出口さんのサイトも指摘しているとおり、 最初の it は、「(you are) (to) know about the real world」を指していると思います。 該当箇所: 「§85 人称代名詞の一般用法、[3] it と they の一般用法、【4】 前に出た句や節,文の内容をさす」
また、ここでの be は、広い意味では「存在する」ということになりますが、 「(出来事・行為などが)行われる、起こる、生じる」(=happen, occur, take place) という意味になると思います。 この用法は、ジーニアスでは、【2】[存在を示す] の中に含まれていますが、 ランダムハウスでは、【1】[存在の be]、【2】[連結語の be]、【3】[出来事の be]、 として独立しています(研究社大英和も同様)。 The meeting was last month.(会合は先月あった)(ジーニアス) The wedding was last week.(結婚式は先週行われた)(ランダムハウス) 参考: 「§169 be, do, have の用法、[1] be の用法」
似た用例として、「安藤 p.164」に以下の文がありました。 I had hoped to go to Paris, but it was not to be. (パリへ行きたいと思っていたが、そうはならなかった)(be = happen)
287.(受動態:英語特有の受動表現) S / were / killed // (文型:S V C)(受動態) and // S / were / ((severely or slightly)) injured // (文型:S V C)(受動態) M2((in the...accident)).
「文 and 文 M2」の形で、M2 は両方の文にかかると考えます(parallelism を優先。例文181参照)
英語では、自分の意思で制御できないことを受動態で表すことが多いですね。 日本語の受け身とは異なる感覚なので、意識しないと間違えることがあります。 事故や戦争で「死ぬ」に die は使いません。 (なお、銃や刃物などで「怪我をする」は be wounded です。江川 p.282) 該当箇所: 「§272 態の転換の一般的な形式、(4) 〈by 〜〉の省略、【2】 動作主が不明のとき」 「§284 英語特有の受動表現、(3) 事故・病気などの表現」
>>392 >>395さん、>>396さんのおっしゃる通りです。 「S V O の受動態」と考えるのであれば、もちろん間違っていません(出口さんのサイトはそうなってます)。 能動態にするなら、 We / will hold / the meeting / M2 M2. (文型:S V O) となりますが、 受動態の文型については、元の能動態の文型で考えるか、受動態自体の形式で考えるか、という観点から、 以下のような考え方があると思います。
(1) The meeting / will be held / M2 M2. (S V O の受動態) (受動態自体の形式的な文型は扱わない。生成文法的) (2) The meeting / will be held / M2 M2. (文型:S V)(ただし S V O の受動態) (be+過去分詞を、1つのまとまりと考える) (3) The meeting / will be / held / M2 M2. (文型:S V C)(だたし、S V O の受動態) (過去分詞を、形容詞などと同様に考える)
289.(受動態:状態を表す受動態) S / is / located / A((within...station)). (文型:S V C A)(S V O A の受動態) あるいは、 S / is located / A((within...station)). (文型:S V A)(S V O A の受動態)
「○○ minutes' walk of... / ○○ miles of...」は、決まった形として慣れておきましょう。 「○○ minutes' walk from... / ○○ miles from...」も使われないこともないですが、 「〜から」の意味で「of」を使うものは、形が決まっているので、意識して憶えておいた方が良いと思います。 of の本来のイメージ(「分離」)そのままなんですけどね。 該当箇所: 「§332 of、(1) from と似た用法」
290.(受動態:受動態の進行形) M2((In...neighborhood)) / S / are ((now)) being / built / M2. (文型:S V C)(S V O の受動態) M2((In...neighborhood)) / S / are ((now)) being built / M2. (文型:S V)(S V O の受動態)
ちなみに、「one after the other」と「one after another」について、 ロイヤルでは「one after the other:2人/個」「one after another:3人/個」で区分していますが、 「one after the other:特定」「one after another:不特定」で区分した方が有益だと思います。 参考: 「§99 other と another の用法、[2]-(2)-【4】 one after the other と one after another」
291.(受動態:get受動態) S / am / ((very much)) surprised / to hear <that s v x>. (文型:S V C to do)(受動態) S / am ((very much)) surprised / to hear <that s v x>. (??文型:S V to do)(受動態)
「be surprised to do」は、 「be+形容詞/過去分詞+to do」で、to不定詞が感情の原因・理由を表すパターンです (例文61、例文273参照)。
that節内は、 S / got / ((badly)) injured / M2 (文型:S V C)(get受動態) S / got ((badly)) injured / M2 (??文型:S V)(get受動態)
