- 754 名前:この子の名無しのお祝いに mailto:sage [2008/08/05(火) 20:53:44 ID:zK/ng45X]
- >>753
いや、ニ作品の比較論は昔、どこかにあったよ。いま具体的な著者名が出てこないけど。た だ、なぜかそういうものがほとんど書かれていないのは事実。 結局、大島を崇め奉るような人はロマンポルノなんかバカにして観てないし、ロマンポルノ を支持する人は「大島なんか批評家と海外に受ける為にゲージュツとしてハードコアを作ったよ うな似非野郎だ」と思っているから『愛のコリーダ』は観ていないってことでしょ? まあ、プライドの高い大島がロマンポルノと比べられることを嫌ったのは明らかだし、田中も内心 では自分の映画がロマンポルノの枠内で括られることを嫌がっていたようなので(田中もプ ライドが高く、芸術意識の強い人だった)、双方に気を使って誰も触れなかった面もあると思うよ。 ちなみに大島と訣別した深尾道典(クレジットされなかったが、『愛のコリーダ』の 初稿を書いたのが深尾)は、のち、田中登がTVで撮った『金属バット殺人事件』(1985) の脚本を書いている。実は、大島-深尾-田中 は微妙な接点を持っていた。 ただしこれも、生前の田中に面と向かって突っ込みを入れられる勇気のある人は 誰もいなかっただろう。どうしても大島と深尾の確執の真相や、田中の抱いているであろう大島のような 日の当たる映画人に対する複雑な感慨に触れざるを得なくなってしまうから・・・。
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