする。
「澪。今、アンタが言った言葉の意味、解ってるのかい?」
「え……あ……あっ!」
 言われて、自分の言葉の意味が解ったのだろう。一瞬で顔が茹蛸のように真っ赤になる。
「ふふん、じゃぁ、ご一緒にお楽しみといこうかね、澪」
「あ、こら、何をす……ん……ぁぁ」
 円は素早く澪を押し倒すと、服を脱がした。
 そして、何事かを言おうとする彼女の唇を自分の唇で塞ぐと、胸を、尻を、秘所を撫でさすりその抵抗を封じる。
「ん……ふぁ……んぁ……澪ってば可愛い声上げるんだね……」
 円は潤んだ眼で澪を見てまたキスを一つ。
「ん、んくぅ……あぁん……」
 円の同性ならではの繊細な愛撫をうけ、声を抑えきれない澪。
 そんなあまりの展開に呆然としていた修二に、愛撫を続ける円が声をかけた。
「ほら、そこの色男。
 ボサっと突っ立ってないでアンタも混ざって澪を気持ち良くさせてやんな」
「あ、あぁ……」
 円の唇が下半身に移動し、秘所を攻める。
 舌が核を的確に攻め、その度にビクリ、ビクリ、と澪の体が反応した。
 だが、彼女から嬌声が上げられることはない。
 なぜなら上げるべき唇が修二の唇で塞がれていたからだ。
「ん……んふぁ……んく、んぁ、んぅん……ひゃぅ、あぁぁ……」
 四本の腕と二つの唇で激しく責められる澪の声が切迫感を帯びていく。
 初めての複数人での攻めの快感に、どう反応していいのか分からないだろう。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
 そのまま絶頂を迎えてしまう澪。
「ふふ、かわいい顔だったじゃない……くぁっ」
 絶頂を迎えた美緒に声をかけようとした円が、高い声をあげた。
「んっ……妾ばかり攻められるのは不公平じゃ……」
 乳飲み子のごとく円の胸にしゃぶりつき、その乳首を甘噛みする澪。
 そして、その指先は彼女の秘所に向かう。
「んはぁ……修二も手伝うのじゃ……」
「あ、こら、ボウヤ、やめ……ぅん……ぁぁ、んくぅっ、んはぁ、んん……」
 うなじや背中を舌で攻められ、高い声で鳴く円。
「アンタら……ん……ふぁ……舌遣い……巧す……んひゃ……ぁん……」
 何事かを言葉を発しようとするが、快感にその言葉は遮られる。
「ん……ふぁ……あくぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 澪より早く、その快感の頂点は訪れた。
 体全体から力が抜け、クタリと澪の上に倒れこむ円。
「ん……修二……いつものように……」
 円の下に押しつぶされるような格好になった澪の言葉に、修二が頷いた。
 そして、彼女の秘所に逸物を円の後ろから突き入れた。
「ん……」
 澪は軽く眼を閉じて、その感覚を教授する。
 そして、間に挟まれた格好の円は……。
「や、やめ、イッたばかりで感じすぎちゃ……うぁ……ひぃん……んふぁ」
 秘所に逸物をこすり付けられる感覚に、絶頂直後の敏感な体が再び高みに押し上げられる。
「ん……あぁぁ……ふぁ……くぅ……」
「ひぃぁ……んひゃ……ぁふ……ひゃぁん」
 修二の動きに、二人の声が淫蕩なハーモニーを奏でる。
「んぁ……んん……ふあぁ……」
「ぁぁ……んく……くひぃ……」
そして、全員が同じリズムを刻み始め。
「「「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」
 共に、絶頂へと押し上げられるのだった──

163 名前:134 mailto:sage [2007/04/20(金) 06:47:53 ID:9VGzObR2]
翌日。昼。家の外。
「……あっはっはっはっ、昨日は楽しかったぜ」
「えぇい、さっさと帰るがよいわ!!」
 帰り支度を済ませた円が笑いながらそんな事を言うと、澪が物凄い勢いで噛み付いた。
「ふふん、まぁ、昨日の澪の素直な言葉に免じてその言葉に従うとするかね」
「────ッッッ!!!」
 円の言葉に真っ赤になる澪。……どうも澪は彼女には弱いようだ。
「んじゃ、仲良くやりな二人とも」
 ヒラヒラと腕を振って。
 円の姿が森の中に消えていく。
 そして、その姿が完全に消えたのを確認すると澪が口を開いた。
「……修二。今日の夜も一緒に寝るぞ」
「あ、うん、いいけど……でも、なんでいきなり?」
 澪の言葉に、小首を傾げてそう問い直すと彼女は顔を赤らめながら、しかし不機嫌そうに言った。
「修二は妾のモノだからじゃ!
 だから、昨日みたいに勝手に他の者と寝たりするでない!」
 その言に、思わず笑みを漏らす修二。
「わ、笑うでない、修二! 妾は本気……」
「ゴメンゴメン。
 昨日みたいな事は二度としないって約束するよ、澪。
 ……これは、約束の印」
 そう言って、修二は澪の顔を引き寄せて。

 その唇を、重ね合わせた────

164 名前:134 mailto:sage [2007/04/20(金) 06:49:44 ID:9VGzObR2]
>>156

こうですか? わかりません

とりあえず、オパイニダス神とサンドイッチ神が降臨されたので書いてみた。
……続き?
そんな、ものは、ない。

165 名前:156 mailto:sage [2007/04/20(金) 08:29:12 ID:qS+AwhF5]
>>134神GJ!!
っつーか筆が早ぇ…

流石にパロる所がないので、最大限のGJを

166 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/21(土) 01:22:58 ID:HpSvWCXT]
ナイス神様
そいて>>164GJ!

