- 374 名前:右や左の名無し様 mailto:sage [2015/09/25(金) 03:17:54.85 ID:UKWdrzrC.net]
- >>326
なるほど。"ながすねひこ"のほうがポピュラーであることは確かにおっしゃるとおりです。 彼は、"原文は自登下六字以音となっていいる" と主張していることになります。明白な間違いですね。 悪意の捏造ではないとは思いますが、彼の古典の読み方はめちゃくちゃで、これで正しい意味が解釈できるのか?と心配になりますし実際に間違っていることが多いように思います。 彼の場合、現代語の知識のみで古典を語ろうとしているところに大きな問題があります。 那賀須泥の件でも、"泣かすぞ"は現代の言い回しです。古代の言い回しでは、泣かせむぞ、となるのではないでしょうか。 また、"ど"が"ぞ"の転訛ということを前提としてですが、これも本来は古代に"ど"といっていたものがどこかで"ぞ"と転訛した、ということを証明していただかないとなりません。 今日の記事にも同じような間違いがあります。 秋の七草 nezu621.blog7.fc2.com/ 秋の七草の記事では、彼が引用している 我が里に今咲く花のをみなへし堪へぬ心になほ恋ひにけり (2279) は、原文 吾郷尓 今 咲花乃 娘部四 不堪情 尚戀二家里 となっており、おみなえしの表記は"娘部四"です。このほかにも"姫押"と表記されている場合もあり、"女郎花"という表記が出てくるのは万葉集成立後のようです。 また、彼は女郎花の"女郎"を近世の意味で解釈していますが、万葉時代では近世の女郎に相当するのは遊女(あそびめ)などで、"女郎"は"郎女"と同じ意味で貴婦人の意味です。 "女郎"が売春婦の意味を持つようになったのは近世以降です。 このような未熟な論証を慰安婦正当化に結び付けてしまうと逆効果になるとは全く考えておられないようですが、そもそも未熟だという認識が無いのでしょうね。 続きます
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