- 660 名前:日出づる処の名無し mailto:sage [2017/02/11(土) 16:21:55.22 ID:reCc23P5.net]
- 特別リポート:口論や別れ、米大統領選の「癒えない傷痕」
2017年 02月 10日 18:48 JST John Whitesides [ワシントン 7日 ロイター] - 米国を二分した激しい選挙戦を経て誕生した ドナルド・トランプ政権。渦巻く熱気の中で行われた今回の選挙は、国の分断を招いた だけでなく、対立する双方の人々の心にいまだ癒えない深い傷痕を残した。 カリフォルニア州の刑務所を退職した元警備員のゲイル・マコーミックさんにとって、 その痛みは特につらいものだった。22年連れ添った夫と別れたのだ。 マコーミックさんは「社会主義者に近い民主党員」を自称するが、昨年友人との ランチの席で、夫がトランプ候補に投票するつもりだと気軽に口にしたことに仰天した。 彼女の言葉を借りれば、それは「関係決裂」にも等しいショックだった。 「夫がトランプ候補に投票するかもしれないと思うと、本当に打ちのめされた」と 73歳のマコーミックさんは語る。それまで、保守的な共和党員の夫と別れようと考えた こともなかったが、彼がトランプ候補を支持することは「裏切り」だとさえ感じたという。 「これまで自分自身をごまかしてきたような気がした」と彼女は言う。 「私たちのあいだに、これまで見たことのない距離ができた。若い頃には決して 許せなかったことを受け入れるほど、ひどく年老いてしまったのだと感じた」 現代の米国政治史上、最も激しい対立を引き起こした今回の大統領選によって、 人々は家族との絆を失ったり、人間関係を傷つけたりした。 あれから3カ月を経た今でも、多くの米国民が受けた精神的な傷は ヒリヒリと痛んでおり、それが癒える兆候も見えないという。 近年の選挙時とは異なり、今回生まれた感情的な対立は解消しておらず、 ロイター/イプソス調査によれば、さらに悪化している。 共和党支持者と民主党支持者の亀裂が広がり、政治的信念や思想が硬直化しているのだ。 これにより政府への不信感が高まり、 政治的妥協がさらに困難になるだろうと社会学者や政治学者らは指摘する。
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