- 398 名前:名無しがここにいてほしい mailto:sage [2019/12/17(火) 09:31:07.60 ID:mGb/CJ3X.net]
- 過剰に低音をブーストしたり、やたら高音が耳障りだったり、逆に中域を分厚くしたりと
いった、昨今の強調一辺倒リマスタにウンザリしてる人多いんだね。 >>387 90年代にビル・イングロットが手掛けたライノの一連のリマスター盤は、音をデカくしたり、 メリハリを強調するのではなく、サウンド全体のバランスを整える方向に向いていたけど、 ゼロ年代以降は彼のリマスターも業界やリスナーのニーズに合わせてか、コンプ過剰型に なってしまった。 ザ・フーのフーズ・ネクストの2014年に出たSACDでは、アナログマスターからのダイレクト DSD変換との謳い文句で、限りなく原盤に近い高音質と嶋護氏が絶賛していたが、 オリジナル通りに曲ごとの音量の違いまで再現されることで、通して聴くには違和感の ある仕上がりだった。 原盤忠実再現を求めるか、時代に即した聴きやすさを求めるかで違ってくるが、やはり アナログ時代のアルバムをCD化して、昨今のオーディオ環境で聴くならば後者だろう。 問題は再発の度ごとに最新リマスターを行う必要があるのかどうかということ。 ビートルズのようにアーティスト側公認の決定版が出た後は、当面そのままで定期的に 再プレスしていけばいいのではないかと思うのだが、業界側の事情なんだろうね 特定アーティストの作品は、帯やカタログナンバーの違いだけでもコレクトするファンが いることを見込んでの、レコード会社が付加価値付けの為だけに行う新規リマスターや、 ボーナストラックと称してショボいデモ音源を追加することでのアルバム全体の印象を 散漫にしてしまうといった事例も、集めることが目的であるコレクターにはどうでもいいこと だからだが、物に囚われて肝心の音楽そのものを楽しめなくなったら無意味だと思う。
|
|