- 472 名前:名無しさん@十周年 mailto:sage [2009/06/16(火) 22:39:40 ID:J4QMN1tY0]
- 報告書 不動産売却等に関する第三者検討委員会
www.japanpost.jp/information/other/pdf/report_point01.pdf また、バルク売却の場合、売却価格は総額としてしか存在しないにもかかわらず、 個別物件についての買い手による算定取得価額を、あたかも個別物件ごとに1千円 や1万円等の売却価格が存在していたかのごとく誤解されるような方法で開示したことは、 情報の開示方法として不適切であったし、その際の説明もきわめて不十分であった。 かんぽの宿等の処分方針策定は重要な事項についての経営判断を 要する事項であったにもかかわらず、決定前の経営会議での協議及び取締役会への 報告において、十分な情報が提示されておらず、トップレベルの十分な検討がなされ ていないという点で、適切性に欠けるところがあったと判断する。 第2に、経営会議の協議に際しては、一括事業譲渡という原案の他に、アドバイザ ーが推奨する別の案があること、及び80施設を一括で購入できる者は自ずと限定さ れることから、雇用継続条件を付すにしても、一部を個別譲渡するといった方法もあり 得ることが、比較検討されるべきであった。 第3に、雇用維持優先の一括事業譲渡という案を採用した際の処分価格の低下の 可能性について、検討過程の記録が残されていなかった。重要事項の検討過程につ いて記録が残されていないというのは、それ自体が不適切である。 鑑定評価額が市場価格と大幅に乖離する例もあったことを考えると、鑑定 評価の前提条件が売却の条件と合致しているかを精査すると共に、その時点での市 場動向等の適切な情報を踏まえて、より適正な売却価格が設定できないかを改めて 検討する様に努めるべきであったと考える。 オリックス不動産の最終提案書には、同社選定の審査に関わっていた者の 氏名を明示して副社長に登用する旨の記載があった。選定審査に関わってい る者の具体的氏名が最終提案に記載されることの不適切性は明らかであり、 直ちに抹消を求めるべきであった。
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