- 316 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [2007/02/07(水) 12:34:33 ID:fyQwEuim0]
- >>312のつづきです。
吸う人の事務所から姿を現した平成の怪物「牛太郎」は、 目元に化粧をほどこし、茶色いサングラス、真っ白なスーツを着ていました。 左手にはブランド物のバッグを抱え、タバコをくわえた格好は、サマになっていました。 彼の姿を見た野次馬たちは、 「格好ええなあ。」「四つ足で事務所に入っていったさっきとは、ちゃう人間やないか?」 と口々に話し始めました。 野次馬たちを遠くから見渡した牛太郎は、1分以上の沈黙を破って、ようやく口を開きました。 「お前たちは、なんや。俺はフタツに用はないさかい、さっさと消えろや。」 すると、野次馬の中の一人が、牛太郎にこう言いました。 「牛太郎はん。俺は普通人であんたはヨツやけど、同じ京都の出やないか。」 しかし、牛太郎は、こう言い放ちました。 「うざいわ。俺はお前らとはちゃうで。牛から生まれたんや。人間とはちゃうわ!」 しかし、その野次馬は勇敢にも、なお言い続けました。 「牛太郎はん。あんたとはケンカしとうないんや。この世はフタツとヨツの2種類の人間しかおらん。」 これを聞いた牛太郎は、本気でいらつき始めました。 「はあ?耳障りや。さっさと消えろや。でないとお前らを喰っちまうぞぉ!!!」
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