- 1 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 [2008/04/12(土) 23:47:28 ]
- 読了した小説の感想を書き込んでください。
必須条件は本の題名、作者、点数(10点満点)、感想 SF・FT・HRであれば漫画や映画でも可です。 まとめサイト www2.atwiki.jp/zgok0079/ 前スレ 今日読んだSF/FT/HRの感想 8冊目 love6.2ch.net/test/read.cgi/sf/1190134602/ 今日読んだSF/FT/HRの感想 7冊目 love6.2ch.net/test/read.cgi/sf/1174483983/ 今日読んだSF/FT/HRの感想 6冊目 book4.2ch.net/test/read.cgi/sf/1160608714/l50 今日読んだSF/FT/HRの感想 5冊目 book3.2ch.net/test/read.cgi/sf/1142818206/l50 今日読んだSF/FT/HRの感想 4冊目 book3.2ch.net/test/read.cgi/sf/1120281850/l50 今日読んだSF/FT/HRの感想 3冊目 book3.2ch.net/test/read.cgi/sf/1102856546/l50 今日読んだSF・FT・HRの感想:2冊目 book3.2ch.net/test/read.cgi/sf/1055757509/l50 今日読んだSF・ファンタジーの感想を書くスレ book.2ch.net/test/read.cgi/sf/1018270182/l50
- 2 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/12(土) 23:53:31 ]
- ★荒らしの自作自演や陰湿な挑発、ID表示でも明らかな煽り書き込み等などはスルーを、反応した書き込みにもスルーを。
(反応すると削除依頼の妨げとなります。 荒 ら し の 名 誉 毀 損 書 き 込 み があっても却下されます) 上記の名誉毀損書き込みを行った、荒らしコテハンにどうしても我慢できない場合は以下のスレへ。 【おれの】ミステリ板住人被害者の集い89【脳内新作】 tmp7.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1197821640/ 書斎魔神・アホアホ語録格納庫 その22 tmp7.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1202568999/ (「書斎魔神」は「ミステリ板住人」の別ハンです) ●スレを私有化し、日記代わりにする事や、スレ違いの講義なる長文、オリジナルシナリオなる長文などの書き込みは、 ご自身のサイトを作り、そこで行ってください。削除人からも警告されている行為です。 ●未読の人のために、結末部分のネタバレは厳禁とします。 どうしても語りたい人はメール欄を活用してください。
- 3 名前: ◆GacHaPR1Us [2008/04/13(日) 00:17:19 ]
- 虐殺器官 (2回目)
伊藤 計劃 (著) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) www.amazon.co.jp/dp/4152088311/ 作者の下の名前、なんて読むんだよ?読めねーんだよ!! ともあれ、 激しく近未来。空を飛ぶのはアンパンマンよろしく人工筋肉でできたエトセトラ。 世はネットで接続されたビッグブラザーの世界。小ブッシュ大統領の夢が100年続いた世界だと思いねぃ。 軍事機能は「軍隊」から国際企業に分担盛業され、騙すほうも騙されるほうも等しくなった世界。 一部の「自由国家」の繁栄のために、他の三千世界の不幸をよりどころとするこのボードにおいて、 イレギュラーが発生した。いわゆる後進国家において大規模虐殺事件が多発し、その背後に常に 一人の民間人の存在が現われたのだ。 自身、個人的な、非常に個人的な事件によって、非常と日常の圏界面に揺れ動きつつあった主人公は この事件をきっかけに、価値観の限界に直面するのだった・・・。 まー、独り言の多い主人公だわさ。喋る喋る。しかもその内容の引き篭もり度といい、多用差といい、 なんか自分自身みたいだ。それだけに、読んでて思うのは、 「あ!そのネタ俺使いたかったのに!」だの「ああ!それ面白いなぁーパクろっと」などと悔しがること 多々あった。そこはかとはなく、勝ったと思ったのはこれを読む前に love6.2ch.net/test/read.cgi/sf/1205586608/629をカキコして置いたことだ。危なかった…。 正直、SFモノとしてはツッコむところは非常に多い。曰く、「それなんてPRESS ENTER■?」だの 曰く、「ミーム発見したのはいいとして、なんで発見者には作用しないの?」だの、あるいは 「前頭葉の機能ってあまりに個人的過ぎてマッピング無理じゃなかったっけか?」などと。 しか~し!そんなこと言ってたら御話楽しめません!ええ、楽しめませんとも! ともかく、ウィリアムズのキャラが非常に楽しいのでそれだけで大好きだ!パイソンズマンセー!! 10点。SFとして。
- 4 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/13(日) 08:52:17 ]
- >>3
奇遇だな。俺もつい最近読んだばかりだ。 著者は伊藤けいかく。この人は極度の小島信者なので、影響を受けた部分ってのは少なくないように見える。 ただ、話の本筋は本当に素晴らしい出来で、最近読んだ本の中では一番衝撃的な作品だった。 某書評サイト曰く、この本の帯には「猛毒注意」と書いてあったらしい。 残念ながら手持ちの本にこの帯はついてなかったが、最高の煽り文だ。読了したあとにこの帯を見れば思わず「なるほど」と唸るはず。 評価は10点。小島信者の俺には設定や世界観だけでお腹いっぱいになれたが、それ以上にストーリーとキャラクターが素晴らしかった! 余談だが、これを読んだあとにMGSプレイしたり、MGSプレイした後にこれを読んだりすると一層楽しめるかもしれない。
- 5 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/13(日) 10:20:45 ]
- 小島・・・よしお?
