- 969 名前:NASAしさん mailto:sage [05/03/17 15:45:27 ]
- >>967に補足(蛇足かも)。
>翼下に設置するのは翼や翼付け根への負担 揚力による付け根へのモーメントを幾分打ち消すという点ではむしろ翼下がベター。 一方、胴体後部に設置した場合は、胴体への曲げモーメントが増大する。これを支える ためには胴体構造を翼下配置形式よりも強化することになり、重量増大につながる。 フラッタ防止のマスバランスとしての効果もあったはず。 FUEL TANKはふつう主翼内にあるのでFEED LINEが短くて済むというのもあるかもしれない。 それと、整備性がたぶんかなり大きい。まずポッド形式にすることで一般には交換が楽になるだろう。 翼下の場合はさらにエンジンへのアクセスが容易となり、整備作業が迅速かつ安全に行えるようになる。 高い位置にあるDC-10/MD-11のNo.2は整備が面倒だと聞いた気がする。 コストを追及する旅客機で翼下へのポッド形式の採用が多いのはそれなりに 利点が多いからと考えていいのではないだろうか。 その他関連する事項としては推力軸線の話がある。 特に数発停止時のバランスの問題が大きいだろう。胴体後部に数発積むタイプだと、 何発かが停止してもおそらく左右への首振り(ヨーイング)モーメントは あまり生じないだろうが、747のNo.1&2(左の2発)が停止した場合、 上から見てCCW(反時計回り)のヨーイングモーメントが生じる。 たぶん設計時にラダーの効きとか推力とか設置位置とかいろいろ考えなきゃいけないのだと思う。 あと、あまりよく知らないけれど胴体後部形式では騒音が低減されるという話もあったような。
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