167 名前:面取桟文吉 mailto:sage [2007/04/22(日) 14:20:27 ID:koVIPGtX]
obakezukan.net/y-ryosai1.html




168 名前:名無しさん@ピンキー mailto:アゲ [2007/04/27(金) 01:21:55 ID:RTKA6El4]
保守

169 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/04/30(月) 00:21:15 ID:y63Z9gFD]
保守

170 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2007/05/01(火) 22:33:13 ID:wkcA+r7t]
保守

171 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/01(火) 23:38:12 ID:QOVe2DWx]
>>23
の続き読みたいが
もう作者さまいないっぽいな(´・ω・`)

172 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/04(金) 02:39:34 ID:jJKlRAJi]
保守

173 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/04(金) 03:14:53 ID:1jx/RvCt]
吸血鬼物はここでもおk?

174 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/04(金) 03:24:39 ID:4JfpNSOi]
>>173
専用スレがあったけど圧縮に巻き込まれたみたいだからおkなんじゃね?

175 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/04(金) 19:32:57 ID:FlpHtMR7]
流れ仏契りで投下いたします。
30kbあるので、途中で『さる規制』に引っかかって投下を中断するかも知れません。
そのときは、生暖かい支援をおねがいします。

とあるスレでの雑談で考えたネタなのですが、書き上がってみれば微妙にスレ違いっぽい出来のように思えたので、懐の広いこちらのスレをお借りしようかなと。
たぶん抜けないので注意。(抜けない理由:冗長)

元になったネタ。

ジラース娘:クラスでも目立たずにいた女の子だが、付き合ってみると実は暴れ者の怪獣娘。
        首筋、うなじが弱点で、そこを攻めるととたんにしおらしくなる。

タイトルと本編に、あまり関係はありません。
ウルトラ原作とのパロディ密度は、自己評価10%くらいでしょうか。

176 名前:『謎の恐竜キチ』 mailto:sage [2007/05/04(金) 19:37:02 ID:FlpHtMR7]

それは、とある冬の夜のこと。

まだ日付の変わらない頃合いではあるが、その道を歩いているのは、見渡す限り少年一人だった。
今時コンビニエンスストアが夜22時で閉店してしまうような僻地であるが、そこそこの家が建ち並んでいる。
少年は、勉強の息抜きという名目で、深夜の散歩としゃれ込んでいた。

この少年、とりあえずこのお話の主人公であり、名を『二階堂博士(にかいどう ひろし)』という。
実家は少し離れた町にあるのだが、この辺りにあるアパートを借りて済んでいる一人暮らしではあるが、まだ
高校に通う2年生である。もうじき3年生となり、とうぜん進学または就職に対して明確なビジョンを持っていな
ければいけない時期ではあるが、彼はその辺り少々浮世離れしていたので、未だ進路を決めあぐねていた。
進路調査の用紙には、一位・怪獣博士、二位・妖怪博士、三位・宇宙人博士と書いて提出したものだから、教
員用トイレの掃除を罰として言い渡されたくらいだ。もっとも先生達も彼の実家がそれなりに裕福であることを
知っているから、卒業後特に就職しなくても問題ないだろうと踏んでいたので、彼のそんなふざけた態度にも
殊更強く窘めることはしなかった。

とにかく彼は、教師達からもクラスメイト達からも、変わり者と思われていた。もちろん自分もそれを認めてい
るので、どこからも文句を言われることのない、完全な『自他共に認める変わり者』なのである。

そして彼は、いつもの散歩コースである湖の畔(ほとり)にやってきた。町から離れたこの場所に、こんな夜中
に人がいるはずもなく、彼は目論見通りの孤独を楽しんでいた。畔の林を散策し、湖に向かって「アポローン!!
 ヘッダー!! トラングー!! レッガー!!」とか、「ビッグオー、ショータイム!!」とか訳の分からないことを
叫んでみたりしても、誰も咎めるもののいない、自由な空間だったのだ。それなりに蓄積する日常生活のスト
レスを、こうやって叫ぶことで解消しているのだと考えてもらえば、それなりの理解を得ることも出来るだろうか。

そして今夜も林の中から、毎日の気まぐれの一環で、月明かりに煌々と照らされる湖面を眺めては、「来いッ!!
 ガンダームッ!!」などと叫び、来もしない架空のシャイニングガンダムを呼び出そうとしていた。

さてそんな彼ではあるが、さすがに湖面からガンダムが現れないことを確認して、立ち去ろうとしたのだが。

ぱしゃ・・・。

静寂の中、わずかに湖水の跳ねる音が聞こえた。

彼は、その音を探るように湖面を見渡し、ようやくそれを見つけた。
林の木々の狭間から見える湖の端、湖岸付近に、人影が見えたのだ。

少女。

一糸纏わぬ少女が、まだ凍ってはいないものの間違いなく冷たい湖水に、膝まで浸かるように立ちつくしていた。
これにはさすがの変わり者、二階堂博士とて、肝を冷やした。まさに今、彼女は入水自殺をしようとしているので
は、と焦る。さすがに自殺者を呑気に眺めているだけなどというモラル外れな男ではない。
彼は必死に、聞こえるかどうかは定かではないが、とにかく叫んで少女を引き留めようとした。林を引き返し湖岸
に駆け寄り、その僅かのあいだ林によって視界が遮られたときに、不覚にも彼女を見失ってしまった博士は、思
い切って湖の中に足を進めた。さっき見た場所にあたりを付け、少女を呼び戻そうと大声で叫ぶ。おーい!!
 はやまるなーっ!! と叫びながら、ざぶ、ざぶと水をかき分け歩を進める。腰までを湖水に浸しながら探し回った。

しばらくの捜索の後、彼は岸に引き返した。未だ少女は見つからなかったものの、彼自身の限界だったからだ。



177 名前:『謎の恐竜キチ』 mailto:sage [2007/05/04(金) 19:39:11 ID:FlpHtMR7]