- 6 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/13(日) 10:33:41 ]
- 謎フレーズ「小島」「MGS」
- 7 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/13(日) 10:49:02 ]
- いろいろググって解読した。
小島→小島秀夫 MGS→メタルギアソリッド で合ってる? あんなゲームの影響を受けるなんて、なんて低レベルな。
- 8 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/13(日) 10:51:25 ]
- project伊藤名義でメタルギアの同人誌も出してた……よな?
- 9 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/13(日) 10:53:28 ]
- >www.sf-fantasy.com/magazine/interview/071101.shtml
ホントだったw スナッチャーってゲームは知らんな。
- 10 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/13(日) 12:22:09 ]
- MGSファンの間では結構有名だった…はず。
影響受けてるといっても人工筋肉とかナノマシンとか止血してくれるスーツとか当たり障りのないものだけどね。
- 11 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/13(日) 12:27:46 ]
- オセロットの靴履いた奴出てこなかったっけw
- 12 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/13(日) 14:10:00 ]
- 「スナッチャー」はターミネーター+盗まれた街…っぽいアドベンチャーゲーム、って感じかなー
いつの間にか身近な人がエイリアンにすりかわってる、みたいな。 そんで、「中」を見るとタミさんのスケルトンみたいなのが…という 主人公はブレードランナーのデッカード風味だったっけ
- 13 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE [2008/04/13(日) 21:43:41 ]
- 引き続き僕の論考をお楽しみください。
まず、読者の便宜のため前スレ終盤の論考をコピペしておきましょう。 各人、心して読め!! 975 :ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2008/04/12(土) 22:04:28 ダン・シモンズ「ザ・テラー 極北の恐怖」 4点 あえてジャンル分けすれば冒険小説の要素が濃い作ではあるが、 「ハイペリオン」の作者でもあり、怪獣小説=ホラーの要素もあるので、 あえてこの板で紹介しておきたく思う。 フランクリン卿率いる北極探検隊遭難(全滅したと言われるが、本作ではテラー号艦長の クロウジャーのみイヌイット娘に助けられてサバイバルする)という歴史的事実をネタに 迫り来る極寒、壊血病の蔓延、食料不足によるカニバリズム等々血生臭いリアルな描写が 積み重ねられると共にダン作品らしいホラー&ファンタジーの世界も展開されている。 ただし、食料不足、反乱等のリアルな問題の前に売り物であるはずの探検隊を襲う謎の 極北の怪物(イヌイット伝説に登場する怪物、この辺のファンタジックなオチがダンらしい) の存在感がじょじょに薄れてゆく感があるのが惜しい。 また、主要登場人物の過去をハイペリオン・シリーズ等でもおなじみの濃厚なエロ描写有りの 色事等をまじえて挿入しているのは、スケベでアホなSFオタへのサービスの意図もあろうが、 話がやたら長くなる上に、肝心の冒険談のテンポが落ちるという弊害が見て取れるのも 頂けないものがある。 結果的にアリステア・マクリーンの「北極戦線」のような迫力ある冒険談、あるいは、 「影がゆく」の如きサスペンスフルなホラータッチの作等を期待すると、 長いわりに非常に中途半端な印象の作に終わっていると言い得る。 まあ、「イヌイット娘のエロキター!!」とか「イヌイット娘のエロまたキター!!」等々、 いちいちウインドーをオープンにして絶叫しているアホなSFオタの長い夜のための読物と しては最適かもしれぬ(w またその程度に評価しておけばよろしい作かと思う。
- 14 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE [2008/04/13(日) 21:44:19 ]
- 976 :ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2008/04/12(土) 22:05:15
ロバート・J・ソウヤー「フレームシフト」 2点 俺はSFオタの言うことなど滅多なことでは信用しないが、質問スレで紹介されて読んだ 「ゴールデン・フリース」は本当に面白く、今まで読んだベスト15に入れることも差し支えない ものであった。 だが、行きつけの古書店(例のナッキーに似た子がいるショップである)で同じ作者ということで ゲットしてみた「ターミナル・エクスペリメント」はネビュラ賞作品のわりには、いまいちという感が 強く、本作では更にその感を強くした。 「ターミナル・・・」以上に舞台設定が現実に即し過ぎSFの魅力のひとつである飛翔感が弱いこと、 メーンのネタが刊行当時はともかくヒトゲノム解読が終了した現時点ではやや時代遅れなものと なりつつあること、ネオナチとこれに絡む戦犯追跡(保険会社会長ダニエルスンの正体、 多額な保険金支払いが必要となる遺伝病患者の抹殺を指示している)のエピが メーンなネタとのミスマッチ感があること等弱点ばかり目立つ。 人工受精によるネアンデルタール人のクローン(アマンダ出生の秘密)作成という発想は 今でも十分に面白いのだが、育ての親(借り腹でもある)母モリーもテレパスという異端者で あることから、無理やりなハッピー・エンディングには白けるものを感じざるを得ない。 この作者は「ゴールデン・・・」の悲劇・鬱エンド志向を、なにゆえ放棄してしまったのであろうか?
