米シカゴ(Chicago)イリノイ大学(University of Illinois)のトマス・パーク(Thomas Park)教授(生物学)が主導した論文によると、ハダカデバネズミはいわゆる「冬眠状態」に入り、酸素が回復するまで果糖を使って生命を維持するのだという。この間は、ほぼ動かず、心拍や呼吸も低下する。通常の毎分約200回の心拍数は、同50回程度にまで急減するとされた。
共同執筆者で独ヘルムホルツ協会(Helmholtz Association)マックス・デルブルック分子医学センター(Max-Delbruck Center for Molecular Medicine)研究員のゲーリー・ルウィン(Gary Lewin)氏は、「脳梗塞や脳卒中を起こした患者は、数分間の酸素不足によって取り返しのつかない損傷を受ける」と述べた。(c)AFP