- 567 名前:名無CCDさん@画素いっぱい mailto:sage [2018/04/01(日) 02:01:19.37 ID:rHK15UDS0USO.net]
- Xマウントユーザーにとって、最もLovelyなレンズ。
発表当初は、AFスピードの遅さなどが指摘されていたが、それらの問題が解決された今、"素晴らしい画質"、"Prime Lensの基準だ"と、高評価を得ている。 しかし、MTF線図を見る限り、それほど大した性能であるようには見えない。画面中心付近は、高いレスポンスを見せているが、周辺部分はバラバラとレスポンスが落ちている。 一般的には、”よくないレンズ”のように判断されるはずだ。 実のところ、本レンズの設計者はカタログに記載するMTF線図を、あまり気にしていない。 しかしその意味は、カタログ等で表現されるところだけを気にしているわけではない、といったほうが良い。 カタログ等で使われるMTFのことをおさらいしてみよう。 ・対象となる被写体との距離は、像の中心から周辺まで一定。つまり平面的な被写体。 ・被写体の位置は無限遠 ・15l/mm, 45l/mmの周波数成分のスコアで測定 (APSフォーマットレンズの場合) としている。 上記の問題点は、いくつかある。 1.立体的な被写体がどう写るのか分からない。 2.全てのレンズが無限遠ばかりを使うわけではない。Cross range・中間距離など、そのレンズによって最もよく使われる部分の性能が分からない。 3.最新のセンサーは、45l/mm以上の高周波成分も描写する。60l/mmなどの、もっと高周波の成分を解像できるかどうかが、実際のキレ味に影響している。 XF35mmF1.4 Rは、これらの問題点を念頭に設計している。つまり、近接から中間距離を常用域とし、そのRangeに配置された立体物が、センサー性能の極限まで写るように作られている。 もちろん、そのために諦めたものもある。いわゆる画面中心から周辺まで、均質的な写りはしない。しかし、このレンズで平面的な被写体を撮ることは、おそらく殆ど無い。 また、どこにもキリっとしたところのないレンズは、写りとしてもつまらない。カタログスペックさえ無視すれば、実用上は現設計のほうが望ましいだろう。 "数字"よりも"写り"。 XF35mmF1.4 Rが人気ということは、カタログスペックを超えたものが伝わっているということだろう。
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