- 15 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE [2008/04/13(日) 21:45:00 ]
- 977 :ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2008/04/12(土) 22:05:48
筒井康隆「ダンシング・ヴァニティ」 採点不能 世紀末の5年間(90年代後半頃)にはやや低迷した感があった鬼才筒井堂であるが、 新世紀に入るや「恐怖」(2001年)「ヘル」(2003年)「銀齢の果て」(2006年) 「巨船べラス・レトラス」(2007年)とエンタメとしても面白い作を連発、 まさに衰えを知らないものがあり、 「新世紀」への突入が筒井堂にとって作家としての回春剤となったかのような感がある。 本作は、あえてエンタメ性を捨て(ゆえに、タイトルから全盛期の超ドタバタぶりを期待すると 外すので注意)、 美術評論家であるおれ(渡真利)の日常を取り巻く絶え間ない反復と混迷・・・ かなりの読書人をも苦闘せしめるプルースト、ジョイス、フォークナー等の作に列なる 人間の記憶・意識の世界を筒井流のドタバタと嗜虐性をスパイスにして描いた作ゆえ、 難解、かつ、読み難いものとなっている。 物語終盤ではシミュレーション技術発達による虞犯罪というSF的ギミックは登場するものの、 (ミステリ的趣向としては、義息の元愛人殺しの犯人は渡真利の娘である妻の凱子だとわかる ネタがあるが、犯行の詳細は無く作品の軽いスパイス程度) 「文学性」といったものには無縁なまま、宇宙船、レイガン、半裸の美女等々に 萌えなアホなSFオタが、果たしてこの作を読了し得るか否か、非常に気がかりではある。
- 16 名前: ◆GacHaPR1Us [2008/04/13(日) 23:25:36 ]
- >>4
近年ネタ切れ著しいハリウッド映画あたりで採用されそうな小説ではあるわな
- 17 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/14(月) 00:12:22 ]
- じゃあ伊藤先生に、次は是非ポリスノーツのオマージュ作品よろ。
もちろん、エロ要素は必須でw
- 18 名前: ◆GacHaPR1Us mailto:sage [2008/04/14(月) 00:23:38 ]
- 日本のSF作家てばエロ描くの苦手なの多いよな。
エロゲー出身者除いて。 あれだ。ここはひとまず日本のエロゲ作家出身者の出版本で勝負しようそうしよう。 だれか推薦しろよ
- 19 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/16(水) 23:12:11 ]
- 『太陽の炎』、『電脳砂漠』、『宇宙船ビーグル号の冒険』を読んだ。
感想は近日中に書き込むつもり(大した内容は書けないんで期待するなよw)。 ちなみに今は『人形使い』に取り掛かってて、『カエアンの聖衣』にも同時に取り掛かるわ。 とりあえず、今はPerfumeの『GAME』初回盤を聴くのに忙しいんで、待っててくれ。
- 20 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/17(木) 14:15:07 ]
- あいたたたたw
- 21 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 [2008/04/18(金) 06:52:12 ]
- ミス住の論考はためになるなあ。
- 22 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/18(金) 08:50:20 ]
- いくら「いい匂いだなあ」「なんて香しいんだ」と自分で言っても
モノがどうみてもウンコじゃ意味ないよw 悪臭が漂ってる。
- 23 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/18(金) 19:44:09 ]
- 基地外は相手にしてもらえないのが苦しくて自演してるんだ
構うとウンコ振り回して喜ぶからほっとけ
- 24 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE [2008/04/20(日) 15:00:28 ]
- 石ノ森章太郎「仮面ライダーBlack」 5点
アイデアや監修にとどまらない石ノ森先生自身の手による数少ない仮面ライダー作品のひとつ。 正直言ってあまり期待していなかったのだが、予想外の面白さ、 「幼年期の終り」やエヴァが好きな連中に読ませたい作でああった。 NYの地下水道で始まった物語は、パリ、ロンドン、京都、中国湖北省、東京、那覇、アテネ、 オーストラリア、ネパール(チベットだったら正にタイムリーだったが)・・・ めまぐるしく舞台を変え、遂には時を越えて(現代と人類が圧迫されるゴルゴム支配下の未来) 主人公光太郎と人類抹殺を図るゴルゴムの対決がスピーディ、かつ、スリリングに描かれ、 未来世界に君臨する魔王が光太郎自身であることを示唆する石ノ森ワールドらしい鬱エンド (ここには「人造人間キカイダー」や「変身忍者嵐」と同様に果たして「自分とは何者なのか」という 石ノ森主要作品に共通する基本テーマが投げかけられてもいる) を迎えるまでを一気に読ませる。 蜘蛛男、蝙蝠男等仮面ライダーシリーズの定番キャラも巧く登場、 (ただし第1話がワニ男(ちゅーか、ワニ獣人ぽい)なのが、少し残念か) また、物語の舞台に応じたオペラ座の怪人、ジャック・ザ・リッパー、宮本武蔵、白蛇伝、 八つ墓村等のネタも満載なのも楽しめるものとなっている。 ただし、ビッグエッグという遂に定着しなかったワードが出て来るのには「時代」を感じさせる ものはある 本作のテレビ版でおなじみ「ゴルゴムの仕業」という台詞もばっちしあり。
