ISO-2022-JPはASCII、JIS X 0201 ラテン、JIS X 0208をG0に指示して使います。 EUC-JPはASCIIをG0、JIS X 0208をG1、JIS X 0201 片仮名をG2、JIS X 0212をG3 にあらかじめ指示してあります。ですから、EUC-JPで一意の符号化表現が要求さ れた場合は、JIS X 0201 片仮名とJIS X 0208の一部は使えません。 ところで、ISO-2022-JPはそもそもJIS X 0201 片仮名を含んでいません。なので ISO-2022-JPでJIS X 0201 片仮名を使おうとするのは「論外」です。ちなみに ISO-2022-JP-2、ISO-2022-JP-3にも含まれていません……。 閑話休題。実は、ISO-2022-JPやEUC-JP自身は一意の符号化表現を要求していま せん。よってかぶっている文字はJIS X 0201とJIS X 0208のどちらを使ってもか まわないわけです。結局同じ文字なのですから、そもそも使い分け自体が無意味。 日本語を処理したり表示するときには、二つともまったく同じ文字として扱わな ければいけません。現存する処理系は壊滅状態ですね。 さて本当にどちらを使ってもいいのかというと、これはJISで決まっていて、JIS X 0208のかぶっている方については「過去との互換性が要求されるとき以外は使 うな」と書いてあります(JIS X 0208の7.2, 7.3, 9.2)。