- 345 名前:愛蔵版名無しさん mailto:sage [2019/01/21(月) 14:54:15.74 ID:???.net]
- 育っていく中で、我が身に受けたいろいろな理不尽なこと、主に親をはじめとする大人、教
師などから受けた抑圧、納得できないと思いつつも我慢してきたいろいろなことが、グレッグ を描くことによって、不思議なことにどんどん解放されていったんですね。 だってグレッグってすごく都合のいい人で、自分が悪いにもかかわらず全部、誰かのぜいに する。「私がこんなことをするのはおまえが悪いからだ」とか、他人のせいにして自分は反省 しない。だから描いていると、目分が受けでためこんでいた負の感情を吐きだずことができた んでしょうね,カタルシスがあって、こんなに気持ちがよいのかと思いました。びっくり。 -----そういうキヤラクターはグレッグが初めてだったのですか? 萩尾 彼ほどあからさまな悪人を、完全に意図して描いたのは初めでですね。悪人だからどん なに悪くしてもいいし、どんなにわ力ままなことを言ってもいい。 -----それにしても二年の予定が九年に延びたとは相当長くなりましたね。同時に、物語が育っ ていったところもあるんでしょうか。 萩尾 それもあしますね,『残酷な神が支配する』を描く前は、悪夢を見る時期がちょくちょ くあったんですけれど…。 -----さしつかえない範囲で、どういう夢だったんですか。たとえば続き物の夢を見る人もいま すよね。連続ドラマのように同じ話が続くとか。 2/
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