- 2 名前：ハニィみるく（17歳） ★ [2018/07/18(水) 12:02:21.12 ID:CAP_USER.net]
- >>1のつづき
【太字始まり】「日本が軍国主義を復活させようとしているという話は飛躍に過ぎない。日本の国防予算は金額自体は大きいが、国内総生産比の国防費の割合はアメリカや中国はもちろん、韓国よりも少ない。敗戦から60年以上、アメリカと韓国は徴兵制を維持して他国に軍隊を送っているが、日本はそのような事がない。もちろんそれは日本がいわゆる平和憲法を守ってきたからである。今は憲法を改正しようとする動きもあるが、韓国や北朝鮮はかなり前から常に日本の軍国主義化を事実化して非難してきた。だが軍国主義を非難するなら、北朝鮮から非難されなければならないのではないだろうか。しかし慰安婦問題に積極的な韓国の進歩が、北朝鮮の軍事主義を大きな声で非難する事はない」 ＝朴裕河『帝国の慰安婦（P-300）』【太字終わり】
キム・ハン教授は、「安保法制がテロリズムに代表される “全ての敵” を究極の敵と見なすのと同様に、朴裕河は北朝鮮の軍事主義を日本の戦後民主主義が前提にする人類の価値と理念に対する “敵” に、すなわち “人類の敵” と見なしている」と説明した。
現在の日本政府が示すこのような思想は、新しいものではない。キム・ハン教授は、「日本の戦後民主主義が生まれる時に登場した、根源的な思想の回路であるから」と言いながら、日本の思想家である南原繁（なんばら・しげる）が提示した『純粋日本』と国民共同体について語った。南原繁は戦後の日本で文化共同体論を主張した日本の政治学者で、戦後の新憲法審議に参加して、新生東京大学の総長として戦後の教育改革を率いた。
【太字始まり】「天皇制は軍民一体の日本民族共同体自体の不変の本質です。外地異種族が離れて純粋日本に戻った今、これを喪失したら日本民族の歴史的個性と精神独立は消滅するだろう」＝ 南原繁『祖国を興すもの（1947）』【太字終わり】
南原の『純粋日本』とは、朝鮮と台湾を始めとする帝国日本の被植民地人の追放によって可能だった。南原はまた、「新たに再建される日本国家は一人一人が基礎になる自由主義的民主主義ではなく、歴史的に天皇と国民が統合体として成り立ってきた国民共同体を民主主義の基礎にしなければならない」と話す。彼は、『個人-人類』ではなく、『個人-国民-人類』という関係で人類と個人を眺め、国民無くして個人と人類もないというテーゼを提示した。国民共同体は個人と人類を分化させる源泉的役割をする歴史的実体であり、個人が人類にまっすぐに普遍化されているはなく、国民が一つに属してこそ人類になれるという事である。
しかし1945年に朝鮮と台湾は殖民地支配による歴史的分裂、イデオロギー的分裂に苦しんで行き、まともな『国民』を構成する事ができなかった。南原の国民統合は『外地異種族』に対する人為的排除を通じて可能で、排除された外地異種族は国民になれないため、人類にさえなる事ができなかった。 植民主義的排除を通じて成立した国民共同体の日本は、朝鮮半島や台湾、沖縄などの人民を国民として、つまり人類への『途上』にある民族と見なす事となる。 キム・ハン教授は、「日本は既に国民になって人類に属した一方、ある地域 （朝鮮、台湾、沖縄など ）は相変わらず非国民、非人類の無法地帯が開かれているという視線が潜在的にインプットされた瞬間である」とし、「これが植民主義と普遍主義の錯綜から成り立った戦後日本の平和国家の根源的限界である」と指摘した。
（写真）
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▲ 発表中のキムはん教授
>>3につづく
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