- 677 名前:大人になった名無しさん [2007/03/05(月) 13:55:27 ]
- 子供の頃、夏休みになる度に母方のばあちゃんちに遊びに行ってた。
ばあちゃんちは、車で2時間くらいの山の中の集落。 じいちゃんはとっくに死んでて、一人暮らし。近くにおばちゃん夫婦が住んでて面倒見てた。 俺が遊びに行く度に、ばあちゃんは喜んでくれて、あれこれご馳走してくれた。 俺専用のおもちゃ箱が置いてあり、プラスチックの野球セットとか虫かごとかが入ってた。 「すぐ遊べるようにおもちゃ洗っといたよ〜」ばあちゃんはニコニコしながら言ってた。 すぐ裏手が山だったので、カブトムシなんかもたくさんいて、ばあちゃんちは結構お気に入りの場所だった。 でも、それも小学校高学年まで。 学校の友達と遊んでたほうが楽しいし、まして中学に入れば部活もあったし、 自然とばあちゃんち訪問は夏休みの行事から消えていった。 最後に入ったのは小5のときだったと思う。 そんなのが寂しかったのか、夏休みが近くなる度にばあちゃんから電話が掛かってきてた。 母親から「たまに顔見せて来いって」とも言われてた。 その度に「う〜ん」と生返事をし、やり過ごしていた。少しわずらわしくもあった。 毎年、そんな感じで中学、高校の夏休みを過ごし、おれは大学生になっていた。
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