- 179 名前:吾輩は名無しである mailto:sage [2017/04/14(金) 19:23:14.70 .net]
- ロビンソンクルーソーだのドラキュラだのというのの新しさはあいつらが資本主義の化け物なことです
異郷から現代へ、現代から異郷へ、奇想小説になるところを彼らは、たった一つの共通基準で解決してしまう トランシルバニアのドラキュラは方言、東欧的なまりを消すために英語を学ぶ、イギリスの土地を買うために不動産屋に接触する 怪物が資本主義という平等主義を逆手にとって侵略してくるわけです 日本語をぺらぺらしゃべる中国の富豪が丸の内の一等地を買い上げようとして、妖怪扱いされて殺されるのがドラキュラ 中国の経済特区で勝手に資本主義的平等の名のもとに気づいたら一帯全部買い上げてしまったのがロビンソン 異界にあって変化なんざしない これは本朝水滸伝でもまったく別物であって日本語が世界を侵略していく限界はそもそも賀茂真淵の哲学をもととする 天命の大飢饉にあって東北では日本語が通じなくて爆笑した、という19世紀の旅行記と、松尾芭蕉の旅行記は断絶がある 19世紀合理主義者の伝承批判、宣長の天皇墓をうそに過ぎないと馬鹿にしまくるさま この辺は秘境小説をあえてジャンルとして取り上げようとするなら共振する合理主義と神秘主義のゆらぎとして共通にとらえられなくてはならない 商業的なくだらないジャンルわけには不要だろうけれど
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