- 1 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 19:38:09.423 ID:8S4giZ9r0.net]
- 今まで積み上げてきたものの上に
また何かを積み上げて 延々繰り返すその作業の中 あかりは最早積み上げる行為 そのものが目的になっていて 積み上げたものの中身など 興味を失いかけていた ちなみに積んでいるのは岩だった ちなみに積んでいる場所は水星だった とっても常夏
- 14 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:18:04.437 ID:MQ+b0D1Z0.net]
- 踊る人?
- 15 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:18:52.436 ID:8S4giZ9r0.net]
- あかりちゃんはその時空の歪みの中
数千万年存在していて あかりちゃんが地球に到達したときには 地球では娯楽部のみんなは高校にあがっていた @(`3´)@んもぅーあかり置いてけぼりだよぉ!
- 16 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:19:13.807 ID:wPZ26ZVxK.net]
- あかりが大量生産されるやつの人か
- 17 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:21:08.308 ID:8S4giZ9r0.net]
- あかり「あかりだけ中学からやりなおしなんて」
あかり「あかり嫌だよぉ」 あかり「でも中学をしっかり卒業しないと」 あかり「京子ちゃんたちがいる高校に」 あかり「あかりはずっとあがれないもんね」 あかり「あかり中学でまたがんばるよぉ!」 ちなみにあかりちゃんが高校に上がる頃には京子ちゃんたちは卒業する かなしい
- 18 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:22:20.249 ID:MQ+b0D1Z0.net]
- >>15
まてそのりくつはおかしい
- 19 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:24:21.622 ID:8S4giZ9r0.net]
- あかりちゃんと同じくまだ高校に上がっていない馬鹿がいた
櫻子「あかりちゃん!」 あかり「さ、櫻子ちゃん!」 櫻子「どうしたのあかりちゃんまだ中学に残ってて!」 あかり「あかり重力の歪みにいたからまだ卒業してないんだよぉ!」 櫻子「わたしは馬鹿だからだよ!」 あかり「わぁい!櫻子ちゃんならやらかしてくれると信じてたよぉ!」 櫻子「これで一緒の中学一年生だね!」 あかり「うん!」
- 20 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:26:32.111 ID:8S4giZ9r0.net]
- あかり「また一緒に登校して」
あかり「防波堤の上を歩いて」 あかり「木漏れ日の中いねむりするんだねぇ」 櫻子「それはとても素敵だね」 あかり「うん、とっても素敵だよ」
- 21 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:28:24.043 ID:8S4giZ9r0.net]
- 櫻子「じゃあ今日は一緒にホテルに泊まろうか」
あかり「どうしてなの?」 櫻子「それはとても素敵な事が起こるからだよ」 あかり「わぁ、なんだかわからないけど」 あかり「なんだか楽しそうだなぁ」 櫻子「うん、それじゃあ放課後にいっしょにいこう」 あかり「わぁい!ホテル!あかりホテルだぁいすき!」
- 22 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:30:24.088 ID:8S4giZ9r0.net]
- ホテル
あかり「これから何が起こるのぉ」 櫻子「うん、まずは綺麗に体を洗わなくちゃいけないんだ」 あかり「お風呂?」 櫻子「そうだよあかりちゃん」 あかり「そっかぁじゃあ一緒に入ろう、櫻子ちゃん」 櫻子「先に浴びてきていいよ、あかりちゃん」 櫻子「あがったらベッドで待ってるんだよ」 あかり「う、うん・・・だよぉ・・・」
- 23 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:33:53.483 ID:MQ+b0D1Z0.net]
- しえん
- 24 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:34:33.149 ID:8S4giZ9r0.net]
- あかり「うぅーこれから何が始まるのかなぁ」
あかり「お菓子パーティーかなぁ」 あかり「それともブルーレイ(一迅社 コミック百合姫連載「ゆるゆり」 劇場版OVA ゆるゆりなちゅやちゅみ!【絶賛発売中】)一緒にみるのかなぁ」 あかり「うぅ・・・なんだか緊張してきたよぉ」
- 25 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:36:24.142 ID:8S4giZ9r0.net]
- 櫻子「ちゃんとベッドで待ってたんだね、あかりちゃん」
あかり「当然だよぉ」 櫻子「良い子だねあかりちゃん」 あかり「えへへぇ」 櫻子「綺麗な髪で綺麗な肌だよ、あかりちゃん」 あかり「さ、櫻子ちゃん、くすぐったいよぉ」 櫻子「あのね、あかりちゃん、今日私があかりちゃんをよんだのは」 あかり「・・・・・・う、うん・・・」
- 26 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:38:24.782 ID:8S4giZ9r0.net]
- 櫻子「貧乏すぎて団地を追い出されてのち」
櫻子「衛星ガニメデに資源堀りにいかされた」 櫻子「向日葵を一緒に救い出してほしいんだ」 あかり「・・・・・・うん、・・・・・・え?」 櫻子「強制労働につれていかれた向日葵を」 櫻子「とりもろす!」 あかり「・・・・・・・・・え?」
- 27 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:39:42.328 ID:XP71PTLaK.net]
- 噛んだ!?肝心の台詞を噛んだ!