そして、水からあがった彼は、自分がいくつかの失敗をしたことに気が付いた。
ポケットに入れていた携帯電話が浸水して壊れていたこと。自分が水に入る前に、誰か応援を呼んだ方がよかっ
たかも知れない。
もうひとつ、焦るあまりいきなり湖の中に入ってしまい、よくこの湖岸を観察しなかったこと。よくよく見てみれば、
湖岸から離れるように、町の方向へ続く小さな足跡が見つかったからだ。水滴をまき散らしながら続くその足跡
は、それほど時間が経っていないことが分かる。思い起こせば、彼が発見した少女は、湖岸側に向かって正面
を向けていた。入水するのとは逆の向きだ。
何とも人騒がせなことかと思うが、自殺を取りやめたのか相手は引き返した、とも考えられる。

なんにせよ、これ以上彼に出来ることはない。
もし、本当にその少女が入水してしまったのなら、この夜中にそれを引き上げてやることは出来ない、もう手遅れだ。
彼の楽観的な希望的観測を含む予想が正しいのなら、少女は自殺を思いとどまったのか、水浴びか水垢離か
というところなのだろう、それこそ彼には何もすることはない。

とぼとぼと彼は家路につきながら、早く暖を取ろうと考えていた。このままでは風邪を引いてしまう。
そしてふと、最初に見かけた少女の姿が脳裏に蘇った。
輝く湖面の光に照らされるような白い裸身、水に濡れ、艶やかに輝く黒髪。
不謹慎だとは思ったが、信じがたい美しさだった。

寒さに凍える彼の、先ほどの記憶の中から、まるで幻のように存在感を薄めていく彼女の姿。遠くから見た少女
の特徴など、はじめから判別出来ようはずもない。
それでも、ほんの一瞬自分の方を見た彼女の瞳と、首の回りを縁取るようにして輝く模様だけが、なぜかはっき
りと記憶に焼き付いていた。



そして、当然の事ながら、風邪をひいた。

家に辿り着くなり熱い風呂に入って体を温めたものの、すでに手遅れだったようで、翌朝には高温の発熱によっ
て学校を休む羽目になった。
昨夜のうちに警察に電話し、湖に入る人間がいた、と報告していたので、翌日の朝から数人が捜索のために湖
に潜った。夕方には捜索も一段落し、特に死体も発見されず、博士の想像と意見を同じくして自殺者は引き返し
たと結論づけた。最初は博士の悪戯通報かとも疑われはしたが、彼らも湖岸から町へ伸びる足跡を発見したの
で、『引き返し説』を採ることにしたようだ。







178 名前:『謎の恐竜キチ』 mailto:sage [2007/05/04(金) 19:40:35 ID:FlpHtMR7]


数日の病欠の後、ようやく博士は快気し、久しぶりの登校となった。

教室に入り、自分の席に鞄を置いた博士は、ほんのわずか、違和感を感じ取る。
背後から、錐のように細く鋭い視線が刺さる。

じーーーーーーっ、

博士が振り向いてみるものの、朝の賑やかなクラス風景が広がるのみで、これと言って気を引くところもない。
始業のチャイムにあわただしくなったクラスに流されるように、博士も違和感を曖昧にせざるを得なかった。

そして、それから数日。
授業を終え、迎えた放課後。生徒達の多くは帰途につき、校内に残るのはクラブに精を出すもののみとなった
頃合い。特に所属もない博士だったが、なぜか校内に残っていた。
残っていた、というより、戻ってきたのだ。なんのことはない、教室に忘れ物をしていただけなのだが。

教員から鍵を借り、教室に戻ってきた博士は、そこに、もう一人の生徒を見つけた。
制服の上に防寒のジャンパーを羽織り、首には暖かそうなマフラーを巻き付けた、女生徒。
確かに、博士のクラスメイトだった。

「・・・二階堂君」

彼女は、教室の前の廊下にたたずんでいた。博士を待っていた、とは、博士自身にも考えにくい。特に約束を
していた覚えはない。
・・・というよりも、彼には、彼女の名前が思い出せない。
同じクラスになって1年近く経つというのに、クラスメイトの名前を覚えていない彼を不人情と詰る向きもあろうが、
今まで一度も話した記憶がないのだから、それもやむなしといえる。
しかし、博士はそれでも、違和感を覚えていた。

(・・・か、可愛い)

その少女、夕闇の校内に光少なく浮かび上がる姿、それは幻想的な美しさで博士を圧倒した。長い黒髪を三つ
編みに結わえ、大きなエビのしっぽを思わせるなりをしている。おまけに小柄な体格のおかげで、髪の毛の量も
多く身体を覆うようにも見えてしまう。
そして少しつり目がちな、アーモンドの瞳。小さいながらも形のよい鼻、丸顔でありながら凛とした印象を与える
顎。彼女を構成するパーツすべてが博士のストライクゾーンにど真ん中、剛速球で入ってきた。
しかし、こんな可愛い女の子が一年間もクラスメイトだったはずなのに、なぜ自分は彼女の名前を覚えていな
いのか。
まるで、今初めて出会った、初対面の一目惚れのような印象。

これまでの記憶と既視感が曖昧に織り混ざったような違和感に、彼の頭は混乱していた。
そんな彼に、彼女は再び声をかける。

「二階堂君、こんな時間にどうしたの?」

笑うでもなく、睨むでもなく。気安さのない口調で事務的に話しかける彼女に、博士はようやく、忘れ物をしたこと
を告げた。理由を聞き、それにも無関心な風で彼女はただ一言、そう、とだけ呟き、歩き始めた。そして博士とす
れ違う瞬間、さよなら、と小さく声を出した。



179 名前:『謎の恐竜キチ』 mailto:sage [2007/05/04(金) 19:43:42 ID:FlpHtMR7]

翌日、博士はクラスを見渡した。自分の座る席の後ろ側に、確かに彼女はいた。教卓に貼ってある座席表を
見て、初めて彼女の名前が『鰯水縁(いわしみず ゆかり)』という名前であることを知った。クラスの男友達
との雑談の中で、博士がさりげなく彼女のことを話題に出しても、誰もあまり彼女に印象を深く持っていない
ようだった。昨日彼が感じたような、女性としての可愛らしさすら、誰も印象を持っていなかった。

