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【進化】2種が1つに、“逆転進化”していたワタリガラス 進化のイメージが変わる? ほかの種でも多く起きている可能性を示唆[03/12]
- 1 名前:しじみ ★ mailto:sage [2018/03/17(土) 16:30:11.81 ID:CAP_USER.net]
- ワタリガラス (Corvus corax) は、特に珍しい鳥ではない。だが進化の道筋はかなり珍しいことが、
最新の研究で明らかになった。 科学者たちが研究に使ったのは、過去20年近くかけてワタリガラスから採取したDNAサンプルだ。 それは、北米西海岸のワタリガラスの祖先が、遺伝的に異なる3つの集団に分化していたことを示していた。 さらに、そのうちの2つの系統が1つに合わさり、分化を逆戻りする過程の最中とみられるという。 研究結果は3月2日付けの学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。 「長い間、私たちは種の進化を木の枝分かれのように考えがちでした。 1つの枝から、新しい種が2つに分かれるというふうに」と、 研究を主導した米スミソニアン保全生物学研究所の進化生物学者、アナ・カーンズ氏は話す。 「種が枝分かれした例はいくらでもあります。 が、分かれている2本の枝が再び1つになった例にはめったに出合えません」 しかし時おり、系統樹の枝が再び合わさり、 2つの系統、つまり、異なる種へと分化する途中だった集団が1つになることがある。 カーンズ氏によると、科学的には「網状進化」と呼ばれ、動物では鳥のフィンチの仲間や2種の魚類など、 これまで数えるほどしか確認されていない。 加えてワタリガラスの場合は、枝分かれする途中で元に戻ったわけではない。 いったん2つの種に分かれたあとで、片方がさらにもう一度分化を起こしてから2段階前のグループと合わさっていた。 今回の発見は、種が混ざり合うことによる「逆転進化」を、ほかにも多くの種が経てきている可能性を示す。 そして、種というものについての概念さえ、本当はかなり複雑だという点も浮かび上がらせている。 異なる2つの種は交配できないと多くの人が学校で教わった。 しかし科学者たちいわく、生物学はいつでも明快というわけではない。 ■ワタリガラスがたどった道筋 現在のワタリガラスは大型の黒い鳥で、両翼を広げると約1.2メートルになる。 「コモン(普通の)レイブン」という英名の通り、北半球ならほぼどこでも生息している。 知能が高い上、ほとんど何でも食べようとするためだろう。 餌は齧歯類(げっしるい)や昆虫から、ベリー類、生ごみまで幅広い。 しかし、いま北米の至る所で見かけるワタリガラスは、昔からずっと変わらずにいたわけではない。 約300万年前、北米の西部に、ある大型のカラスが生息していた。 現生のワタリガラスの直接の祖先だ。やがてそれが2つに分かれ、北半球に広く分布する全北区型と、北米西部型が現れた。 続きはソースで 関連ソース画像 natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/030900110/0139.jpg natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/030900110/01.jpg ナショナルジオグラフィック日本版サイト natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/030900110/
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