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『読みました』報告・国内編Part.5



1 名前:名無しのオプ [2008/02/12(火) 01:02:28 ID:beKVAh29]
【前スレ】
『読みました』報告・国内編Part.4
love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1169870022/l50
『読みました』報告・国内編Part.3
book4.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1138283365/l50
『読みました』報告・国内編Part.2
book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1097703488/
『読みました』報告・国内篇
book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/984575251/

なお海外作品は、海外編のスレッドにお願いします。
『読みました』報告・海外編Part.3
love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1141910665/l50

なお、『読みました』報告の形式は自由です。

482 名前:読後感 ◆VkkhTVc0Ug mailto:sage [2009/01/15(木) 03:39:18 ID:zlVize6L]
「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎(新潮社)

地元出身の総理大臣の来訪に沸く仙台。しかし、総理夫妻の車に
突如爆弾が放たれる。パニックを起こす群衆。だが陰謀はまだ終わらない。
事件の前から“犯人捜し”は始まっていたのだ。総理暗殺の汚名を
着せられた青年青柳雅春の絶望的な逃亡劇が始まる――。

伊坂の旦那はミステリーじゃない気がして読んだこと無かったけど、
本書は出た当初から評判が良く、しかもこのミス1位になったんで読んだ。

序盤に最初の疑問が浮かぶ。即ち、この構成は必要か?
これは最後まで読んである程度納得した。でも、序盤はもっと
短くて済む気が。
内容にリーダビリティはあるのですいすい読み進める。で、次の疑問。
こういう巻き込まれ型って自分は好きだが、このミス1位になる程
突き抜けたものが本書にあるのか?
情緒的な部分で評価されたのかなあ。ラブホの行とか最終部とかの。
その辺はまあ巧いと思ったけども。

でも主人公は恵まれ過ぎだな。ペルセウス並に次々助っ人が出てくる。
後、花火師との出会いやヒッチハイクの行は不自然だった。

一応アヒ鴨ロッカーくらいは読もうと思うとる。

483 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/01/15(木) 22:13:05 ID:BL71ENr8]
2008年のベストミステリを投票で決める「2chが選ぶこのミステリーがすごい!」スレ
投票締め切りまであと5日です。まだ未投票の方は、ぜひ参加してください。
love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1166286465/

【以下のルールを守ってください】
・投票スレの>>1-3は無視してください。
・対象は奥付表記で2007年11月~2008年10月の期間内に発行された広義のミステリー作品。
・6作品以内で順位をつけて投票すること。
・必ずしも6作挙げる必要はなく、1作でも投票可とするが、上記のように順位はつけること。
・1位=10点、2位=9点~6位=5点で集計。
・国内作品と海外作品は別々に投票する。
・一行以上の総評必須(ネタバレ禁止)
・投票期間は12月8日~1月20日まで

今年のこのミス、本ミスなどのランキングです。参考にしてください
国内編 love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1166286465/267-270
海外編 love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1166286465/271-278

484 名前:読後感 ◆VkkhTVc0Ug mailto:sage [2009/01/17(土) 01:57:37 ID:czDzh1fA]
「相棒」五十嵐貴久(PHP研究所)

時は幕末。窮地の幕府を救うため大政奉還を実行すべく薩摩の実力者
西郷吉之助との会談に向かった将軍慶喜。しかし、その途路
慶喜の乗った籠が何者かによって狙撃される。大政奉還に反対する
勢力の仕業とみた老中達は犯人を突き止めるため佐幕、倒幕それぞれに
顔が利く2人の人物に捜査を命じるのだが……。

幕末タイムリミット・ミステリー。年末いくつかの書評で目にしたのだが、
土方歳三と坂本龍馬のコンビが探偵役という奇抜な設定のみに
焦点が当てられているようで、肝心のミステリー部分がどうなのか
良く判らず、確かめたくなって読んだ。

結論から言えば大したミステリーじゃ無かった。歴史小説としても
描写が細かい訳じゃなくイマイチ。ただ大雑把に物語としてみれば
結構面白かったかな。終盤の展開も割とわくわくしたし。

そういや、森雅裕にも同じコンビの作品があったよねえ?
いつか読み比べてみよう。

485 名前:読後感 ◆VkkhTVc0Ug mailto:sage一方は一人の語り手なのに他方は違ったの 年数表記の違いの意味 [2009/01/17(土) 02:55:57 ID:czDzh1fA]
「黒百合」多島斗志之(東京創元社)

