- 601 名前:出世ウホφ ★ mailto:sage [2008/09/11(木) 01:18:49 ID:???0]
- 世界最大の加速器稼働 円周27キロ 宇宙の起源解明へ 仏・スイス国境
【パリ10日高木昭彦】欧州合同原子核研究所(本部・ジュネーブ)は10日、フランス・スイス国境にある 世界最大の実験用粒子加速器「ハドロン衝突型大型加速器」(LHC)の運転を始めた。 宇宙を誕生させた大爆発とされる「ビッグバン」直後の状態を再現し、宇宙や物質の起源を解明するのが目的。 実験の過程でブラックホールも生成するため、「地球がのみ込まれる」との主張も飛び出し、 欧州で大きな関心を集めている。 LHCは東京・山手線の全周に近い円周27キロの環状トンネルで、地下100メートルに設置された。 実験では超電導磁石を並べた真空のトンネル内で陽子を光速まで加速、陽子同士を正面衝突させて 小さなビッグバン状態を作り出し、検出器で観測する。物質に質量を与えるとされる物理理論上の 「ヒッグス粒子」や、宇宙の23%を構成するとされる暗黒物質の発見も目指す。 実験初日は陽子ビームが予定通りトンネルを周回していることが確認された。 数週間後に陽子を衝突させる予定。 施設建設費用は5000億円。日本は約170億円を拠出し、4つある検出器の中で最大の 「アトラス」などの建設にかかわった。日本を含む世界中の物理学者やエンジニア数千人が 10年以上にわたり参加している。 実験をめぐっては、物理学者グループらが「生成された極小のブラックホールが融合して大きくなり、 地球をのみ込む」として実験に反対する主張を展開。このため欧州のメディアも 「地球最後の日」と実験開始を面白がって紹介している。 =2008/09/11付 西日本新聞朝刊= www.nishinippon.co.jp/nnp/item/46790
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