- 720 名前:名無しさん@恐縮です mailto:sage [2005/12/27(火) 17:02:42 ID:sI64fj9L0]
- 松井秀喜、祖母に誓った甲子園
秀樹は小さい頃、家の事情でおばあちゃんに預けられていた。 当初、見知らぬ土地に来て間もなく当然友達もいない。 いつしか秀樹はノートに、自分が考えたすごろくを書くのに夢中になっていた。 それを秀樹はおばあちゃんに見せては 「ここでモンスターが出るんだよ」 「ここに止まったら三回休み〜」 秀樹のおばあちゃんはニコニコしながら、「ほうそうかい、そいつはすごいねぇ」 と相づちを打っていた。 秀樹はそれが何故かすごく嬉しくて、何冊も何冊も書いていた。 やがて秀樹にも友達が出き、そんなこともせず友達と遊びまくってたころ 家の事情が解決され、秀樹は家に戻った。おばあちゃんは別れる時もニコニコしていて、 「おかあさんと一緒に暮らせるようになってよかったねぇ」と喜んでいた。 数年前秀樹のおばあちゃんは死んだ。大往生だった。 遺品を整理していた母から秀樹は、「あんたに」と一冊のノートをもらった。 開いてみると、そこには秀樹のおばあちゃんが作ったすごろくが書かれてあった。 モンスターの絵らしき物が書かれていたり、何故かぬらりひょんとか 妖怪も混じっていたり。秀樹は「おばあちゃん、よく作ったね」とちょっと苦笑していた。 秀樹は最後のあがりのページを見た。「あがり」と達筆な字で書かれていた、その下に 「秀樹ちゃんが甲子園に行けますように」
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