- 154 名前:名無シネマ@上映中 mailto:sage [2010/06/03(木) 11:46:35 ID:tH5xVkYm]
- 以下ネタバレ
父親に対して「私全部知ってたんだよ」と、春が告白する内容が「母親の浮気」。 これがよくわからない。 「お父さんと会うことはないと思っていた」ということだから、春の方から父親と距離を置いていたはず。 それなら、父親が出て行ったのが実は母親に原因があって、それが「母親の浮気」である という事実は、父親の香川か、再婚相手の戸田か、祖父の仲代が告げるべきだろう。 一番ありえないのが春自身に告白させることだと思うけどな。 関係ないかもしれないが、「北の国から」の連続ドラマの中で小学生の蛍が母親の浮気現場を目撃する 場面がある。結構重要なところで、蛍は離婚後も父親について北海道に行く。母親のいしだあゆみが 北海道に訪ねてきたときも、純と違って蛍は会おうとしない。母親を許せないわけ。 それでも母親に対する思いは当然ある。それが電車で去る母親を蛍が何も言わず泣きながら追いかける という感動的な場面につながっていく。 つまり「母親の浮気」というのは、父親の浮気以上に子どもの心に傷を残すものだと思う。 それを春は、「人はどうしたら許されるの?」といきなり母親の立場で父親に泣きながら 問い詰める。何となく「感動的」な絵にはなっているんだろうろうが、何か軽いんだよね。 最後のそば屋で仲代爺が語るエピソードも、何となく「感動的」な絵ではある。しかしその母親が 浮気するんでしょ。倫理的なことを問題にしているのではない。物語の筋立てとして奇妙。 その後、自分の行動を悔いて自殺したということのようだが、それもどうだろう。 中学生の娘と父親を残して自殺されてもねぇ、という気がする。 まぁ、監督が脳内で作り上げた架空の人物の行動に何を言っても虚しいが。
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