それから博士は、暇があるたび視線で彼女を追った。授業中は後ろの席に目を向けるわけには行かないも
のの、休み時間や昼食時間、そして体育の時間など、可能な限り彼女を見た。特に親しい友人がいるわけ
でもなく、暇があれば窓の外を眺め、菓子パンを一つもそもそと頬張って食事を終える。そんな生徒だった、
鰯水縁という少女は。あと気になったことはといえば、彼女の首周りだった。昨日は大きめのマフラーによっ
て隠されていたが、それを付けていない教室や、体育のジャージの襟元などを見れば、彼女がそこを白い
包帯で覆っていることが判る。
怪我でもしたのだろうか、と思いクラスメイトにさりげなく訊ねては見るものの、誰もその理由を知る者はいな
かった。

ともかく、観察を続けて博士は確信したことがあった。

(やべぇ、俺、マジに惚れたっぽいな・・・・)

どどどど、と凄い勢いでマラソンを全力疾走する彼女を眺めながら、博士は考えた。自分の気持ちが把握
できたのなら、後の行動は簡単だ。
早速告白しよう、と、決めた。



そして放課後。

「二階堂君、何か用かな?」

彼女と博士だけが残る、夕暮れの教室。窓から射し込む夕日が、彼女の白い肌を赤く染める。彼女は、すでに
帰る支度を終えたところを彼に呼び止められ、教室内であるというのにジャンパーとマフラーを着用していた。
教室の暖房を生かすために博士は前後のドアを閉めた。もちろん、邪魔者が入ってくることを回避したい、会
話が漏れてしまうのを防ぎたい、という理由もある。むしろ、こちらの方が本命。
そして鍵こそ閉めないものの戸を閉め終えた博士は、彼女に近寄ってから、言った。

「俺、鰯水(いわしみず)さんに惚れたんだ。恋人として付き合って欲しい」

彼は決して、女慣れしているわけではない。彼女がいなかったわけでもないが、その期間はごく短く、交際も
まだ不慣れなはずだ。その彼がこうもストレートに告白のセリフが言えるのは、ひとえに彼の性格によるもの
だ。気後れや動揺、遠慮会釈、そういった言葉とは縁遠い性格をしている。平たく言えば、厚かましい。

「・・・・・・」

博士の告白の言葉に、彼女はやや面食らったようで、綺麗な形をした瞳を大きく見開いた。しばらく無言であっ
た彼女だが、ややあってようやく口を開く。

「・・・おかしいな、なぜ効果がないのだ?」

それは、彼の告白に対する答えではなく、彼女の自問する言葉だった。



180 名前:『謎の恐竜キチ』 mailto:sage [2007/05/04(金) 19:46:30 ID:FlpHtMR7]

「私のことを意識しないで、障りのない関係を維持するように命令したはずなのだが。
 クラスメイトだと思いこむ命令は受け入れているようだが、なにやら不完全なようだ。
 ・・・やはり、電波放射の前に、姿を見られたのが原因か・・・」

じろり、と睨まれてはさすがに博士も、あまり良い感触ではないことくらいは察してしまった。しかし、彼女が
言っている意味が分からない。

「あのさ、どういう意味なの、それ」

素直にそう訊ねる博士に、彼女は初めて笑い顔を見せて答えた。
にやり、と口を歪めた、邪悪な笑み。

「ふん、いいだろう。判るように説明してやろうか。
 貴様は、まぁまぁ私好みだ、普通の地球人にないパルスを感じる。それに免じて、な」

急に雰囲気が変わった彼女に、博士は背筋に嫌な汗が伝うのを感じた。初めてみた彼女の笑み、なんとも
邪悪っぽい。
しかし正直、そんな表情も可愛いと思ってしまうあたり、緊迫感がないのが惚れた弱み。

「私はこの星の生命体ではない。貴様達が言うところの『宇宙人』だよ」

自分が告白しようとしていた相手が、地球人ではない、という発言は、変わり者である博士に何とも奇妙な
感慨をもたらしていた。残念なような、嬉しいような。
そんな微妙な感覚と戦っている博士を見て、彼女、それを恐怖の動揺と受け取った縁(ゆかり)は、ますます
笑いを凄絶なものにした。

すると、彼女の首を多うマフラーが薄く光り、それを突き破るようにして、8本の光が伸びた。それは光を維持
したまま、長いツノのような鋭さで彼女の首から放射状に伸びている。見ようによっては、八方から彼女の首
に光の爪を貫通させたような、残酷な想像すらさせる。
そしてその爪を骨として、薄い光の膜が張り巡らせた。ちょうど、雨傘をひっくり返したような、パラボナアンテナ
のような光景だ。中心に縁の首があるのだから、滑稽な言い方をすれば、エリマキトカゲのような襟にも見える。

「ふふふ、恐怖に足がすくみ、動けないようだな」

微動もせずにその動きを見守っていた博士は、その彼女の『光の襟』を見て思った。

(エリザベスカラーを付けた仔猫みたいだ・・・可愛い)

目の前の人間離れした光景も、惚れた弱みのあばたもえくぼ、可愛らしく見えてしまう博士には困ったものだ。

「この生体アンテナから放射される電波は、周囲の生命体の記憶操作を可能にする。この星の原住民程度で
 あれば、何万人単位で自殺を命じることだって出来るのだぞ?」

なるほど、その電波を使って記憶を操作して、クラスメイトになりすましていたのか。
しかし、なんでそんなことをしてまで学校に?

