- 58 名前:落武者φ ★ [2005/09/12(月) 16:29:50 ID:???]
- 2回目出てました。
ファステック・世界最速への挑戦:/2 車体自体が騒音吸収 ◇スカート・パンタグラフ・アーム JR東日本の新幹線高速試験電車「FASTECH(ファステック)360」の騒音対策はどうなっているのか。 「時速360キロを実現し、70〜75デシベルの騒音基準をクリアするためには、防音壁など周辺設備だけでは不可能だ」と、 同社研究開発センター環境技術グループの若林雄介さんは話す。 高速のファステックの場合、レールと車輪の接触部分など車体下部から起きる騒音は従来の新幹線よりも大きい。防音壁で 騒音を低減させようとすれば、路線のすべてに吸音材を取り付けなければならず、「現実的ではない」(若林さん)のだ。 そのため、ファステックには、これまでにない発想が盛り込まれている。車体そのもので音を吸収するという逆転の発想だ。 まず、車輪を覆うように伸びている「スカート」と呼ばれる部分に、厚さ約5センチのスポンジ状の特殊な吸音材を取り付けた。 さらに吸音材のアルミ製の外板部分には強度と静粛性を高めるため、蜂の巣を模した六角形の小さな穴を開けている。若林さん は「重量を増やさないよう特殊な材質を使っている。『試せるものは何でも試す』ファステックならではの工夫です」と若林さんは話す。 またパンタグラフにも工夫がされている。 架線から電気を取り込むパンタグラフは、走行中も常に車体から出ている突起物だ。そのため、パンタグラフの風切り音は、 車体が起こす騒音全体の4割にもなる。 従来、パンタグラフは車両1編成あたり2基あるのが普通だが、ファステックはこれを1基にした。その1基は架線と接する部分 を12の板に分け、より架線と密着できる構造にしている。これで1基でも十分な「集電効率」を上げられるという。 さらに工夫がある。これまで、架線に伸びる「アーム」は、台座の中央から伸びる構造となっていたが、これを台座の片側から 伸びるようにしたのだ。従来はアームと台座との間に2カ所の狭いすき間ができ、その間を空気が通る時に大きな音がでていた。 同グループの原正明さんは「アームの取り付け方の工夫ですき間を減らし、さらにアームと台座が接する可動部分をカバー内 に収めた」と強調する。 パンタグラフを覆うため車体上部に取り付けられた「遮音板」についても、歴代の新幹線では最長となる7メートルとした。新型の パンタグラフとこの遮音板で6〜7デシベルの騒音を低減できるという。 ファステックの騒音対策は、こうした最新の技術と、従来の板で音を防ぐという基本的な対策が融合して実現している。 ソース MSN毎日インタラクティブ(2005/09/07) www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/archive/news/2005/09/20050907ddm016040161000c.html
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