夏休みに関西の父の友人浅木を訪ねた中学生進。浅木家の息子一彦と
池で遊んでいた時、彼らは一人の少女と出会う。その後3人は
毎日の様に一緒の時間を過ごし、友情を育んでいく。やがて訪れる
別れを意識せぬまま――。

本作は読む際に最新の注意が必要なんですの。何せ、一読したくらいじゃ
内容が理解出来ないというシロモノで、下手すると総スカンを食うとか。
ゴドクでコドクになることだけは避けたいもんざます。あ、オデは
とっくに孤立してるか! ってやかましいわwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

閑話休題。230ページと短いし、文章も読みやすく綺麗な印象。
ただ、ミステリーとしては程々にやられた感じで絶賛とまでいかないなぁ。
終盤に重大な事実が明かされるというアンフェアや(メル欄)が
スマートに思え無かったことを除いても、レッドヘリングがあからさま
だったので驚きの度合いはそこまで強く無かった。
その後あちこち観て補完したもののインパクトは変わらず。
ただ佳作には間違いなく分量も手頃だから文庫落ちしてから
キオスクで売れば良いと思うよ。

他気になった点は、(メル欄2)かな。

ツンデルデビュー作も早く読まないとなぁ。

486 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/01/17(土) 20:20:00 ID:uPmSuzBz]
桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」を読んだ。
昨年の文春4位、このミス2位、読みたいSFでも10位にランクインした作、
そんなこと以上に直木賞候補作(これで受賞して欲しかった)だが、
なんとなくここまで積読してしもうた作。
正直言うて、第1部の主人公万葉が赤朽葉家へ輿入れするまではスローテンポでやや退屈感
あり、失敗したかな、と思い始めた頃に「物語」は急激に動き出し、頁をめくる手ももどかしいぐらい
に作者の語りに惹き込まれてゆく感がある。
なんの取り柄もない女と自称する語り手赤朽葉瞳子だが、千里眼奥様こと祖母の万葉、
レディース上がりの天才漫画家の母毛毬に対する終始クールな視点を失わないのが落ち着いた
読み応えある大河小説足り得た因かと思う。
(映像化は無理かもしれぬが、毛毬役は全盛期の土屋アンナで決まり、
ちなみに成人後の孤独(瞳子の叔父)役は語呂合わせでなく劇団ひとりで決まりでしょ)
どうやら作者の分身はタレント的には毛毬だろうが、心情的には瞳子にあるやに思われる。
版元(東京創元社)の関係もあってか、第3部には被害者を探せ的なミステリ
(そう言えばテレビ番組でこの作者の自宅が紹介された時に書棚にパット・マガーがあったけ)の趣向もあり、第1部で万葉が「視た」飛ぶ男に関する謎解きがされる。
全体を通して描写力の確かさと作者の読書量の豊かさを想起させるが、
「百年の孤独」は勿論、「楡家の人びと」、この元ネタである「ブッデンブローク家の人びと」あたり
まで目を通しているのではなかろうか。
不満点としては、最後の最後の締め、「・・・・ほんとうにそうだとおもしろいんだけどな。」という
万葉の孫瞳子の独白で余韻を持たしてエンドして欲しかったこと、
蛇足と言わぬまでも、果たして以後のくだりは作者はどうしても書きたい部分だったのか?

487 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/01/18(日) 11:47:58 ID:MwBlXvUS]
西村寿行「帰らざる復讐者」を読んだ。
既にブームも遠く過ぎ去ったものの、今でも暇つぶしに一気読みさせる面白さは備えている。
ただし、この手の作には付きものな極端な御都合主義(主人公の持論も含む)を許容出来得ると
しての話ではある。
父と妹を惨殺された帝大出青年医師がリベンジャーと化し、父の戦時中の過去が絡んで
いたと思われる事件の真相を追う・・・
ハードボイルドアクションと思いきや、前半謎解き小説風、しかも足で追う松本清張風な面白さ
あり、ただし、活躍時期がコンテンポラリーだった破天荒な大藪春彦作品を読み慣れた目には
主人公が凡過ぎて、物足らない感はあろう。
読書人なら、後に森村誠一作品で話題となったネタに、先行する作ではこれも話題となった
遠藤周作作品のテーストを加味した作だとわかるはずだ。

