医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」に掲載された報告書によると、2件の無作為臨床試験で同じ結論が得られたという。
共同執筆者である米セントルイス・ワシントン大学(Washington University in St. Louis)のフィリップ・タール(Phillip Tarr)教授は、「プロバイオティクスは、子どもには効果が見られなかった」と述べ、研究結果に「曖昧なところはない」と付け足した上で、「親たちはお金を無駄にするのはやめ、その分、子どもたちのために新鮮な果物や野菜を買う方がよい」と指摘した。
共同執筆者でアルバータ・ヘルスサービス(Alberta Health Services)の救急小児科医であるスティーブン・フリードマン(Stephen Freedman)医師は、この新たな2件の無作為臨床試験は、「一つにまとめると非常に強力だ」と述べ、「プロバイオティクスで治療された子どもたちには、広範囲にわたるすべての症状において、プラセボを与えられた子どもたちとまったく同じ結果が見られた」と続けた。