「貴様を監視するため・・・は、ついでの理由だな。
 調査活動というヤツだよ。これから私が支配する星の住民が、それに足る存在なのか」



181 名前:『謎の恐竜キチ』 mailto:sage [2007/05/04(金) 19:48:42 ID:FlpHtMR7]

そのエリマキを博士に向け、威嚇するような縁。

「あまりにもくだらない生き物であれば、私に仕えることを許さぬ。この星の住民すべて、自ら命を絶って
 滅びるがいい!!」

叫ぶように発したその言葉。博士はそれらを要約して、『宇宙人の女の子、お忍びで学生生活をエンジョイ』とか、
脳天気に受け止めていた。

「さて、おしゃべりは終わりだ。今度こそ私の電波を受け、支配下に落ちろ!!」

くわっ、と見開かれた縁の瞳を、博士は、

(スゲー、銀色の瞳だ! 綺麗だなぁ・・・)

などと呑気に見つめていた。
そうこうする間も、縁のエリマキは強く発光し、彼女言うところの『服従電波』を発したのだが。

いかなる理由からか、博士に何か影響を及ぼしたとは思えない。
彼の思考がおかしい、のは、最初っからである。
それでも縁は、自分の放った電波に相当の自信を持っているらしく、得意げに成功を信じて疑わない。

「フフン、さて、これでお前も私の言うことには逆らえなくなる。とりあえず今日は、さっさと帰って、ここで見聞き
 したことをすべて忘れるんだ、良いな?」

自信満々に博士にそう命じるものの、彼は動く気配がない。むしろ、ふらふらと引き寄せられるように近づいてくる。

「む? 何をしている、早く帰れと命じているのだ、従え!!」

より強い語調になる縁だが、対して博士は口を開く。

「いや、まだ告白の返事を聞いてないし」

けろりと答える男に、縁はぎょっとした表情。わずか動揺した後、歯がみを不敵な笑みに変える。

「私と付き合いたい、というさっきの戯言か。ならば答えてやろう、私の最大出力でな!!」

彼女はそういって、首に巻いていたマフラーを勢いよく取り除き、さらにその下の包帯をほどいていった。
そうやって明らかになった彼女の首には、入れ墨のような文様が首周りを覆っていた。円形の模様を直線で
つないだ、チョーカーのようにも見えるその模様から、エリマキの骨になる光のツノが発生しているようだ。
彼女の言った『最大出力』は、その文様を直接晒すことで発現した。
発する光がより増し、青年の網膜を白く焼き視界を奪う。

「あははははっ、もうこれで、私を彼女にしたいなどという妄言も消えてなくなったろうが!!」

しばらくの発光の後、光は落ち着き始めた。

「いや、なんか、ますます好きになった感じ」
「な、なんだとーーーーーっ!!」


182 名前:『謎の恐竜キチ』 mailto:sage [2007/05/04(金) 19:50:57 ID:FlpHtMR7]

この最大出力を信じていた縁は、全く効果がない局面に出くわして、大慌て。
そして博士は、その彼女の首元を見て、意識の奥から浮上してきた記憶に驚いた。

「ああっ、お前、あの夜、湖にいた女の子か!!」
「くっ、思い出してしまったのかっ!! ええい、忘れろ、忘れろーーーっ!!」

そうして何度も強く発光を繰り返す縁のアンテナだったが、博士に変化はない。

「なんで? どーしてっ? なんで貴様に効かないんだっ!!」

もう、狼狽を隠そうともしない。いや、隠すことを忘れているほど狼狽しているという方が正しい。
そしてその動揺は、震える手でもって彼女の武器をかざすに至った。

「ええい、こうなったら仕方がない。私の手で、直接死を与えてやろう、光栄に思うがいい!!」

ポケットにつっこんだ手を引き戻したとき、彼女は小さな護拳(ナックルガード)のようなものを拳に覆わせていた。
やたらと艶やかな光沢のある、金属で出来たそれを、突きつけるようにして博士に向ける。

「え? 殴るの?」
「撃つんだよ、こんな風にな!」

ぴゅう、と電気的な風切り音、が発せられた。
縁の表情に、残忍な笑みが広がる。

「・・・で?」

博士の周りに、何も変化がない。
先ほどの電子音の後、じわじわと鼓膜に、校庭を走る運動部のかけ声が蘇ってくる。
撃つ、といわれたから、銃弾か光線によって攻撃されるのだろうか、などと、今になって考えを巡らせる。彼女は
宇宙人らしいので、それなりのハイテクは持っているのだろう。
対して縁は、得意げな笑みを次第に引っ込め、疑問の声を一つ。

「あれ?」

しばしの呆然、そして呟き。

「・・・・・・効いてないのか?」

縁は、続けて2度、3度と護拳をかざし、ぴゅう、ぴゅうと音を鳴らすが、それでも変化は起きない。

彼女の持つ武器、それは、鋭い熱線を発する殺人兵器。おおよそ地球上に貫けないものなど無い威力だ。もち
ろん、この兵器を食らって無事でいられる人間などいない。
ならばなぜこの場で威力を現さなかったのか。
単純な話だが、縁の腕が悪い。
わざわざ頭部を狙って発せられた熱線は、博士の髪すらかすめることなく通り過ぎた。連続的に放射し続ける
タイプの武器ではなく、ピストルの弾丸のように、短く区切って発射されるようだ。そして壁に切り目を入れるよう
に貫いて、射程の先まで突き進んでいった。それから何度も放たれた熱線も同様だ。



183 名前:『謎の恐竜キチ』 mailto:sage [2007/05/04(金) 19:53:10 ID:FlpHtMR7]

博士は、縁とは逆に、大して動揺することもなかった。むしろ、怒ったり笑ったり焦ったりする縁を見て、コロコロ
表情を変える可愛い女の子、などと認識を深めたくらいだ。
さすがに博士も、今放たれた兵器が、わかりやすい銃声を伴った実弾銃だったり、着弾点に爆発を起すものだっ
たり、あるいは熱線軌道に派手なエフェクトを伴うような類のものであれば、それなりに人間らしく慌てもするだろうが。

さて。
えい、えい、こんにゃろ、と続けて銃を撃ち続けていた縁だったが、やがて発せられていた音が途絶えた。さすが
のハイテクミラクル兵器も、弾切れ、エネルギー切れがあるようだ。