- 25 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/20(日) 16:46:16 ]
- ドウエル教授の首 前半8点 後半0点 足して2で割って4点
首だけお化けが出てくるソ連のSF 大きく分けて、異なる2人の視点から語られる前後編から成る 前半は、表題のドウエル教授の助手であるケルン教授の助手となったマリイ・ローランの目から見た研究所の日常が語られる この前半部分が、グロテスクな情景なのに、何故かほのぼのとしていて楽しい 意外にのんきな首たちとローランの会話や、反発すべきは反発し、美徳は認め合うローランとケルン この個性あふれる登場人物たちの掛け合いが、読んでいて単純に面白い 後半は、人間味のない完璧超人が大暴れする典型的な勧善懲悪劇 アルトゥールとラケーのコンビは、宇宙のスカイラークのシートンとクレーンみたいだなあと それだけ 個人的にはブリーケのその後が気になる
- 26 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 [2008/04/20(日) 19:15:28 ]
- 出版状況すらを考慮できない痛いヲタの典型だなw
視野が狭すぎるよ
- 27 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/20(日) 22:34:01 ]
- 最近発売された、あの顔の部分だけ見切れてる風俗店の写真みたいな表紙のハヤカワ新刊、誰か読んでないんだろうか。
- 28 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/20(日) 22:43:47 ]
- これか?
ttp://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/11659.html
- 29 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/20(日) 22:45:14 ]
- そうそう、それそれ。
- 30 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/20(日) 23:01:20 ]
- ハードボイルドって時点でなんか読む気がしないな。誰か読んでやってくれや、俺はパス
- 31 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/20(日) 23:50:08 ]
- 死ぬほど面白かったよ。
- 32 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/21(月) 01:48:11 ]
- 中国が悪者かよ
時代を先取りしてんなあw
- 33 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/21(月) 09:19:48 ]
- 今年出たSFで先取りってw
ブルース・スターリングの『タクラマカン』には少数民族を砂漠の地下に隔離して実験に使うハナシとか出てくるぞ。
- 34 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/22(火) 22:22:10 ]
- ハヤカワ文庫SF
サイボーグ士官ジェニー・ケイシー2巻 SCARDOWN 1巻もだけど、読みづらい。2巻にいたっては変。 老練な軍人のフレデリック大佐(男性)の夫は、頭が卵ようにはげ上がった、がっちりした体格のジョルジュって誤訳か意訳かな?P155 この章はおかしい。 P159に至っては「さあ、ベッドに行こう」だし 原書読めないからなんとも言えないけどぶっ飛んでる。 1巻後半の高齢者50代のSEX描写なんて必要なのか? 3部作らしいがどんどん壊れて行きそう。 原稿チェックスルーした?
- 35 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/23(水) 05:11:07 ]
- 単にあなたの読み取りが甘いだけだと思うが。
- 36 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/23(水) 08:10:35 ]
- 神経質なやつだな
- 37 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 [2008/04/23(水) 20:06:46 ]
- 論拠も示さずに文句だけ書いてる時点で
書き手の頭のできはわかりそうなもんだなw
- 38 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/23(水) 20:55:27 ]
- ゴミ共がネチネチオナニーし合ってんじゃねーよww
- 39 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/24(木) 00:02:58 ]
- 新世界より 貴志 祐介
ジュブナイルとして10点、SFとして8点、ホラーとして5点、グロとして7点、エロちょっぴり。 いくつかの小説を合体させたような小説。 最後まで少年少女の冒険の域はでなかった。 前半は壮大さを予感させる管理学校ものでwktkしたが、後半は伏線回収をキレイにまとめすぎて尻すぼみ。 分厚いが一気に読める面白さ。 出力の上限がない超能力を人類が得たら?というとこから話を作ったんだろうな。 上限がないから一人で世界を壊せるくらい、いったいそれをどうやって管理するか?
