- 74 名前:人間七七四年 mailto:sage [2016/09/12(月) 00:02:56.43 ID:LvRoFsZ9.net]
- 三方ヶ原の戦いの後、武田信玄によって行われた野田城攻め、この戦いの中である夜、
武田方は不意に城を乗っ取ろうと寄せてきた。 野田城中ではこれに気がつくと、敵が近づくのを見計らい。弓鉄砲を一斉に放ち、近づいて 塀に取り付くものには大木を使って突き落とし、必死の防御をした。 ここに、小楠又右衛門という者が野田城南の曲輪を守っていたが、敵がそこに攻めてくるのを見ると、 彼は女房に矢櫃を持たせ、矢継ぎ早に敵に射かけた。彼は弓術の達人であり、あだ矢なく 射続けたが、遂に矢種が尽きてしまった。 ところがここで、矢櫃を持っていた又右衛門の女房(彼女は無双の大力であった)が大石を 礫のように投げ下ろした。これによって、敵には兜の鉢を打ち割られた者、或いは手足を 打ち折られた者が夥しく、慌てて引き退いたという。 (野田戦記) 敵の矢が尽きたと思ったら女ドンキーコングが居たでござるの巻
|
|