- 347 名前:神様仏様名無し様 [2006/10/01(日) 17:33:52 ID:PRdhKBfy]
- 地表で飛行する物体は空気の粘性抵抗を受けるので、低い弾道で飛び出した打球も
着地するときにはかなり垂直に近い軌道になる。 試合前のホームラン打者の打撃練習を打球とは反対側のポール際で観察していると、 軌道の特性が手に取るようにわかる。 ”ライナーで看板直撃だから凄い”という表現が多く見られるがこれが東京ドームという 空間がもたらす錯覚。そもそも、看板に当たるということは、看板の高さを20mとすると 最高点の高さは少なくとも25m以上になっているはず。それは立派な中弾道の打球であり、 ライナーとは呼ばない。 前述の軌道の特性を考慮すると、勢いよく看板に着弾したかに見える打球も、 着弾地点の壁の水平位置をほんの僅か(5mくらい)後方に移動させたとしたら、壁に 接触する時点では打球は大幅に失速しているはず。 東京ドームはパリーグの本拠地球場と比べると、左中間・右中間が浅く水平距離は 110mしかない。その上、またビッグボードは観客席最後列(21列)の上空ではなく、 かなり前にせり出して13列目の上空に設置されている。座席の奥行きは概ね60cm 位なのでホームベースからの距離は、110+0.6 x 13 → 約118m程度。 つまり、他の球場のフェンスまでの距離と殆ど変わらない。 看板の高さは中央付近でも20m程度と推定されるが、失速した打球が20m落下するまで 飛ぶ距離はどんなによく見積もっても垂直距離と同等程度。すると、左中間・右中間の 看板直撃の実際の飛距離は、よく見積もって、118m+20m → 138m。 まあ、四捨五入しても140mが精一杯だろう。
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