- 115 名前:U-名無しさん@実況・\(^o^)/です mailto:sage [2017/09/20(水) 17:19:25.76 ID:3H5L+9cA0.net]
- >>31
ゴール向かって右上のクロスバーにボールは直撃して飛んで行った。 「駄目だな俊輔、そんなんじゃキッカー剥奪だぞ」 名波は笑って言った。 俊輔は無言で何も言い返さず、口元に笑みを浮かべたままボールを蹴った。 ボールはゴールポストの右上を通過して転がっていった。 「俊輔、どうした」 誰もいない田舎の練習場に名波の声が響く。なぜか今日は監督権限で他のスタッフ全員を帰らせ、 名波と俊輔二人で居残りFKをしていた。 俊輔は苦笑しながら下を向いていた。しばらく口をペロペロしてから前髪をいじりつつ顔を上げた。 すると目の前には、上半身ジャケット姿にズボンをずり下げ両手で股間を隠した名波がFK練習用の壁として 突っ立っていた。 「何やってんすか名波さん」 俊輔の顔に汗が流れる。 「俺を越えて決めてみろ。俺は本気だぞ。あのオールドトラフォードの時みたいに決めてみろ」 股間を抑えたまま名波は叫ぶ。陰毛が幾分手で隠しきれず、はみ出て見える。 俊輔は焦っていた。あのサッカー界随一の冷静さを誇り、先々の展開が見える俊輔にも今起こっている現状が 理解できず、これから起こることが全く察知できなかった。 続く
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