292.(受動態:受動態の完了形、句動詞の受動態) S / went A((away)) / M2((from home)) / M2((three...ago)), // (文型:S V A) and // (S) / has ((never)) been / heard of / M2((since)). (文型:S V C)(受動態) and // (S) / has ((never)) been heard of / M2((since)). (文型:S V)(受動態)
cf. We hear of him.(彼のこと [存在] について耳にする) hear of や know of は、存在や名前を知っている場合に使います。 逆に言うと、それくらいしか知らないってことです (about だともうちょっと詳しく知ってる。例文19、例文263参照)。 で、この文は、 S / hear / of O. (文型:S V A) と考えることもできますが、 S / hear of / O. (文型:S V O) と考えることで受動態ができます。of はそのまま添えておきます。
120の文 present A with B (AにBをプレゼントする) 辞書によるとwithは省略可能とのこと。そうなると、give A B と同じ形。AにBを与える。
with を使うgive系の動詞は、次のようなものがあります。 equip A with B (AにBを装備する) provide A with B(AにBを提供する) supply A with B (AにBを供給する) 日本語訳は変化してますが、基本にあるのは「AにBを与える」という意味です。
on leaving high school on は「接着」。「高校卒業」と「教師に時計をプレゼント」が、時間的に接着していること。 つまり、ほぼ同時ということになります。訳は、臨機応変に、「〜するとすぐに」とか 「〜すると同時に」あるいは、本文のように「〜に際して」等、適宜選択すればいいでしょう。
as a token of 〜 (〜のしるしとして) the token of になると、「唯一の」感謝のしるしとなります。感謝は時計だけでOK。送別会を 開いたり、花束贈呈したりする気はないです。時計だけで十分。時計こそが感謝のしるし。 それ以外は必要なし。といった感じになります。先生がかわいそうだと思う人は、 a token of を使いましょう。「感謝のしるしのひとつとして」
なお、【他動詞+目的語+前置詞】の他動詞目的語が主語になる受動態もあります。 元の形を知らないと、けっこうびっくりします(文語体とも言われますが、技術文書ではよく見かけます)。 以下、ロイヤルの例文。 Allowances must be made for his lack of experience. Particular emphasis is laid on social security by the present government. 該当箇所: 「§277 句動詞の受動態、(2)-【2】他動詞の目的語が受動態の文の主語になるもの」
121の文 I regret (that S prevents A from B). (私は残念に思います、SがAの邪魔をしてBさせないことを) → Sのせいで、AがBできないのを残念に思います。
prevent ... from 〜ing ... が 〜することを妨げる。
from 〜は、「〜から」一歩すすんで、「〜から離れて」という分離の意味に発展します。 V + A from B (BからAが離れている状態をつくる)→ A に B をさせない。 stop ... from 〜ing (... が 〜することを止める) keep ... from 〜ing (... が 〜することから遠ざけておく→させないようにする) prohibit ... from 〜ing (... が 〜することを禁止する)
You kindly invite me. (あなたは、親切にも私を招待する) 動詞inviteに注目して、文全体を名詞化。文修飾のkindly(副詞)も kind (形容詞)に変更。 your kind invitation (of me) これがaccepting の目的語になっています。
a previous engagement (先約) これも、I previously engaged ... を名詞化したものととることができます。
296.(仮定法:[条件節=仮定法過去]+[帰結節=仮定法過去]) M2((If s v x)), / S / would hire / O / M2((at once)). (文型:S V O)
if節内は、it / were not / for O. (文型:S V A[C])ってな感じでしょうけど、 「If it were/was not for...」は決まった形なので、このまま憶えておいたほうが良いでしょう。 「But for...」(例文302)、「Without...」(例文304)だと時制を気にしなくて済みます。 該当箇所: 「§270 仮定法を含む慣用表現、[2] if it were not [had not been] for 〜」
条件節は、ifが省略されると倒置になります(「助動詞など」+「主語」+「動詞」の語順。例文197参照)。 この例文の場合は「If it were not for...」=「Were it not for...」。 該当箇所: 「§263 if の省略」
122の文 remind A of B (BをAに思い出させる) 直訳「この写真は、私に、古き良き日々を思い起こさせる。」
of 〜 「〜について」 「〜について」という日本語は、広い意味で用いることができるので、和訳のときには 重宝します。しかし、その反面、使い分けが難しかったりします。
I thought over the problem. 「〜について、くどくどと」 I thought of the problem. 「〜について、漠然と」 I thought about (around) the problem.「〜の周辺的な情報について」 I thought on the problem. 「〜について、みっちりと」