- 230 名前:X〜!」三津はそうはしゃぐわけですが。
>うーん、本作の生々しさが地獄みを感じさせる。 >喜美子は幼い頃から金銭感覚抜群、八郎はザルでした。 >そういう姿を見てきたこちらとしましては、どういうことなのかと突っ込みたくはなる。 >「めおと貯金」の頃は、ここまであかん感じではなかった。八郎だって、へそくりや小遣いあってもいいと思いますけどね。 >それに、釉薬その他諸々、仕事の諸経費はもらってるわけでしょうに。八郎の金銭感覚がザル、あかんだけやと思う。 >それが、三津の目からすると「イカス〜!」となる。これは不倫ファンタジーを感じる。 >三津は、今度の個展の売り上げで電気窯とテレビを買おうと促すわけです。 >家計をやりくりする喜美子と、そういう責任のない三津では、言うことの厳しさだって当然変わるわけです。 >それすら見抜けなくなる、そういうあかん男に八郎がなりそうで、怖いところではある。 >喜美子が変わった。夢を認めない。だから三津を選ぶ。それでええんか?いやいや、いかんでしょ。 >変わった。向き合わないのはむしろ八郎でしょうに。 >喜美子は今回、冒頭から実母、そして息子と向き合い、気遣っています。八郎はその間、工房に篭りきりだ。 >武志とだって、可愛がるだけで向き合っていないと伝わってくる。対話せんから、テレビという物質でご機嫌とるしかなくなっと >るんちゃう? そんな嫌味の一つも言いたくなる。 >あれほどあかんかったジョーが、相対的にマシに思えるのはどうしたもんやろなぁ……。 >結果的に失敗したとはいえ、ジョーですら娘に赤い手袋を買おうという気持ちはあったっけ。あれはジョーの借金のせいでダメに >なったし、困った話ではあったんですけれども。 >それでも、ジョーはジョーなりに、娘が喜びそうなもんを一生懸命考えて、買うだけの金を見繕う。そういうことはできたわけで す。 >八郎が苦しいのはわかる。彼の苦しみを描いているところは、突き放しているだけでもないのですが。 >作品をせっせと作る八郎に、顔を近づける三津。 >「電気窯とテレビ、買えたらええなあ」「はい、がんばりましょう、絶対成功させましょう!」 >三津がそう言ってきて、独り言だと当惑する八郎。 >どこからどこまでが独り言か、ポーズつけてくれと三津はおどけます。 >ロダンの『考える人』やいじけるポーズをしてみせる三津。あきれながらも喜ぶ八郎なのです。 続きます [] - [ここ壊れてます]
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