- 584 名前:名無しより愛をこめて mailto:sage [2020/06/04(木) 23:53:00.91 ID:nlhqGHyR0.net]
- >>581
(鬱蒼と草木が生い茂った山奥。 辺りには 蝉の鳴き声が響いている) (其処に建つ古びた二階建ての木造家屋の前に 天道が立っている) (家の雨戸は 閉ざされたままになっており、屋根の瓦は 一部、崩れかけ、 人が住んでいる気配は感じられない) (天道が中に入ると、 板張りの床に茣蓙が敷かれ、その上に座った一人の老人が 何やら布を縫っている) (黙々と裁縫を続ける老人の背中に、天道が声を掛ける) 天道 「料理の修行に来た」 老人 「……(無反応)」 天道 「(紹介状の手紙を差し出す) …俺を鍛えてくれ」 (ようやく、老人が振り返る。 その顔を見て、天道が思わず 声を上げる) 天道 「…あっ!? (息をのむ)」 (老人は 天道を “料理の修行場” に送り出した じいやに そっくりの顏をしていた…)
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