- 1 名前:菜々しさん [2021/10/03(日) 01:15:54.28 ID:t4tDQT2U0.net]
- 遺伝物質の「メッセンジャーRNA(mRNA)」を使った治療薬をマウスに投与するとがんが縮小したと、独製薬企業ビオンテックなどの研究チームが発表した。mRNAは同社が米ファイザーと共同開発した新型コロナウイルスワクチンに使われている。がんの新たな治療法につながる可能性があるとして、既にがん患者への臨床試験を始めているという。
チームには、mRNA医薬品の基盤技術を開発し、ビオンテック社上級副社長を務めるカタリン・カリコ・米ペンシルベニア大客員教授(66)が参加している。論文が米医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン」に掲載された。 チームは、免疫を活性化するなどの働きがある「インターロイキン12」や「インターフェロンα」など4種類のたんぱく質の設計図となるmRNAを開発した。このmRNAをマウスのがん組織に注射したところ、20匹のうち19匹でがんが縮小し、40日以内にほとんどなくなった。残り1匹のがんは逆に拡大した。 同社などは現在、固形がんを対象とした人の臨床試験を進めているという。mRNAを使った医薬品は、新型コロナ以外の感染症のワクチンや、がんなどの治療薬に応用できると期待が高まっている。 横田隆徳・東京医科歯科大教授(核酸医学)の話「4種類のmRNAを組み合わせて相乗効果を出している点が興味深い。人間で効果があるかが課題だ」
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