- 1 名前:ごまカンパチ ★ mailto:sage [2019/01/12(土) 18:58:38.80 ID:4pSoG2p69.net]
- https://courrier.jp/news/archives/149246/
■動乱の世界を反映するワイングラス ワインの世界は、あなたが思う以上に速く変わりうる。 動乱の政治にもみくちゃにされた2018年、世界は貿易戦争、なお続くBrexit不安、そしてさらなる気候変動によるカオスな天災に悩まされた。 これらすべてが作用し、勝者となったワイン生産地があれば、敗者となったところもある。 一方、投資家たちにとっては大当たり年となった。高級ワインは株や債券をしのぐ好調ぶりだったと「Liv-ex」が報じている。 2019年も同様の明暗、驚き、昨年に引き続くトレンドが約束されている。 たとえば、ピンクの飲み物に起こるべきことはすべて起こったと思うなら、それはまちがいだ。ロゼサワービールがこれから話題になるだろう。 そして、ロゼ愛はバスケットボールスターのドウェイン・ウェイドのようなスポーツ選手にまで広まっている。 ナパのワインメーカー「ジェイソン・パルメイヤー」と組んだウェイドのプロジェクトは、最初のロゼを75ドル(約8000円)という高値で販売開始した。 マーケット拡大に向けたテクノロジーとワインのリンクが期待される。新しい高級ワイン取引アプリ、AI、ぶどう畑で働くロボットなどだ。 シュワシュワしたいい感じのが、世界のほとんどすべてのワイン生産地から届けられるのもまた然りだ。 それ以外で、わがクリスタルグラスに映る2019年のワイントレンドをご紹介しよう。 ■古いのが新しい 古くて放棄されていたぶどう畑の再発見、そして忘れ去られていた品種の活用が、クラシックを超えた味を求めるわれわれの飽くなき渇望を 今年も満たしてくれるだろう。この傾向はまた、気候変動に適用する有効な道を示してくれるかもしれない。 たとえば、チリでは、何世紀も前にスペインの探検家がつくった古いぶどう畑と、古いワイン生産技術とを復活させる試みがなされている。 こうした試みの最前線にいる農業技術者のマックス・モラレスも、こうしたぶどう畑からワインをつくるのを手伝っている。 聞き慣れない在来種やかけ合わせのぶどう、パイス、マルケット、プティ・タルヴァン、ジビッボがこれからあなたを待ち受けている。 その魅力がいまひとつわからないという人は、2018年刊で最も楽しいワイン本の1冊、『Godforsaken Grapes(神に見捨てられたぶどう)』(未邦訳) をめくってみてもらいたい。 ■カナビス注入ワイン 私が初めてマリファナ混じりのワインを味見したのは、いまから10年前、カリフォルニアのメンドシノでのことだった。 そこで、少数のワイン生産者(……口にチャック)が自分たちと友人のためにコソコソと大麻キュヴェをつくっていたのだ。 2018年、カリフォルニア、カナダほかでの大麻合法化にともない、ワインとウィードのミックスがこれから来る。 カナダの投資銀行「カナコード・ジェニュイティ社」が「ビジネスインサイダー」に伝えたところによれば、マリファナ入り飲料はアメリカで、 この先4年のうちに60億ドル(650億円超)市場になりうる。 「コンステレーション・ブランズ社」はすでにカナビス企業に投資をしている。 その第一弾に数えられるのが、ソノマの「レベル・コースト・カナビス・インフューズド・ソーヴィニョン・ブラン(60ドル≒6500円)、 各ボトルに約20mgのTHC(テトラヒドロカンナビノール)が入っている。 法律ではアルコールとTHCは混ぜてはいけないので、アルコール分は抜かれている。 その結果、このワインはグラス1杯がわずか35カロリーしかない(通常のワインは150カロリー)。 そしてこのワインは、カリフォルニア州から認可を受けたTHC薬局でしか販売されていない。 これは話題になりそうだ……。 ■気候変動で極地へ押しやられるぶどう畑 冷涼な地域がもはや冷涼とは限らない。アルゼンチンの有名なカテナ一家のように、ぶどう畑をできる限り高い位置に作ることで対処しているワイナリーもある。 かと思えば、さらに北へと移るワイナリーもある。2019年には、その両方からのワインを多く目にすることになるだろう。 アイダホ州(さらにミネソタ州も)からのワインが期待できる。さらに、ローヌ・ヴァレーの有名なワイン生産者のルイ・バリュオールが、 ニューヨークのフィンガーレイクス地域で美味しいピノ・ノワールをつくっている。 新しく、話題のワイナリー「ピナール・エ・フィエ」は凍てつくケベックで本腰を入れている。 自然ワイン愛好家のあいだで絶大な人気を誇るこのワイナリーの樽詰ワイン数種類は、現在アメリカでも入手可能だ。 ※続く
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