- 344 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [2007/02/16(金) 12:42:12 ID:Kj8xN/AC0]
- >>341のつづきでおま。
牛太郎は、川端通を北上し、叡山線のそばを通りながら、鞍馬に向かいました。 鞍馬の近くまで来ると、なにやら多くの人たちでごった返していました。 よく見ると、みんな頭にはちまきをし、そのいずれのはちまきにも、「糾弾」の文字が書かれていました。 牛太郎は新しい愛車のボル○を鞍馬駅の近くに無造作に停めると、叫びました。 「俺が、天下の牛太郎じゃあ!一緒に鞍馬山に登る奴は、おらへんかあ!」 すると、時代劇のようなカゴをかついだふんどし姿の男二人が牛太郎の前に来て、ひざまずきました。 「わてら、エタの雲助どす。牛太郎はん。エタのカゴで、山に上までお運びいたします。」 ふんどし姿の二人は勇ましく、近づくと、ニコチンの強い臭いを発していました。 「そうか。エタのカゴやか。ところで、あんたら普段からふんどし一丁でカゴを担いどるんか?」 との牛太郎の問いに対し、一人のふんどし男はこう言いました。 「雲助は雲助でも、タクシーを運転しとります。」 それを聞いた牛太郎は、「そうか。二種免許を持っているのか。ならカゴ屋でも安心やな(笑)」 すると、もう一人のふんどし男が言いました。 「二種免許は持っとりますが、実家が教習所であるさかい、免許なんか簡単にとれるんや。」
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