新藤兼人「シナリオの構成」を読んだ。
「エデンの東」を素材にした最終章「シナリオの構成技術」は原作小説からシナリオが生まれる
過程をミステリの謎解きが如く解明したものであり、読み応え十分。
この章のみでこの板で紹介する価値があろうかと思う。
ただしスキル論としてはこれでOKなのだが、シナリオ化により登場人物のキャラやストーリーそのものが変質してしまっている点に一切触れられていないのは疑問。
例えば、スタインベックの原作のキャルは映画版ナイーヴな印象も強いジェームス・ディーン
演じるキャルよりも、不良性を伴う悪のキャラに造型されているし(マーロン・ブランドの方が
イメージが近い)、稀代の悪女キャラとして設定されたアロン&キャル兄弟の母であるケイトが
キャルに金を貸したりして母の愛情を想起させるようなシーンがあっては極めて拙いのである。

488 名前:読後感 ◆VkkhTVc0Ug mailto:sage [2009/01/23(金) 00:03:18 ID:B8bQUGza]
「裁判員法廷」芦辺拓(文藝春秋)

裁判員制度をテーマにした本格中編集。“あなた”という二人称で
進行していく。芦辺の作品を読むのは3冊目だが、良い仕事してんなぁ
というのが素直な感想。自身も自負してるみたいだが、本格にこだわり
ながら社会性にも重きを置いた姿勢でいるのは好印象。
そこは元ブン屋ってことか。

収録作はどれもアリバイや現場の状況から犯人と目された被告人を
弁護士森江春策が助けだそうとするという筋。
ベストは最後の「自白」かな。鮮やかだった。でも順に読んでね。

一度は裁判員に選ばれてみたい。

489 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/01/24(土) 23:34:56 ID:GKLIPdqN]
角田光代「森に眠る魚」を読んだ。
早大一文卒な直木賞をはじめとしたタイトルホルダーだが、
ミステリは書かないためミスオタには無縁な実力派作家の新刊である。
本作は都心の住宅地に住む様々なキャラの5人の主婦をメーンに置き、
子供たちのお受験を絡めた物語。
巧みな描写力により、日常を描きながらもサスペンスフルな作に仕上がっており、
一読巻を置かせぬものがある。
ラストはもう少し暗めの方がベターな感はあれど、前半の笑い含みの展開からサイコな展開さえ
期待させる後半の展開へのシフトチェンジは、なんとも見事としか言い様がない。
お受験ねたということもあって、文京区の凄惨な事件を想起する向きもあろうが、
作者はこの事件への高い関心は認めながらも、決してモデル小説としていない点には留意
しておきたい。(従ってこの方向性を期待すると外される)

490 名前:あぼーん mailto:あぼーん [あぼーん]
あぼーん



491 名前:あぼーん mailto:あぼーん [あぼーん]
あぼーん

492 名前:読後感 ◆VkkhTVc0Ug mailto:sage [2009/01/30(金) 23:41:06 ID:1Iw7HSMA]
「もう誘拐なんてしない」東川篤哉(文藝春秋)

下関に住む貧乏大学生翔太郎は先輩に半ば押し付けられた
たこ焼き屋のバイトで門司に遠征した時、何者かに追われていた
美少女を助ける。その少女・絵里花はヤクザの娘であり、父親の
監視から逃れたいのだと語る。事情を聞いた翔太郎は彼女の望みを
叶えてやるためにある犯罪を実行しようとするのだが……。

久しぶり2冊目。珍しく地方が舞台のミステリー。作者の持ち味である
コメディタッチな筆致には、時に余りのベタさに反応に困りながらも、
楽しめる。しかし、ミステリーとしては大したことない。がっかりした。
今更こんなネタ(だけ)で長編書いていいのか?