- 28 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:40:21.067 ID:MQ+b0D1Z0.net]
- 何かのパロなん?
- 29 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:44:01.413 ID:8S4giZ9r0.net]
- 管制室
――シークエンス・・・スタート・・・180からカウントします あかり「ひええええええええええ」 櫻子「最初の衝撃波から続けざまGがかかるから呼吸をとめない様に注意するんだ」 あかり「あかり無理だよおおおおおおおお」 櫻子「大丈夫600秒後にはもう宇宙だから」 管制室 3・・・2・・・1・・・・・・発射・・・! ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ あかり「あばばばばばばば」
- 30 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:49:48.037 ID:8S4giZ9r0.net]
- 1969年
太陽系の地球外天体に人類は初めて足を付けた 月 その後長らく宇宙開発は停滞の時代を過ごし 火星で火星人と遭遇して後ワームホール理論を強奪した人類は 火星人を皆殺しにしたあと太陽圏内であれば その複雑な計算式を制御して宇宙船を往還させることが 可能になっていた 櫻子「ガニメデに直行だよ、あかりちゃん」 あかり「」 櫻子「気絶してお団子が無重力に漂っている・・・」
- 31 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 20:56:23.026 ID:8S4giZ9r0.net]
- ガニメデ
向日葵「うぅ・・・来る日も来る日も」 向日葵「ツルハシ片手に資源堀ですわ」 向日葵「ごんぶとお下げも」 向日葵「元気をなくして細身になりましたわ」 向日葵「だいたい赤座さんのお団子が縮んで」 向日葵「国際問題になるのもわかりますが」 向日葵「私のお下げが短小ちんこ並みの細さになった問題も」 向日葵「もっと議題として上るべきですわ」
- 32 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:01:05.278 ID:8S4giZ9r0.net]
- 何が為に人は働くのか
あかりちゃんは考える 何故人は 生きる為に働く 素晴らしい人生を哲学することに費やした古代ギリシャの 市民権を得た奴隷をもつ哲人たち 彼らもまた特権を有しながらも 我らが何故神の御心の中にいて日々の生活に苦心し感情に悩み 美しいものや正義を求めるのか そういった根源を追及する学者としての生を全うしていた 人は 生物は 動くことまたは考えること そのものが生だった では働くこととは――
- 33 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:07:50.758 ID:8S4giZ9r0.net]
- あかり「あかりがピザを食べたいとする」
櫻子「うん」 あかり「あかりには1500円が必要なの」 櫻子「そうだね」 あかり「だからあかりは1500円を得なければならない」 櫻子「明白だね」 あかり「それが働く事?」 櫻子「違うよ」 あかり「そうなの・・・櫻子ちゃん?」
- 34 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:08:02.994 ID:8S4giZ9r0.net]
- 櫻子「じゃあ何故あかりちゃんは」
櫻子「ピザを食べたいの?」 あかり「それはあかりがピザが好きだからだよ」 櫻子「あかりちゃんはピザが食べるのが好きだから働くんだよ」 あかり「どういうことなの?」 櫻子「好きな事をするのが人生なんだよ」 櫻子「食べるため・・・つまり生きる為に働いてるんじゃないんだ」 櫻子「好きな事をするために働いているんだよ」
- 35 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:10:36.498 ID:8S4giZ9r0.net]
- あかり「でもあかりが欲しいものはお金で買えない」
あかり「あの日娯楽部で過ごした時間も」 あかり「お金では取り戻せないよ」 あかり「今置いてけぼりにされたあかりは」 あかり「お金でみんなに追いつくこと何て」 あかり「できないんだよぉ」 あかり「あかりは至って不幸なのかな」
- 36 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:12:48.037 ID:hGA1E1pH0.net]
- 深いように見えて実は浅いのかも分からない
- 37 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:13:31.871 ID:8S4giZ9r0.net]
- 櫻子「あかりちゃんが時空の狭間でいた事はね」
櫻子「それ自体があかりちゃんの人生だから」 櫻子「しかたない事なんだよ」 櫻子「みんなに置いてけぼりにされるのも」 櫻子「時間がお金で戻らない事も」 櫻子「仕方のない事なんだよ」 櫻子「だからほらお金ってちっぽけで」 櫻子「そうして私たちは人生や感情に悩んで 櫻子「仕事、それはそれらを補完する手段でしかないから」 櫻子「だから強制労働の向日葵を救いに行くんだ」 櫻子「私は誰にも向日葵の人生を邪魔させない」
- 38 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:21:22.115 ID:8S4giZ9r0.net]
- ガニメデ
向日葵「あら往来船ですわ」 向日葵「この時期に珍しいですわ」 向日葵「新たな奴隷の補給でしょうか」 向日葵「今度のは前のより頑丈だといいですわ」 あかり「着陸したよぉ」 櫻子「無事到着だね」 向日葵「櫻子!!!」
- 39 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:23:25.656 ID:8S4giZ9r0.net]
