- 273 名前:バスケ大好き名無しさん [2017/11/19(日) 21:52:11.63 ID:p4L0Pmbla.net]
- * 本拠地、クイッケンローンズアリーナで迎えたIND戦 

高給取りTTが故障離脱、JRやクラウダーも勢いを見せず惨敗だった 
 アリーナに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年は50敗だな」の声 
無言で帰り始める選手達の中、リーグ最強選手のレブロンは独りベンチで泣いていた 
NBAのキャリアで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・ 
それを今のCLEで得ることは殆ど不可能と言ってよかった 
 「どうすりゃいいんだ・・・」レブロンは悔し涙を流し続けた 
 どれくらい経ったろうか、レブロンははっと目覚めた 
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ 冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した 
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」レブロンは苦笑しながら呟いた 
 立ち上がって伸びをした時、レブロンはふと気付いた 

「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」 
ベンチから飛び出したレブロンが目にしたのは、3階席まで埋めつくさんばかりの観客だった 
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにseven nation armyの応援歌が響いていた 
 どういうことか分からずに呆然とするレブロンの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた 
「ブラザー、シュート練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったレブロンは目を疑った 
「フ・・・フラッシュ?」 「なんだゴリラ、居眠りでもしてたのか?」 
「バ・・・バティエディレクター?」 「なんだレブロン、かってにバティエさんを引退させやがって」 
「ボッシュ(故)・・・」 レブロンは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた 
 PG:チャルマーズ SG:ウェイド SF:レブロン PF:ハスレム C:ボッシュ 
暫時、唖然としていたレブロンだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった 
 「勝てる・・・勝てるんだ!」 
コールからヘッドバンドを受け取り、コートへ全力疾走するレブロン、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・ 

翌日、ベンチで冷たくなっているレブロンが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った 

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