文庫書き下ろしでキオスクで売れば良いかも知れない。或いは
2時間ドラマにするとか。ついでにかしいかえんは遊園地でしょう。

493 名前:読後感 ◆VkkhTVc0Ug mailto:sage毒殺という殺人方法 [2009/01/30(金) 23:45:56 ID:1Iw7HSMA]
「ジョーカー・ゲーム」柳広司(角川書店)

戦前の日本に創られたスパイ養成学校通称D機関。そこでは
選抜されたスパイ候補生達が魔王と仇名される怪人結城中佐に
厳しい訓練を受けていた。彼らはやがて密命を帯び世界各地で暗躍する。
連作スパイ短編集。

「はじまりの島」に刮目したものの、以降手を出しかねていたところ、
本作を読んだのはこのミス2位だったからともう一つ理由がある。
去年某テレビ番組を観ていたら本作が紹介されていたのだが、
そこでゲストの一人が「こういうものを読んでいると人間アホになる」
と言ってのけたのである! 何たる悪口! 何たる雑言!
晴天の霹靂とは正にこの事で、まさかまさか、白昼堂々公共の電波で
この様な無知と差別と偏見にまみれた汚らしい暴言が吐き散らかされよう
とは思いもしなかった小生は余りの衝撃に開いた口が塞がらず
畳が涎でベトベトになり年末を待たずに替えなければならなくなった
かも知れなかったくらいであった。

494 名前:読後感 ◆VkkhTVc0Ug mailto:sage毒殺という殺人方法 [2009/01/30(金) 23:47:30 ID:1Iw7HSMA]
(続き)
観れば如何にも××××が原因で××出来ず、××を使って
何とか×××という×××を得ていると言った様な風体の輩である。
恐らく×××が××ない不満を勝手に××××のせいにして八当たり
したものと思われるが、誠にもって度し難い大馬鹿垂れの鎌足である。
こういう奴の存在は百害あって一利なしだと思う。
二度とテレビに出て欲しくない。

閑話休題。スパイものの方法論的に言って短編というスタイルは
難しいのでは思っていたが、中々頑張っている印象。ただ、
結城中佐のスパイ哲学は穿ち過ぎて破綻している様に思われる。
国家への忠誠心は必須でしょう。

ベストは「幽霊」。二重三重に組まれた真相が魅せる。盲点を衝いた
表題作も良い。「ロビンソン」は終盤の展開が都合良過ぎるし、
「××」は折角の不可能興味を(メル欄)が減じている様に感じた。

市川雷蔵の「陸軍中野学校」を観て本作と比較してみようかしら。

495 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/01/31(土) 18:57:11 ID:KSWvmhJz]
山本博文監修「こんなに変わった歴史教科書」を読んだ。
教科書出版会社でもある東京書籍から刊行された、
1972年と2006年を中心に教科書を読み比べ、その差異のトピックを抽出した
歴史ミステリねた満載の本であり、それなり楽しめる。
新書・文庫でミステリばかり読み耽っている奴はこの程度の歴史常識はしっかりと押えて
おけという感がある。
この点で各項目の頁下段に記された「この時代(時代概観である)」「歴史年表」
「同時代の世界の動き」は学習に資するものがあろう。
歴史もミステリも愛好する俺には、有名な頼朝や信玄、尊氏の画像が全くの別人と判明したこと
(この過程の記述が正にミステリの謎解き)が特に面白いものがあった。
各人、心して読め!

496 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/02/01(日) 15:36:50 ID:bSWw6SC3]
角田光代「空中庭園」を読んだ。
縁無き作家と思うていたが、前記した「森に眠る魚」の凄まじいまでのサスペンスに魅せられた。
直木賞受賞作ではあるが、非サスペンスの「対岸の彼女」は今ひとつという感があったが、
本作は首都郊外の大団地に住む一見平凡な一家の深層を抉って読ませるものがある。
連作形式だが、妻の視点で語られる表題作が一頭地を抜く面白さ、
母娘の思惑を描いて間断するところがない。
あとがきを石田衣良が書いているが、「パトリシア・ハイスミスのサスペンスのようだ」という指摘は
ツボを突いたものがあるかと思う。ただし、ラストの親子水入らず貸切状態の路線バスのシーン
を見ると、本作の評に「乾いた絶望」という表現を用いるのはいかがなものか。
それなりに家族相互の受容を描いたものとは理解出来ぬだろうか。
本作に描かれた京橋家はそんなに仲が悪い家族ではなく(むしろ良好な方かも)、
それぞれの駄目さ加減を認めたうえでの「明るい絶望」とでも評したいものがあるやに思う。

497 名前:名無しのオプ mailto:age [2009/02/01(日) 19:31:46 ID:ebEgqMGM]
うるせー!書斎よ、ここはお前のメモ帳じゃねえんだ、妄想は鶴ヶ峰公園の便所のカベでやれや、
いいかげんにしろよ、もう俺たちそろそろガマンの限界だぞ!