- 40 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/27(日) 12:27:23 ]
- 暗闇のスキャナー フィリップ・K・ディック 9点
面白かった、と言ったら不謹慎かもしれんけど、とにかく感慨深かった SFというよりかは、ルポルタージュ、もしくはドキュメントといった分類が合いそうな本 物語は麻薬中毒者アークター、覆面潜入捜査官のフレッド、同一人物であるこの2人の視点で アークター編では脳が破壊されていく過程、フレッド編ではその論理が主に語られる 麻薬中毒者が最終的に廃人と化す理由を、知覚と認識という要素で、しっかりと説明しているのが面白い。いや興味深い また、あまりにも悲惨であるアメリカのジャンキー社会を紹介する社会小説として読んでも面白い。と形容していいのだろうか タイトルの「暗闇のスキャナー」とはなんだったのか?が明かされていく展開も面白…くはないだろう つまりは、すげー本だってことだ 舞台は、ほぼ現実そのものだが、アンチユートピア小説以上にどうしようもない閉塞感を感じた 嘘によって破滅へと誘導されていく主人公が可哀想でならない
- 41 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/27(日) 12:39:08 ]
- 展開が速くて勿体無いけど
DVDにディックのインタビューついてるからそれだけで映画もおススメ。 映画のスクランブルスーツの描写は見もの。 あれの為にアニメにしたんじゃないだろうかw >SFというよりかは、ルポルタージュ、もしくはドキュメントといった分類が合いそうな本 この調子でヴァリスに進むんだ!
- 42 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/27(日) 12:59:12 ]
- >>41
今回読む前に、TVでちょっとだけ見た(そのときは”なんだこりゃ、わけわかんね”と思ってすぐ消した)から スクランブルスーツは、読んでて情景をイメージし易かったよ あー見てえ DVD借りてくるか でもヴァリスは勘弁な!
- 43 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/27(日) 13:31:35 ]
- ヴァリスの前にアルベマスで予習すると読みやすいよ。
つうか内容そっくりだし ヴァリスを我慢すれば、次の聖なる侵入は普通のオモロSFなので報われる。
- 44 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/27(日) 13:46:23 ]
- りかちゃん人形を相手に、日がな一日のんびりすごしてみたい
- 45 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/27(日) 22:34:45 ]
- >>18
エロ描くの苦手って誰よ? みんな大好きだぞ。
- 46 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/27(日) 22:40:23 ]
- 気違いにかまうなよ。スレ違いだし
- 47 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/28(月) 08:05:31 ]
- >41-42
スキャナーダークリーは良かったね。 ディックの映画化の中では一番原作に忠実なテイストでよく出来てると思う。
- 48 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE [2008/04/29(火) 22:04:41 ]
- ロバート・L・フォワード「竜の卵」 5点
中公新書でベストセラーになった「ゾウの時間、ネズミの時間」を少し想起させるような作、 タイトルからファンタジックなSFを期待したアホなSFオタはガクーリであろう(w (竜座近くにその卵の如く存在する中性子星というのがタイトルの由来) サイエンティストの手になるコテコテのハードSFであり、 また、それゆえに軽いタッチが好まれる昨今の風潮ゆえか、新刊書店店頭では入手難となりつつ ある感もある。 地球人とは相対時間の異なる中性子星の住人(チーラ)とのFCをクライマックスに置き、 チーラ人(「専門的補遺」に付された図では、ナメクジていうか平らなナメゴンって感じ)の歴史が 冒険ファンタジー風に挿入される展開で、 相対時間の差をクリアするため、チーラがスカイ=ティーチャーなるロボットを開発、 世代を超えた種同士のコンタクトが成功するというオチがつく。 エンタメ的に見ると、序盤に登場する美人学者ジャクリーヌがあっさりと退場してしまうのが惜しい ところか、代わって地球人側の主役を引き継ぐのが彼女の息子ピエールとなる。 この構成に着目すれば、タイトルは「あれが母さん星だ!」といった邦題の方がアホなSFオタ 向きにはわかり易かったのではなかろうか。 (実際、作中にはこれに対応するピエールの台詞もあり) 難を挙げれば、チーラの歴史を描いた部分はどうもぎこちない感があり、この部分は軽く流し、 FCに絞って書いた方が、よりこの作者の持ち味を発揮出来たのではないか。 サイエンティストとしての作者のSF界における黒子的活躍は解説でも触れられているところで あるが、馴れない事はしないのが無難であり、 私が担当していれば、この面に関して的確なサジェスチョンを与えられたであろうことが返す返すも悔やまれてならないものがある。
- 49 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE [2008/04/29(火) 22:06:26 ]
- マイク・レズニック「キリンヤガ」 SFとしては0点
例えば、名作と言われる第2話「空にふれた少女」を寓話的なファンタジー (米国ビジネス社会におけるグラス・シーリングを想起させるものがある)として評価することは やぶさかではない。 ただし、これを「SF」として高評価してしまうSFオタには不信感を持たざるを得ない。 宙港の描写等にそれらしいSF的趣向凝らしてこその「SF」足り得るのであって、 あまりにあっさりと書き過ぎているのである。 これではSFの世界を背景に使用した小説に過ぎず、 つまり、本作はあえて「SF」である必要が無いのだ。
