- 575 名前:吾輩は名無しである mailto:sage [2017/11/07(火) 02:16:05.75 ID:FkbYrzOF.net]
- >>571
『午後の曳航』は高校時代に読み、映画も観たが、大味な印象。 『春の雪』も読んでから映画を観た。確かに隙の無い硬質の作品になっているが 『金閣寺』や『絹と明察』のような、三島の生命力や問題意識が健全に乗っかっている作品とは思えなかった。 『三四郎』は筆者のカマトトぶりが透けて見えて、『草枕』などに比べてもどかしくて読みづらかった。 川端には傑作があるのでは? 『夜明け前』を読了していることを尊敬する。 辛抱強く読んでいったが、あまりにも実感として心に響いてくる手応えがなく、途中で読めなくなってしまった。 読了すれば感銘を受ける作品なのか? 谷崎は天才なので何を読んでも面白いが、幻想文学系が良いと思った。 ひらがなだけで書かれているのに等しい『春琴抄』『盲目物語』には、大和言葉の妙が活きていて 旧幕時代の滑稽本、洒落本の美点も採用されているので近代文学の傑作に加えて良いと思う。 春樹の『世界の終わり〜』は戦後昭和文学というより世界文学として傑作だと思うが 龍は『愛と幻想のファシズム』『イビサ』が傑出していたと思う。真面目に書いていれば『フィジーの小人』も規格外の傑作になったはず。
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