498 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/02/01(日) 22:06:47 ID:uc5h7gRN]
どうしてボクチンが行くと、店員が迷惑そうな顔をするのか?

書斎馬人 著

499 名前:読後感 ◆VkkhTVc0Ug mailto:sage [2009/02/05(木) 23:11:42 ID:jMLXDiVT]
「狂犬は眠らない」ジェイムズ・グレイディ(早川書房)

CIA専用の精神病院通称<キャッスル>で精神科医が殺された。
死体を発見した5人の患者達はこのままでは自分達が容疑者にされる
と考え、独自に犯人を捕らえるべく病院から脱走する。しかし、
彼らはそれぞれ心に傷を負った病人であり、薬を服用しなければ
やがてはどうなるか判らない。果たして
間に合うのか?

バカミスアワード受賞作だっけ?
やたら分厚いから一瞬SFかと思った。設定が秀逸やね。究極の
デッドライン・サスペンス。しかもそれぞれが特異な弱点を
持っているという。

但しプロット自体は割と単純。本作の魅力は偏にキャラクターにある。
それでこの分量を見事に読ませるんだから凄い。久々のキャラ萌え小説の
収穫だ。

最後に、訳者のご冥福をお祈りします。
訳書では「脅える暗殺者」「逃げるが勝ち」等を読んだ覚えがあります。
頑張れば会えたかも知れなかったのになぁ。ちょっと後悔。

500 名前:読後感 ◆VkkhTVc0Ug mailto:sage [2009/02/05(木) 23:12:48 ID:jMLXDiVT]
すいません。スレ間違いました。



501 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/02/07(土) 23:10:36 ID:zvaZ1Ztm]
広瀬正「T型フォード殺人事件」を読んだ。
表題作はSFオタには神的存在の作者によるレトロムード満載(野村萬斎ではない(w )のミステリ。
ただし、T型フォード車内を密室に見立てた謎解きは小技で全く面白くない。
SF作品にも見られるこの作者の悪い性向なのだが、序盤のクラシックカーねたも長過ぎて
うざったい。
他2編の収録作品に関しても簡単に講評しておこう。
「殺そうとした」
火サス・昼ドラレベルな作。サイドブレーキねただが、
このレベルのミステリでは今ではどうしょうもないという感あり。
「立体交差」
タイムトラベルねたを十八番とする作者らしい作で、まずまず楽しめる小品。
ただし、ミステリ風の逆転が存する作とはいえ、これはSFである。
ドームの存在、形は異なるがアジアシリーズ等、プロ野球好き・東京生まれジャイアンツ好きらしい
作者の予想のヒットはなかなかのものがある。
ただし長嶋の三冠王ってのが・・・

502 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/02/08(日) 08:24:59 ID:biuaTwOG]
クロック城殺人事件

なんだよコレ…orz
久々に読むのが苦痛に感じた逸品

503 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/02/08(日) 23:54:34 ID:epl9+Z7x]
アリスミラー城をオススメする

504 名前:読後感 ◆VkkhTVc0Ug mailto:sage外側は掃除する [2009/02/10(火) 01:18:40 ID:fC+zhX5j]
「聖女の救済」東野圭吾(文藝春秋)

IT社長が自宅で毒殺された。しかし毒物は発見されず、
有力な容疑者であるはずの妻には鉄壁のアリバイがあった。
捜査に当たった草薙警部は容疑者に一目惚れしてしまい、
それを危惧した内海刑事は独断で湯川に助力を求める……。

何か「こんなトリックで長編を書き切るとは!?」的な前評判を
見かけたのですが、読んで納得。これは確かに短編のネタです。
それを長編に上手く溶け込ませているかと言えば……
まあまあ成功してますかね。タイトルの意味にも掛っていますし。
でも(メル欄)でしょう。

あと、某雑誌インタビューでの「複雑な筋よりも単純な筋を好んで書く」
という主旨の談話はどんなもんですかねえ。それしか書けないんじゃ
ないですかあクスクス。

505 名前:読後感 ◆VkkhTVc0Ug mailto:sage [2009/02/10(火) 01:34:27 ID:fC+zhX5j]
「図書館革命」有川浩(メディアワークス)

原発でテロ事件が起こり、類似した題材を扱ったことのある作家が
メディア良化委員会に狙われる。作家の身柄を保護した関東図書隊は、
この事態を利用して敵に打撃を与えようと目論む。