- 50 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE [2008/04/29(火) 22:07:36 ]
- 石ノ森章太郎「ロボット刑事」 5点
テレビの企画先行の作とはいえ、これもなかなかの面白さだが、 残虐な殺人シーンは、かなりエグいものがある。 一大ブームを巻き起こした映画「ロボコップ」公開時には、その先見性を評価する声もあった。 (脳天気なものが多いハリウッド作品でありながら、「ロボコップ」の第1作には微妙に 石ノ森作品に通じる「暗さ」が漂っていた点は面白い) 当初、K(ロボット刑事)とマザー(Kの製作者が操作する巨大ロボ)の関係を見ると、 石ノ森作品には珍しい「母子」がメーンテーマかと思わせるが、 終盤に来て、マザーの正体(正確には操作者でありKの製作者)は、 戦時中にロボットの戦争利用を拒否し弾圧された天才科学者の娘であり、 Kたちが追うロボットによる殺人を繰り返す悪の組織R・R・K・Kの首領は彼女の弟だった という真相が判明(弟を社会への復讐へ走らせる直接の因となった姉の顔の傷は弟のミス によるものというトラウマ決定のエピも付く)することにより、 石ノ森作品らしい姉弟関係の存在が浮かび上がり、最後にはマザーは弟の乗った巨大ロボと 共に自爆してまう。残されたKが憐れ過ぎかも・・・
- 51 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/04/30(水) 01:42:40 ]
- >中公新書でベストセラーになった「ゾウの時間、ネズミの時間」を少し想起させるような作、
…トホホ
- 52 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE [2008/04/30(水) 22:08:16 ]
- ロバート・J・ソウヤ-「スタープレックス」 5点
ほとんど戦闘能力を持たない科学探査船の宇宙航海という設定が面白い。 地球人の船長が率いるクルーは、豚に似たウオルダフード族、異形体のイブ族、 人間とコミュニケ可能(注 コミケではない(w )となったイルカとキャラそのものが SF的ギミックの如きであり、アホなSFオタは狂喜乱舞か(w ダークマタ-の正体は惑星大の生物であり、彼らが銀河系宇宙の創造者であったという スケール大のトンデモな展開、しかし、宇宙の滅亡に対処出来るのは「二本の手を持ついきもの」であったという救いがあるオチもつく作。 スペース・オぺラ風の戦闘シーンまであって、それなりに楽しめるのだが、 「ゴールデン・フリース」のダークで印象的なタッチが忘れられない者としては、 ハッピーエンディングに走る作者の志向が惜しまれるものがある。
- 53 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/01(木) 01:08:58 ]
- 『太陽の炎』 ジョージ・アレック・エフィンジャー
サイバーパンク小説というよりもアラブ世界を舞台にしたハードボイルド小説。 主人公がタッグを無理やり組まされ、当初は意見や感情面でソリが合わないが、 徐々にそれが改善してきて良いチームになってきたところで、相棒の死。 で、主人公が相棒の仇を討つみたいな典型的にベタな流れ。 おまけに主人公の酒・ドラッグ、電脳ソフトに対する韜晦の有り様が、 如何にもこの手の小説に有りがちな感じ。 でもそれが読んでいて居心地が良いんだよね、この小説。 結末に関して一部ファンの間で異論があるみたいだけど、 自分としてはこの小説の終わり方は“有り”でした。 評価6点
- 54 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/01(木) 01:20:04 ]
- 『電脳砂漠』 ジョージ・アレック・エフィンジャー
やっぱりサイバーパンクというよりもハードボイルド小説。 とは言っても、冒頭でいきなり砂漠のど真ん中に追放されてしまうんだが(笑)。 しかし終盤の事件解決のきっかけとなるフリー・トレンダー・ベイによる折檻(?)は、 それまでの小説の流れから見て、あまりに唐突過ぎて変だと思った。 あれは無理スジというものでしょう。 フリー・トレンダー・ベイとアブ・アーディルのライバル関係については次作とのことだが、 確かエフィンジャーって亡くなられてて、続編は出てないんですよね? 残念です。 『重力が衰えるとき』を読んでから、 古本で続編2冊を購入して読むまでの間に数年掛かったので、 作中に出てくる半ハジとかの意味が分からなくなってたのが個人的に悔やまれます。 評価6点
- 55 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/01(木) 01:29:57 ]
- 『宇宙船ビーグル号の冒険』 ヴァン・ヴォークト
総合科学ってカッコイイ過ぎるだろ(笑)。 この小説を高校生になるまでの間に読んでたら、 もしかしたら理系から文転しなかったかもしれない。 まぁこの嘆きは、SFを読み始めたのが20代になってからなんで仕方が無いけどさ……。 話に関して言えば、ケアル、リーム人、イクストルといった宇宙人と戦う内はともかく、 最後のアナビスの辺から話の雰囲気が急変。 主人公のエリオット・グローヴナーって……ヤバい性格じゃないか? 話の冒頭から何からの密命を帯びて船に乗り込んでるのは分かったけど、 ここまで策士だとは予想できなかった。 もの凄い角度で落ちるフォークみたいで、話の終わり方にキョトンとした。 評価7点
- 56 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/01(木) 15:07:59 ]
- 『深海のYrr』 フランク・シェッツィング