- 向日葵「あなたも父親が事業に失敗してアル中になった末借金でガニメデに?」
櫻子「んなわけあるか」 あかり「あかりだよぉ」 向日葵「まぁ!赤座さんまでどうして」 あかり「櫻子ちゃんが馬鹿であかりが時空の歪みにいたから」 あかり「一緒に留年した仲なんだよぉ」 向日葵「あらそれは大変でしたわね」 あかり「大変だよぉ」
- 40 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:29:22.655 ID:8S4giZ9r0.net]
- 櫻子「逃げよう、向日葵!」
櫻子「こんな強制労働、向日葵の人生が滅茶苦茶になっちゃうよ!」 向日葵「でも私労働が」 櫻子「このバカチンがあああああああああああああ!!!」 バシーーーン!! 向日葵「うおっ!イッテっ!」 あかり「ひえっ」
- 41 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:31:34.326 ID:8S4giZ9r0.net]
- 櫻子「頭のいい向日葵なら解るだろ!」
櫻子「こんなこと間違ってるんだ!」 櫻子「向日葵は一人の人なんだ!」 櫻子「機械のようなモノみたいに扱われて仕事させられるなんてこと」 櫻子「あっちゃダメなんだ」 櫻子「本当の向日葵は私の中にいる向日葵だから・・・!」 向日葵「櫻子・・・!」
- 42 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:34:19.854 ID:8S4giZ9r0.net]
- 幼い日の続きのように
二人は手を繋ぐ あの日夕暮れの中一緒に帰った 幼い温かみを思い出すように 二人は繋いだ手の中でお互いに存在を感じ取る あの日の続きのように 二人は歩き出す 二人には帰る場所があったから
- 43 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:37:18.407 ID:8S4giZ9r0.net]
- 二人乗りのロケット
櫻子と向日葵は祭壇に祀られる神聖な 儀式のように座席に乗りこみ 手を繋いだまま地球への往還へと着く あの日の続きはまだここにある 夕暮れも公園の砂場も 泣いたあの日も 全て二人の中で繋がっていて それは今も続いている
- 44 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:38:42.654 ID:TehqbL0F0.net]
- これパキシルの奴だっけ
- 45 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:40:20.597 ID:8S4giZ9r0.net]
- あかり「取り残されたよぉ」
あかり「くっそ死ね」 京子「あれ?あれあかりじゃない」 結衣「マジだあかりだ」 あかり「!!」 あかり「結衣ちゃん!」 あかり「京子ちゃん!!!」
- 46 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:42:03.091 ID:8S4giZ9r0.net]
- あかり「どうしてガニメデにいるのぉ」
あかり「ハッ!もしかして結衣ちゃんや京子ちゃんも」 あかり「借金でガニメデにきたのかな」 あかり「あかり知らなかったよぉ」 あかり「結衣ちゃんも京子ちゃんも苦労してたんだねぇ」
- 47 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:43:44.274 ID:8S4giZ9r0.net]
- 京子「違うぞ」
結衣「違うな」 あかり「え?じゃあどうしてガニメデに?」 京子「社会科見学でガニメデの奴隷を笑いにきてるんだぞ」 結衣「借金のかたに売られた哀れな労働者にならないように勉強中だ」 あかり「あ・・・そ・・・・・・」
- 48 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:45:44.798 ID:8S4giZ9r0.net]
- 京子「あかりがまさかガニメデの労働者だったなんて」
結衣「驚きだな京子プププ・・・いやごめん!」 あかり「ちがうよぉ」 京子「じゃあこんなとこにいるはずないだろ!このガニメディアン!!」 結衣「ププププププよしなよ京子」
- 49 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:48:30.007 ID:8S4giZ9r0.net]
- あかり「あかり往来船できたけど置いてけぼりにされて」
あかり「帰る手段がないの」 あかり「どうにかしてほしいよぉ」 京子「・・・本当に労働者じゃないのか?」 結衣「え?」 あかり「そうだよぉあかりが地球に戻ろうと自由なの」 京子「な・・・・・・・なぁんだ、それならそうと早く言ってくれよ!」 あかり「言ったよぉ」 結衣「ひ、ひさしぶりだな!あかり!親友に会えて私も嬉しいよ」 京子「さぁさぁこっちにこいよ社会科見学の帰りの便に潜り込ませてやるからな、あかり」 あかり「・・・・・・ありがとうだよぉ」
- 50 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:51:45.014 ID:8S4giZ9r0.net]
- 究極のところ
自分しか信じるものがない 他人を頼っちゃダメだ かつての親友も あかりを食い殺すものとして あかりを襲うかもしれない 誰も何も信じてはいけない 死なない事が重要だ 誰にも自分を左右されない事が重要だった あかりちゃんはそろそろそれが解りかけていた 何がお金 何が親友 何が神
- 51 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:52:59.911 ID:hGA1E1pH0.net]
- 面白い
- 52 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:53:57.610 ID:MQ+b0D1Z0.net]
- end?