「その銃も、どうやら俺には効かないみたいだね」

武器の詳細を知らない博士は、先ほど彼女が放った電波と同じように自分に効いていないと思った。
知らない、という事が幸いしたのだ。
そして一歩、足を踏み出し、さらに二人の距離を縮めようとした。

「ええい、く、くるなっ!!」

博士が足を前に進めると、縁が足を後ろに進める。じりじりと後ずさる縁、もちろん、後方に注意を向ける余裕も
ない。そして、後退する足が机に当たり、驚いてバランスを崩してしまった。

「きゃっ!!」
「あぶねっ!!」

後ろに倒れそうになった縁を、とっさに博士が飛び出し、抱きとどめた。

「「・・・・・・」」

二人、しばしの沈黙。
唐突に、ぐにゃり、と縁が表情を歪める。
そして、縁が口を開いた。

「触った・・・」
「は?」

「触ったな・・・・・・?」
「え? いや・・・、倒れそうだったから支えただけで・・・」

「触ったーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっっ!!!」
「ええええええええええええええええええええ!?」

博士は慌てて彼女から飛び退いた。確かに、彼女を支えるために抱き締めはしたが、特に胸やお尻など、女の
子のデリケートな部分を手で触れたような形跡はない。全般的に、触れてしまったこと自体がダメだったのか?
なんにせよ、彼女は表情を歪め、半泣きだ。

「私の首に触ったなーーーーーーーーっっ!!」

首。
言われてみれば。
だが、首に触るのがそんなにいけないことなのだろうか。
ふと気が付くと、いつからか彼女の首から広がっていたエリマキのような光が消えている。


184 名前:『謎の恐竜キチ』 mailto:sage [2007/05/04(金) 19:54:51 ID:FlpHtMR7]

「首、触っちゃダメなの?」

博士が恐る恐る訊ねると、きっ、と強く睨み付けながら怒鳴り声でそれに返した。

「当たり前だっ!! 首の文様に触れられるのは、生涯の伴侶のみだっ!
 それを貴様、貴様がーーーーーーーーーーッッ!!」

おお、異文化!
博士は、驚きながらも手を伸ばし、ぴたりと再び彼女の首に触れた。

「ひゃああっっ!!」

びくりと身を震わせる縁、博士に触れられることで身体の力を失ったようで、ふらりと倒れそうになるのをまた
博士が抱き留めた。

「あのさ、聞きたいんだけど」

彼女を抱きしめ、さらさらと指先で彼女の首の文様を撫でてやりながら、博士は問いかけた。彼に指を撫でら
れるたび、縁は全身の力を無くしていく。

「もし、生涯の伴侶以外の男が触れちゃったら、どうなるわけ?」

撫でられるがまま、短く息をもらし喘ぐ彼女を見ていると、まさしくここが彼女の性感帯であるように思えてくる。
たしかに、性感帯を易々と触らせない、というのは、ここ地球でも同じ風習といえるわけだし。

「ねぇ、どうなるの?」

自分の指の動きが彼女の言葉を妨げているようなので、少し撫でるのをやめてやる。すると、さっきまでの攻撃
的な侵略者の表情(それでも博士には『威勢の良い元気娘』のように思えていたわけだが)とは思えないほど
とろりとふやけた顔で、彼女は答えた。

「・・・さ、さいしょに、さわった、ひと、の、・・・およめさんに、なる・・・」

熱っぽく、うなされるような熱い息を吐きながら、とぎれとぎれに答えた。
その答えに感極まった博士、思わず呟く。

「・・・ビバ、異文明ッ・・・!!」

博士は、なんだかとても都合がよい異文明の風習に感謝した。それに倣うならば、自分が彼女を娶る権利が
あるのでは? と当然のごとく考えてもおかしくない。

「じゃあ、俺が、旦那様?」

期待に胸を弾ませながら、博士は聞いてみた。すると彼の胸に抱かれた縁は、ぐったりと身体の力を失いなが
らも、小さく、こくりと、頷いた。



185 名前:『謎の恐竜キチ』 mailto:sage [2007/05/04(金) 19:57:25 ID:FlpHtMR7]

そして、はふう、と大きく息を吐いた彼女。その表情があまりにも艶っぽいものだから、つい博士は欲情して
しまった。

「じゃあ、抱いて、いい?」

欲望に素直な博士は、それほど躊躇することなく彼女にアプローチをしてみた。
そして彼女の反応。
短く途切れる息、虚ろな視線、そして火照った頬を見ていると、どう見ても彼女も欲情しているように思える。
そのまま彼女は、しばしなんの反応も示すことなく、は、は、と息を吐くだけだった。
そして少しの間が空いて、ようやく、彼女の唇が動いた。

「・・・わたしを、だいじに、して、くれるか?」

博士は迷わず、そして強い意志を込めて、頷いた。

「・・・わたしを、まもって、くれるか?」

惚れた女を護らないで、なにが男だ、と、若干時代錯誤的な思いこみに倣う事になるが、それでも博士は頷
いた。むしろ、惚れた女が自分を頼りにしてくれないことの方が虚しい。

「・・・・・・だったら、・・・・・・」

その先は、言葉に出すのを恥じらったのか、ただ小さく、こくりと頷いただけだった。






彼女の返事を心中喝采で喜んだ博士は、喘ぐ縁に唇を寄せ、キスを促した。彼女も目をつむり、小さな唇を
差し出してきたので、ちゅ、と触れるキス。

「・・・・・・ん、・・・ぁ・・・・・・は・・・・・・」

ほんの一瞬で解放された縁の唇は、小さく空いた隙間から、微かに掠れるような声を漏らした。キスの後、
うっすらと視線を泳がすその瞳が、眼前の博士を捕らえ、少しずつ視線を定めていく。
そんな様子を見つめていた博士は、その儚げな様子にますます彼女を愛おしく感じていった。
見つめ合った僅かな間の後、再び目を閉じた彼女。博士はその、彼女の求めを正しく理解し、再び唇を重ねる。

