- 53 名前:神も仏も名無しさん [2009/03/13(金) 18:48:01 ID:wDK8o+BA]
- >>52
キリスト教が「宗教」として直接異端審問等にかかわったのは基本的にローマカトリック。 その後プロテスタント諸教会の誕生とともに、その役割が各国・各教派に拡散されていった。 カトリック単一時代は国家よりも欧州各国内に深く根を張る 教皇庁の出先機関としてのローマカトリックの地方小教区や修道院が尖兵になっていたのは間違いない。 もっとも、聖絶そのものはユダヤ・キリスト・イスラームで共通のことではあるが。 それくらい、あの時代のローマカトリックの威光は強烈だった。 だからこそ南米などで虐殺も起こったし、十字軍だって見境が無く盲目的だったと言える。 見境が無かったからこそ、ローマの権力や教理的な問題等に対して異を唱えても、 たちまち粛清の対象にされたわけだ。 プロテスタントの時代が到来するとカトリックで培われたものがそのまま各国に移行した。 しかも宗教抜きで。当時の欧州各国にしてみれば、いかにローマの権力が邪魔だっただろう。 それが払い除けられた各国にもはやブレーキは無かったと言える。 カトリックの教理で伝道する必要がなかったため、各国は植民地経営をし易かった。 各自の自主性に任せられたゆえ、ある植民地では原住民がゼロになってしまったところもあった。 そんな中においても、彼らプロテスタントの教理などに異を唱える者たちは 当然粛清の対象となった。それはカトリック時代からのユダヤ人も同じ。 現在のクリスチャンがどれだけ理解しているか分からない。 ナザレのイエスを虐げた末、架刑に処したのは確かにユダヤ人である。 問題なのは欧州人のその後のキリスト教の受容していく中で ちゃんとした理解が妨げられていったところ。 ユダヤ人に対する差別的なことを吹聴したのは言うまでもなくカトリック勢力。 (その傾向は現在も変わることがないのはどういうわけだ?!) そのカトリックから分かれていったプロテスタントも同じ穴の狢。 西方教会的なキリスト教理解は残念ながら 「人」という茨によって成長が遮られてしまっていることを誰も知ろうとはしない。
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