幾種もの海棲生物が群れを成して人類の不利益に貢献してゆく。 その攻撃は多角的。 北大西洋沿岸が主な被害地となり、NATOが米国を中心に専門家を集め原因解明に乗り出す。 人類のならず者によるものにしては無駄と規模が大きいので、対策チームはコレはバイオテクノロジーに長けた海棲知性体による攻撃と断定。 攻撃の先兵となっている動物たちの脳を支配しているらしき、発光を行うゼラチン状物質の解明から、知性体を探る。 またSETIの専門家も呼び、ファーストコンタクトの準備を行う。 知性体はYrr(イール)と名付けられ、単細胞生物の群体であることが判明。 またパルスによるコンタクトが成功。 連中は水のあるところに遍く存在し、実は太古から地球の支配者は彼らであったようだ。 これは海洋を汚染する人類の対する嫌がらせっぽい。 米国の指揮官である、リー(♀)は頭の悪いタイプの愛国者であるようで、部下が作った毒素でYrrを殲滅しようとする。 で、科学者達はYrrの殲滅は地球環境構造そのものの破壊となり人類の滅びにもつながると警告するが、リー達は聞き入れない。 でもって、科学者達と軍人のくんぐほぐれつな乱闘が始まる。←これがクライマックス。 Yrrからの攻撃に乗じてリー一党を犠牲を出しつつ始末し、同時進行的に行われていた別アプローチによるコンタクトも成功し (自分には何故かは解らないが)Yrrからの攻撃は収束する。 コンタクトにはいるまでの過程は面白く読めた。 攻撃による、規模の大きい災害被害とか、その対応とか好きだし。 でもねえ、リーとかいらねえし。アホな終わり方でした。 似た内容でも、『パンドラ』の方が三倍は面白いかな。
- 57 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:age [2008/05/01(木) 15:12:55 ]
- ん、どうやらフェロモンを使って、Yrrに人間とYrrの同一視を成功させ、
攻撃を停止させたっぽい。 壊れた同族以外をYrrは攻撃しない性質を利用したようだが。 いずれにせよ、微妙なオチな様な。
- 58 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/01(木) 16:02:47 ]
- >>56 >>57
感想と見せかけたただのネタバレウンコ野朗。
- 59 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/01(木) 16:57:24 ]
- こんな浅い読みで切って捨てられる作品が気の毒だなw
- 60 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/01(木) 17:20:04 ]
- 中国人だからしかたないよ。
- 61 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/01(木) 19:39:33 ]
- あの作品ってアクションだけじゃなく謎解きもけっこうな肝だったと思うが、
それをこんな風に丸ごと書き写した上に「微妙」で切って捨てるんじゃあ 作者が浮かばれないなw
- 62 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/01(木) 20:09:43 ]
- 子供にハードSFや本格推理小説読ませたら「微妙」って感想になるだろうよ。
- 63 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/02(金) 00:03:32 ]
- 結論。>>56は中国人の子供で日本に不法滞在している。
- 64 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/02(金) 02:13:26 ]
- しまった、ついうっかり56_57を見てしまった。
買うつもりだったが、もういいや・・・
- 65 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/02(金) 07:36:38 ]
- 被害甚大だな。
56-57は死ね。
- 66 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/02(金) 11:02:03 ]
- 「チャンピオンたちの朝食」カート・ヴォネガット・Jr 8点
最初はずっと凡庸な作品だと思って読んでいた。この小説のどこの箇所でも笑わなかったし、 新しい知的発見をすることもなかった。だが、おれは280ページあたりを読んでいた時、 不意に涙ぐんでしまったのだ。確かにおれはこの小説に感動し、涙ぐんだのだ。 ヴォネガットを読んでいると、なぜか涙ぐんでしまうことがある。この小説にもそれはあった。 この小説は、唯我論を扱った作品であり、また、作者が作中に登場してくるというメタな要素ももっており、 そういう意味ではSFといえるだろう。おれはこの小説をぎりぎりSFであると判断することにした。 55位/121作品中
- 67 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/02(金) 18:31:22 ]
- 『カエアンの聖衣』 バリントン・J・ベイリー
“服は人なり”。 このアイデアだけで最後まで突っ走るSF小説。 カエアン製の衣裳は、着た人間に向精神薬のような影響を与え、 さらにその影響を周囲にも及ぼす独創的なスタイル。 その服装の隠された秘密を追い求めるのがメインテーマ。 話としては、『指輪物語』の一つの指輪を巡る展開に似ていました。 ちなみにゴクリみたいな人も出てきますw。 それにしてもこの小説は奇想天外なアイデアを扱っているよう見えますが、 この“服は人なり”は、なかなか含蓄のあるテーマだと思いました。 今から10年前くらいに読んだ『豊かさの精神病理 (岩波新書)』という本の中で、 「ブランド物で個性に自信」などのファッション雑誌の決まり文句が紹介されてました。 当時は、自分が高度消費社会を生きているという自覚が無かったので、 ブランド物や雑誌のマニュアルで強化される“個性”って何だよ(笑)、 と無責任に嘲笑っていました。 でも世間で普通に「勝負服」、「勝負パンツ」という言葉が流布されているように、 カエアン的な発想が、普通に我々を蝕んでいる現実も無視できないんだよなぁ……。 小ネタで言えば、日本人の末裔も出てきます。 宇宙空間に適応化したサイボーグや、“ヤクーサ・ボンズ”としてw。 70年~80年代のSF小説に有りがちな変な日本人ですねw。 あとは、小説冒頭の可聴下音(インフラサウンド)に支配された惑星のネタも面白かった。 評価:8点
