- 635 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [2008/01/17(木) 20:28:25 ID:DlzIm8E/]
- 『選択』 2008年1月号
ここまで来た「通信傍受技術」 ― もはやプライバシーさえ守れない エシュロンは、米、英、加、豪、ニュージーランドの英語圏五カ国の諜報機関によって運営 されている全世界対象の通信自動傍受・中継システムの暗号名。 (中略) エシュロンは全世界の電話、電子メール、インターネット、地上マイクロ無線波、さらには 各国の打ち上げる各種人工衛星の発信電波など、あらゆる通信データを無作為に傍受・収集 している。近年ではその傍受能力は一日あたり三十億回分の通信に対応できるまでに高まり、 全世界の通信の90%もが傍受可能だといわれている。 無作為に収集された膨大な情報からは、高度の解析力と分別能力をもつ諜報プログラム 「Dictionary」によって重要情報だけが抽出され、データベースに保存される。(中略)米、英、豪 などの各国大使館内に設けられた傍受施設や多数の人工衛星、EP3電子偵察機、携帯用小型 特殊傍受器具なども情報収集に用いられ、原潜によって深海の通信ケーブルに盗聴装置を 仕掛けることまで行われているとされる。 エシュロンの当初の目的は旧ソ連や中国、東欧諸国などの政治、軍事情報を収集分析する ことであったが、冷戦終結後、テロ組織のほか、友好国を含む各国の政財界人や外交関係者、 主要民間組織、先端科学の研究者や技術者などへと向けられるようになった。 (続く)
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