- 53 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:54:12.340 ID:8S4giZ9r0.net]
- 地球の戻ったあかりちゃんは
酒とドラッグに溺れた ニューヨークに居住した そこなら銃も薬も良く手に入った アルコホリックはとても多かった みな人生の仕事という部分を諦めていた それよりも悲惨なのは路地裏に倒れるジャンキー達だった 彼らに金を与えると薬を買う資金にしてしまう 与えない事が彼らを助ける事だった 通常の倫理ではなかった
- 54 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:55:56.848 ID:8S4giZ9r0.net]
- あかりちゃんは濁った眼で
青空を見つめた ストリートの壁面に背を預けて座り 何か確からしい思考を探すも 朧な意識は宙を掴むばかりだった お団子は徐々に垂れ下がった
- 55 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 21:59:45.297 ID:8S4giZ9r0.net]
- 時空は歪むが
時は不可逆に進む あかりちゃんはあかりちゃんである それがあかりちゃんの人生だからだ だけどお金や仕事や親友は あかりちゃんそのものではないから あかりちゃんは何物にも頼らなくて 何物も信じなかった 結局の頃理不尽とは他のものと自分との関係に発生するから だからあかりちゃんは全て捨ててしまっだけど 得たのは精神的自由であることも自由だった
- 56 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 22:02:11.100 ID:8S4giZ9r0.net]
- 宇宙は広かった
何物の恣意も存在しない空間が広大に広がっていた 三つの次元と一つの時間軸しかなく ただ一つの分子も見当たらない場所は いくらでもあった 精神はそこに在るべきで あかり達は地球という枠組みでは小さすぎる 複雑な構造のシナプスの反応を得てしまっていた あかりたちは何故にこうしてここにいるのか
- 57 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 22:04:32.248 ID:8S4giZ9r0.net]
- 解らないから
あかりちゃんは踊った 踊ることがあかりちゃんの精神を安定させた 相方のいないワルツだった 一人 誰かの手を取るような動作をとって あかりちゃんは目を閉じて踊った いつも踊った 毎日毎日おどった ニューヨークはだれもあかりちゃんの踊りを咎めなかった
- 58 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 22:06:42.756 ID:8S4giZ9r0.net]
- 「ここにいたんだね、あかりちゃん」
あかりちゃんは閉じていた目を開ける あかり「ちなつちゃん・・・」 ちなつ「言いたいことや聞きたいことが一杯あるのよ」 あかり「えへへぇあかり一人でここにきたのに見つかっちゃったよぉ」 ちなつ「その前にあかりちゃんのワルツ」 ちなつ「私に相手させなさいよ」 あかり「・・・・・・・・・!」 あかり「えへへぇいいよぉ」 ちなつ「まったく、あかりちゃんの踊る相手は」 ――ワルツの相手は私しかいなんだから おわり
- 59 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 22:06:56.026 ID:MQ+b0D1Z0.net]
- ワルツの人なのか
- 60 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 22:08:55.135 ID:RQ7nb/zm0.net]
- おもしろかった
- 61 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 22:10:53.335 ID:hGA1E1pH0.net]
- 乙
- 62 名前:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします [2015/06/13(土) 22:11:21.325 ID:QvueOX1o0.net]
- otsu
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