- 68 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/02(金) 19:01:29 ]
- >>67 「カエアンの聖衣」はおれの読み方と他の人の意見がひどくくいちがっているので、
意見を聞かせてくれ。 おれには、この話はサイボーグ種族と遭遇する前半部と、 なんだか忘れたが不思議な服を探しにいく後半部とにはっきりと別れた作品なのだ。 本当にあなたのいうように、「服は人なり」のアイデアで終始一貫して突っ走っていく物語なのか? おれはちがうと思う。おれには前半部はかなり面白く、後半部はつまらない話だったのだ。 サイボーグ種族に関するアイデアがぶっとんでおり面白く、後半の服の話はどうでもよかった。
- 69 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/02(金) 23:16:25 ]
- >>67ではないが二部構成には同意。前半でアイデアを蒔いて後半そのアイデアを収穫したって感じだね。
個人的にはサイボーグの使い方が気に入ったんで後半のが好きだ。 ただ取っ付きにくさは半端じゃなかったな。当時はSFばっか読んでたのに。
- 70 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/03(土) 00:01:40 ]
- ロッド・サーリング「トワイライトゾーン1・2」
とにかくジャンルの幅が広い短編集だった。 「歩いていける距離」みたいな懐古趣味の作品があるかと思うと「メープル通りの怪」みたいな不気味な作品もある。 特に気に入ったのは「柔和な人のクリスマス」と「魔法の砂」の二篇。 どちらの話でもダメな奴、ヤな奴、みんなが優しくなれる奇跡が起こる。使い古されたテーマだけど実に良かった。 真剣に奇跡を願う人達に胸を打たれる。 1が6点、2が8点
- 71 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/03(土) 09:02:29 ]
- >>69 後半で前半のアイデアを収穫しているのか?
おれには前半のサイボーグの話と、後半の服の話はまったく関連がなくて、 伏線もない話としか読めなかったのだが。 サイボーグの使い方が気に入って、前半でなく、後半が好きになるのか。 さっぱり、共感できない。
- 72 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/03(土) 13:10:09 ]
- >>71
ワイドスクリーンバロックではよくあること(棒>伏線 個人的には鏡に映るサイボーグの描写こそ真のテーマだと思う。
- 73 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/03(土) 15:15:33 ]
- 提案
このスレだけでもミス板のようなネタばれはメル欄限定のような形にしないか? ミス板のように削除されないことを知っている人間が意図的にねたばらしをする ためだけにやってくるケースもずっと続いているわけだし・・・ 感想でなくオチまではっきり書いてるあらすじなんかもう読まされるのかなわんよ
- 74 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/03(土) 17:14:59 ]
- そういうのはブログでやれって言いたいよな。
ここだと見たくなくても見てしまう。特にミステリ要素のある作品は致命的。 ネタバレ部分は名前欄にネタバレと入れて、 ネタバレ前に10行改行を入れるとか、しかるべき方法が必要だとおもう。
- 75 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/03(土) 17:26:59 ]
- いや、それでも見えてしまうか。やっぱりメール欄が無難。
- 76 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/03(土) 17:27:53 ]
- ネタバレはメール欄限定にしましょ。
本文に書いたら荒らしってことで。
- 77 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/03(土) 17:36:35 ]
- 本音言えばそういうスレルールでなく、削除依頼も可能な板のローカルにしたいけどね
「スレだけのルールなんか関係ない」って平気でねたばらしする人間いるし・・・
- 78 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/03(土) 17:37:29 ]
- あ、でもとりあえずスレのローカルとしてネタバレと思われる部分はメル欄ってのは賛成ね
- 79 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/03(土) 21:16:38 ]
- そもそも、ネタバレになりそうな感想は控えるってのがマナーだと思うんだけどな
とりあえず長文は危ないからスルーするのが基本
- 80 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/03(土) 21:25:57 ]
- ●未読の人のために、結末部分のネタバレは厳禁とします。
どうしても語りたい人はメール欄を活用してください。 ってテンプレにはじめから入ってるのに全く無視されているから 再確認しないといけない現実がなあ・・・ 必要とあらば元老院スレたてるけどどうなん?
- 81 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 mailto:sage [2008/05/03(土) 22:40:33 ]
- >>1に入れた方がいいかもね>ネタバレ禁止
- 82 名前: ◆GacHaPR1Us mailto:sage [2008/05/03(土) 23:02:15 ]
- >>55
高校時代に読んだっきりだけど、たしかにそんな感じだったな。 あのマッドな策士っぷりが大好きだったが。
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