- 373 名前:同定不能さん mailto:sage [2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN .net]
- >>371
そもそもアスペリティモデルは海外発だし,近年でも海外の研究者達がアスペリティ的な概念を用いて論文を出している。 AGUで相手にされていないというわけではない。 まだアスペリティを主体とした理論や,Rate and Stateの摩擦則は,多く用いられ続けている。 >>372 上の一文は,学会やセミナー内での意見で,専門家達の推測にすぎず,現時点で立証できるものではなく,あくまで可能性ですね。 下の,海底地殻変動のデータが無ければというのは事実で,そのデータを用いずに推定した結果は最大24mのすべり等,30m未満のすべりモデルばかり。 地震波の解析では,海溝軸付近に50mに近いすべり量を出したグループもあったが,おそらく海底地殻変動のデータが無ければ半信半疑とみなされていた。 なぜなら,従来までは浅部は固着が弱いと考えられていたため,すべりのピークが海溝軸に来るという結果を,保守的な専門家たちはなかなか信じないものだから。 決め手となったのは,JAMSTECらによる海溝軸付近の地震前後の海底の深さ変化の結果で,50mのすべりが海溝軸に到達したというモデルがコンセンサスを得たのも,その結果が出始めてから。 3.11で破綻した理論は,Kanamoriらによるプレートの年代・収束速度と最大Mwの関係を表した「比較沈み込み帯の理論」と,上に挙げた浅部ずるずる滑りという観念,の主にこの2つ。
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