一応はシリーズ最終作(別冊は続いてるけど)。
結局、扱うテーマ(のいくつか)には共感しながらも、
ストーリーとキャラクターには共感出来ないという状況は最後まで
変わらなかった。あとがきで敢えて良化委員会側は描写しなかったとか
言い訳がましく書いてるのも頂けない。しかも理由は述べませんってw

でも、手塚兄と柴咲の掛け合いの場面は本書のハイライトであり
楽しめた。
乞食とか盲とか必要性があれば構わず使っていこうよの会でも
立ち上げたら支持するよ。

506 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/02/21(土) 14:52:33 ID:FFG2dIM/]
清張スレのレス執筆用に東野圭吾「容疑者Xの献身」を再読。
時間を置いて読んでみると、ケイゴ作品中でも面白い謎解きミステリ
(刊行当時、本格ミステリか否かの議論があったが、この点は手がかりの呈示という面から
懐疑的にならざるを得ない)
かと思うが、登場人物が探偵と犯人を筆頭にして物語を進行させるための操り人形に
過ぎないというミステリの典型的な構成であり、やはり直木賞はどんなもんだったかというのが
正直な感想である。
例えば、元お水系バツ2・子蟻のヒロインのピュアさは不可思議、清張先生ならもっとリアルに
この手のウーマンのずるさ・賢さを書き上げたと思われ。

507 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/02/22(日) 13:09:02 ID:km1aGDHC]
朱川湊人「花まんま」を読んだ。
ミステリちゅーか、ホラー作品集である。
表題作は直木賞受賞作。
リーインカーネーションを描いたコテコテなホラーなんだが、あっさりと受賞。
高橋克彦作品にしてもそうだが、ミステリやホラーに甘くSFには非常に厳しい直木賞、
果たしてこれで良いのか?
大好評につき(励ましのメールを多くありがとう。この糞BBSの場を借りてだがお礼を申し上げて
おく)、収録作品全話講評逝ってみよう!
・「トカビの夜」
病弱な朝鮮人の子が死んだ後に妖怪トカビ(正確な発音ではない旨が述べられている)と
なって登場するというファンタジックなストーリー、腐女子やファンタジーオタが読むにはOK
だが、大のオトナがこの世界観を許容して読むにはきついものもある。
・「妖精生物」
前収録作とは異なってファンタジックなタイトルに反してエロチックでグロな展開、
そして鬱エンドを迎える。
ヒロインの女の子が妖精生物から感じ取ったのはエクスタシーとしか考えられない。
一応、オトナの鑑賞にも堪え得る作かと思う。
・「摩訶不思議」
艶福家の叔父の死、その葬儀の怪現象を甥っ子の少年の眼を通して描いたユーモアたっぷり
の作。ただし、三人の愛人が仲良くなるという締めはやや安易で定番か。
・「花まんま」
リーインカネーションという実例としての報告も多い怪奇現象をそれなりにリアルに描いた作、
映画化もされたケイゴのヒット長編や高橋克彦作品を想起させるような作だが、
大阪弁が印象をぐっとソフトにしている。
加藤家と繁田家の交流が始まるなんていう安手なテレビドラマのような甘い締めにしなかった
のはグッドではある。

508 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/02/22(日) 13:09:41 ID:km1aGDHC]
・「送りん婆」
タイトルは都市伝説的なエピを想起したのだが、ポスト送りん婆的立場にあった女性みさ子の
回想記、締めが凄み過ぎな感もあり、さほど面白い話とは思えず。
・「凍蝶」
大阪市街地という舞台から、謎の女性ミワの正体は物語途中で読めた。
丁寧に読むと、南国に棲息するはずの蝶の出現も当時からの温暖化の影響と見れば、
その消失以外(蝶の化身とされたミワの弟が死んだという明記はない)は怪奇現象が
これといって見当たらない作。
主人公の少年ミッちゃんことミチオは言うまでもなく被差別部落出身、
作者が巧くかわしながら書いているのがわかる。

509 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/02/22(日) 15:56:19 ID:uHUOrB7c]
>>507
励ましのメール送りたいんで、メルアド教えてください。