ちゅ、ちゅく・・・

柔らかい少女の唇を割り博士が舌を忍ばせると、縁はそれを受け入れ、くちゅりと湿った音を立てて舌を
絡めてきた。

「んっ、・・・・・・ん、んん・・・・・・」

博士は、より唇を密着させ、舌の深いところまでを絡めるように、キスに熱中した。それは縁も同じで、男の舌を
受け入れ、そして自分の舌を受け入れて貰いながら、夢中になってキスに応じていく。
ずいぶんと長い間、二人はキスを交わした。
所々で息継ぎのために中断をしつつも、その時間さえももどかしく感じて、すぐにキスを再開する。
そしてようやく、二人はキスを堪能し、唇を離した。


186 名前:『謎の恐竜キチ』 mailto:sage [2007/05/04(金) 19:59:06 ID:FlpHtMR7]

「・・・・・・おいし」

ほう、と甘い息。それをはき終わった縁は、キスの余韻から来る震えを全身で味わいながら、美味しい、と言った。
その恍惚とした表情は、目の前の男、博士に対して、完全に無防備だった。それは、彼女の星の文化、首の
模様に触れた男を伴侶とする、そのしきたりに則っての流れなのだ。博士は、彼女に選ばれたことを幸運と
感じながらも、少し悔しくもあった。贅沢なことだとは判っていても、彼女の無防備さを引き出す信頼を、実力で
勝ち取りたかった、という悔しさだ。
しかし今、そのことに気を取られていても仕方がない。これからがんばりゃいいわいな、とポジティブシンキング。



そして二人は、キスによって心が愛おしさで満たされると同時に、肉体的な欲情がかき立てられていく。

さてそこで博士には、一つ思うことがある。
いまさらな話であるが、彼女は本当に宇宙人なのだろうか、と思い直してみる。先ほどまでのエリマキの光など
を見ても間違いないとは思うのだが、無粋な心配がないわけではない。
平たく言えば、『出来るのか』ということが気がかりなのだ。
地球人類の男性と交合。
ここまで外見が地球人利に近似しているのだ、中身もそうであって欲しい。
あと、実は、どっちも付いてます、的なのも、勘弁願いたい。

そんなことを考え始めると、早急に確かめないと気が済まない。

博士は、着衣のままの彼女を抱きしめ、掌で彼女の身体を撫で回した。胸、腰、尻と優しく撫でていくと、それに
応じた仕草で縁が身体をよじる。

「ん、あん・・・・・・んく・・・」

服越しに身体を撫でられ、それでも博士の与える刺激に反応する縁は、その度に息を短く詰め、声を殺して喘ぐ。
このあたりまでは、博士のそれほど多くない女性経験での反応と、さして違いはない。ちゃんと地球人類の女性
と同じように、博士の愛撫で感じてくれている。首だけが性感帯というわけではなさそうなので一安心。



そして、肝心の部分。

「触るよ、いいね?」

などと聞くのが無粋なのは百も承知。
しかしそれでも。

「・・・・・・うん」

快感による火照りと恥じらいの赤みで顔中を真っ赤に染めながら、小さく承諾。
これだよ、これ、この表情が見たいから聞いたに決まってるじゃないか、と博士は十分ご満悦。

するり、とスカートの下に手を這わせ、期待と祈りを込めて、ショーツの中に手を差し入れる。
そして、慎ましやかな陰毛を指先で撫で進み、肝心の部分を確認。

・・・ない、・・・ない、・・・ある、・・・ある!!



187 名前:『謎の恐竜キチ』 mailto:sage [2007/05/04(金) 20:00:26 ID:FlpHtMR7]

「ひゃん、や、そこ触っちゃ、やぁ・・・」

ぐっ、と、博士は愛撫に使っていない、空いたほうの掌(てのひら)を拳(こぶし)にした。

(やったっ、チンコない、キンタマない、クリトリスある、膣もある!!)

大宇宙を統べるご都合主義の神様に、博士は感謝した。もし大宇宙御都合主義教などという新興宗教があ
れば、喜んで入信するかも知れない。なければ作るか?

そして、ぐ、と握ったガッツの拳を解く。後はもう、彼女を普通の人間の女の子と同じように、心おきなく愛して
やればよいだけだ。

「やぅ・・・ひ、んんぅ、くひぃ・・・おねがい・・・あ、あまり、そこは、いじらないでぇ・・・・・・」

と、彼女のせっぱ詰まった訴えに、博士は我に返った。
考え事をしているうちに、無意識にいじり倒してしまったようで。
そして、自分に弄られてあられもない姿をさらす縁を改めて見つめる。
は、は、と短く息を継ぎながら性感に振り回される縁。
そんな姿を見てしまっては、本格的に導いてやらねばならんよな、と博士は本腰を入れて彼女を愛すること
に決めた。



「あ・・・・・・あ・・・・・・・・・・・・ひ・・・・・・・・あは・・・」

先ほどのキスから、いくらの時間が費やされたのか。
ひくひくと身体を波打たせ、何度も何度も迎えた絶頂に、すっかり彼女はなすがままに弄ばれていた。
博士は、汗だくになり悶える彼女を教室の机の上に横たえ、思う存分可愛がってやる。
彼女は服をすべて脱いだわけではなく、ジャンパー、そして制服のブラウスの前だけをはだけ、ゆるめられた
ブラジャーの隙間から露わになった乳房を博士に吸われていた。

先ほどから両手で彼女の身体を撫でさすり、唇は彼女の唇と弱点である首を責め立て、たとえ彼女が泣いて
果てようとも構わずに快楽を与え続けていた。

「おねがい・・・・・・もう、ゆるして・・・・・・」

あえぎ疲れて枯れた喉、果て続けて弛緩する身体、愛されすぎてとろける心で、縁は何度目かの限界を訴えた。
しかし博士は無情で、

「許しません」

と、きっぱり答える。
そうだろうとも、許せるはずもない。すでに博士のペニスはズボンの下で痛いほどの膨張を見せ、彼女の中に
放出しない限り収まりそうもなかったからだ。
博士はズボンを脱ぎ、ギンギンに固くなった怒張を露出した。