510 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/02/28(土) 23:00:03 ID:ZezdYEkY]
先日、久々に「容疑者Xの献身」を再読し、同年刊行で本格ミステリ大賞を巡り
接戦を演じた島田荘司「摩天楼の怪人」がふと気になり、本作も再読してみた。
会話態も多いとはいえ、NYの建築・歴史に関するシマソーの薀蓄が満載(本筋に直接には
関係しないもの、詳し過ぎるもの多)された600頁弱の大部なものだが、
ミステリ以外の部分(特にフェアな本格としてはNG作品と言い得るが)に力を注いでいる分、
逆に雑学的に楽しめるものがあった。
「暗闇坂の人喰いの木」あたりから発揮されて来た情景描写の巧みさも、
60年代のNY風景を描き出して申し分ないものがあるし、
本格の旗手シマソーには珍しいNYPDの刑事を主としたハードボイルドタッチの警察小説風の
趣向もそれなりに面白い。
ただし、初読時には薀蓄部分がうざく感じられ、終盤、次々と繰り出される読者置いてけぼり
状態なトンデモトリック開陳には唖然とさせられたものではある
(特にアクトレス2人のジョンまがいの射殺トリックは面白過ぎる、ガイシャの手の硝煙反応に
関するトリックは巧く書かれており、本来はこういう小技にこそ謎解きミステリの魅力はあるのでは
なかろうか。
(奇しくも本作中にも引用されているフレーズである「神は細部に宿る」ってやつである)
また、窓に映る怪人の姿(「怪人」と書いていないのがミソ)の無理やりトリックには思わず笑ってしまったが、まあ、シマソーはマジに書いているんだろうな。



511 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/02/28(土) 23:00:55 ID:ZezdYEkY]
横溝御大、マエストロ鮎の後継と思うていたシマソーだが、本作は大乱歩的ユートピア願望が
前面に出た現代幻想小説という感が強く、この観点からなら楽しめるかと思う。
思うに、2005年はコテコテな謎解き長編ミステリ「容疑者Xの献身」が直木賞を受賞するという
日本ミステリ史上に特筆すべき年であったが、同時にミステリ界内部のトピックに過ぎないとはいえ、
90年代前半までは無冠とはいえ、その存在感で圭吾を圧倒していたシマソーが、
大作「摩天楼の怪人」を持ってしても、このミスではベスト10ランク外、文春では10位と
圭吾の「容疑者Xの献身」(共に1位を獲得)の前に大きく後塵を拝し、
ミスオタワールドたる本格ミステリ大賞でも僅差で敗れるという名実共に男性ミステリ作家の
第一人者が世代交代したエポックメーキングたる年だったと言い得る。

512 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/03/07(土) 16:37:57 ID:+esov19L]
石持浅海「扉は閉ざされたまま」を読んだ。
ケーゴの「容疑者Xの献身」がヒットした同年に、
新書刊行ながらこのミス2位、文春5位と高い評価を受けた作である。
今読むと、最近はマスコミの話題に挙がらなくなって来たドナーカード等
臓器移植ネタが懐かしい感さえあり。
(問題点もあれど、制度的には定着して来たということか?)
作品としては、特異なものゆえ動機面を詳細に説明したいという意図があったのであろうが、
文庫化のさえ加筆された(解説より)最終章「前夜」が正に蛇足そのものと言い得るのが難か。
謎解きミステリは、装飾としての社会性は有りだとしても、
謎の解明ですぱっと終わるのがカタルシスなのだが、このジャンルの持ち味・魅力を消し去って
しまっている感があるのが何とも残念や。
犯人が名探偵のバージン(?)を破る覚悟(??)を決めるエンディングの方が良。
ケーゴ作品好きにも受けそうなリーダビリティと社会性もある作だが
大衆狙いな新書ミステリという刊行形態ゆえか、明らかに萌え目的なアホなミスオタ対象の
20代の美人JD(理科系院生)探偵というキャラは頂けない。
これならトーゴの湯川の方がまだ説得力があるわな。

513 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/03/15(日) 17:33:00 ID:BulXZE/M]
久々に宮部みゆき「模倣犯」を再読してみた。
俺がミステリ板に堂々のデビューをした年に刊行されたベストセラー、映画化もされ、
ミステリ板でも話題にはなったのだが、「僕は実はモーホー犯なのれす」といったアホ
(当時からミステリ板にこの手のアホは多かったような)論外としても、辛口のレスが多かった
ものである。
劇場犯罪、猟奇犯罪等はソフトな現代版人情噺を得意とするみゆき向きの素材ではなかった
ということか。
語り口は定評があるみゆきだけに、初読時からボリュームのわりにサクサクと読めた感があったが、冷静に評価すればヘビーなテーマのわりに軽い印象という評にもなろうか。
ミステリ的には、ピース登場、つまらない「ひっかけ」による真相暴露という展開の後に、
もう一捻り欲しかった感もある。
単行本としては新世紀に入ってからの刊行だが、それ以前の雑誌連載を加筆して纏めたもの
だけに、ブロードバンド前時代、既に古さを感じさせるのが難か。
今ならPCや携帯を駆使したストーリー展開になるのであろう。
犯行のネットによる中継、極悪2ちゃんねらーの荷担あたりが考えられようか。