188 名前:『謎の恐竜キチ』 mailto:sage [2007/05/04(金) 20:03:05 ID:FlpHtMR7]

「・・・・・・っ」

ぼんやりとした視界に博士の男性器を捕らえた縁は、く、と息を呑む。

「そんなにおおきいの、・・・・・・はいら・・・ない・・・」
「大丈夫、入ります!」

不安を口にする縁を、またしても一言で断言。
それが男の欲望から出た言葉であろうとも、ここで躊躇するよりは良い。彼女を気遣い、労るのであれば、言葉
だけではなく行動で示す。
博士の半ばハッタリに近い断言を信じたのか、縁はこくりと頷き、彼を受け入れる覚悟をした。

スカートをまくり上げ、ショーツを脱がされた縁は、すでに何度もいかされてとろとろにふやけた性器を博士に晒す。
見た目も、性器としての機能も、地球人のそれと何一つ変わらない、初々しい縁の秘所。指で彼女の秘肉を
割ると、新たにわいた愛液がどろりとあふれ出す。
膣口に亀頭を押し当て、わき出るぬめりをまんべんなく纏わせていく。

そして、彼女の上に覆い被さった博士は、腰に力を込め、ぬめりの力を借りて、怒張を押し込んでいく。

「つっ!」

彼女の膣肉を、ほとんど限界まで拡張しながら、初めての男が進入する。痛みに顔をしかめたものの、それでも
進入は止まらずに、一気に根本まで押し込まれた。

「い、いたい、・・・・・・いたいよぉ・・・」

涙をぼろぼろとこぼしながら、痛みを訴えてくる縁。だが、初めての挿入を受けるならば、これは避けて通れぬ
痛み。博士は、痛みを訴える唇をキスで塞ぎ、ゆっくりと落ち着かせてやりながら、膣が男根に馴染むのを待った。
しばしのキスを終え、唇を離しても彼女は、もう痛みを口にしなかった。もちろんまだまだ痛むのだろうが、それ
でもそれをぐっと堪えた。痛い、と口に出すよりも、別の言葉を口にしたかった。

「おねがい、・・・わたしを、かわいがってほしい・・・・・・」

博士はそれに応え、ゆっくりと腰を動かし始めた。びくり、と痙攣するかのように身体を強張らせる縁だが、それ
で遠慮をする博士ではない。

「ひ、あっ! ・・・・・・ひう!」

博士は、遠慮無く彼女の膣内をペニスでえぐり、こすり立てる。そして、せめて痛みを紛らわせるためにと、彼女
の首の文様に、舌を這わせてやった。

「うあっ! ひ! そこぉ!」

きゅ、きゅん、と彼女の膣が締まる。やはりここへの刺激はことのほか弱いらしく、彼女は眉根を寄せてかぶりを
振る。博士は、痛みなどに気が回せなくなるほど、彼女の弱い部分を責め、腰を激しく使い、どんどんと快感を
与えていった。

ず、ずちゅ、ぐちゅ、ちゅぐ


189 名前:『謎の恐竜キチ』 mailto:sage [2007/05/04(金) 20:04:41 ID:FlpHtMR7]

湿った音を立てて出し入れされる男の剛直が、その度に彼女の膣内から溢れる愛液を泡立て、掻き出していく。
博士はそのピッチを、早くしたり、遅くしたり、深く、浅く、緩急深浅を付けて変化を凝らす。

「んん、んはぁっ、や、だめぇっ! ああああっ!」

彼女の声と表情から痛みが影を潜め始めた。そうなれば後はしめたもの。博士は、自分のペニスに与えられる
刺激を堪えながら、彼女を高めるために尽くした。

「んああっ、ひゅ、んんんんんああああああ! あっ! あはあっ!」

彼女はもうすでに、うわずったあえぎ声をあげながら、博士から与えられる快感を味わうのに夢中になっている。
彼が、腰を打つピッチを小刻みなものにすれば、

「あっ、あっ、んっ、あっあっあうっ! あっ、んくっ! あっ、あっあっ、ひっ! あっ、あうっ、あっ、んあっ!!」

と揺さぶられる身体に流されるまま喘ぎを小さく刻み、彼のピッチが深く、長いものになれば、

「ああああああああああああああああっ!! んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんっっ、ひ、
 ひああああああああああああああああああああああっっっ!!!」

と、身体の中の息をすべて吐き出すような、長く強い悲鳴を上げた。
そして、堪えに堪えた博士の射精欲求に限界が訪れる頃には、彼女はもう、全身を汗まみれにして痙攣させ、
顔じゅうを涙と涎でぐしょぐしょにしながらよがり狂うほどになっていた。
もう、スカートやブラウス、制服はべとべとに汚れてはいるものの、二人ともそんなことに構う余裕はない。

「くっ!」

とうとう博士の限界が訪れた。腰の奥で発生したマグマの噴火を、後はペニスの締め付けで引き延ばしている
に過ぎない。
あとはもう、ただがむしゃらに腰を突き立て、彼女の子宮を押し上げるかのように責め立てた。

「あっ、あああっ!! だめ、だめええええええええええっっ!!」

そして、いよいよ訪れた射精。限界まで締め付けて堪えた堰を、勢いよく突破する精液。彼女の膣の、一番奥
までえぐり込まれたペニスの先端から、痛いほどの勢いを付けて流し込まれる精液が、彼女の子宮口に流れ
込み、中をどくどくと満たしていく。

「ああああああああああああっ!! でてる、でてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっっ!!!」

自分の身体の奥に流し込まれる男の精、そしてペニスの脈動を受けながら、彼女は意識を真っ白にする最後
の絶頂を迎えた。










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