514 名前: ◆XjFtIkbasQ mailto:sage [2009/03/16(月) 03:51:49 ID:dEsOXQ/e]
有栖川有栖『火村英生に捧げる犯罪』(2008、文藝春秋社)【6.5点】
佐藤雅美『物書同心居眠り紋蔵 白い息』(2005→2008、講談社文庫)【6点】
北村薫『街の灯』(2003→2006、文春文庫)【7点】
連城美紀彦『白光』(2002→2008、光文社文庫)【7.5点】
北村薫『冬のオペラ』(1996→2000、中公文庫)【7点】
西澤保彦『リドル・ロマンス 迷宮浪漫』(2003→2006、双葉文庫)【6点】
北村薫『盤上の敵』(1999→2002、講談社文庫)【8点】
若竹七海『ヴィラ・マグノリアの殺人』(1999→2002、光文社文庫)【7点】
恩田陸『ネバーランド』(2000→2003、集英社文庫)【7点】
似鳥鶏『理由あって冬に出る』(2007、創元文庫)【6.5点】
奥田英朗『邪魔』(上下、2001→2004、講談社文庫)【8.5点】
東川篤哉『密室の鍵貸します』(2002→2006、光文社文庫)【6.5点】

515 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/03/21(土) 11:28:31 ID:wV935yWd]
「刑事事実認定―裁判例の総合的研究―」を読んだ。
開始が迫った裁判員制度においては、マスコミ等はもっぱらわかり易い量刑面の問題のみに
報道が偏向しているきらいがあるが、前段階となる事実認定の問題に関して書かれた著作で
ある。従前は、司法修習生のアンチョコ、実務家の参考書等として利用されていた本書だが、
最早、一般ピープルにも縁無き書とは言い得ないし、判例の検証を重ねて事実認定に
アプローチする様は、正に良質なミステリの謎解きを読むかの如き興趣に溢れていると言い得る。
しかし、全編を通じて思うのは、裁判による厳格(過ぎるような感も強い)な事実認定と
いわゆる一般ピープルの常識による判断の差が強く感じられることである。
例えば、「犯人の特定」の章における「板橋強制わいせつ事件」最高裁判決、
「強姦の成否」の章における被害者の反抗を著しく困難ならしめる程度の暴行脅迫にあたらない
(もしくは証明がない)として強姦の成立が否定された3事例等に、事実関係を読む程に判決に
疑問を感じざるを得ないのは、ひとり私のみであろうか?
また、ミステリも読む者としては、刑事事件における「アリバイに関する認定」のくだりも興味深い
ものがあった。
一読後思うのは、くだらないミステリを読み耽っている輩に対し「軽々しく『アリバイ』というワード」
を口にすな!心しておけ!」
ということだな。

516 名前: ◆XjFtIkbasQ mailto:sage [2009/03/22(日) 19:10:14 ID:+r2K6aSu]
奥田英朗『最悪』(1999→講談社文庫、2002)【8.5点】

プーの若者・町工場長の親父・銀行職員の女の3人が、
どんどんどん底に落ちていく有様が圧巻。
細かいエピソードの積み重ねがおもしろかった!
個人的には『邪魔』よりも好き。



517 名前:読後感 ◆VkkhTVc0Ug mailto:sage [2009/03/25(水) 17:10:57 ID:ODGoMlWC]
「クラリネット症候群」乾くるみ(徳間書店)

中編集。「マリオネット症候群」は突如何者かに身体を乗っ取られた
少女の話だが、設定倒れの観あり。終盤ややツイストを訊かせるも
インパクトは弱い。

表題作は主人公が被る特異な障害に暗号を組み合わせたもの。
梗概の「……巨乳で童顔」まで読んで即手に取ったがそっち方面の
愉しみは無し。くそ。暗号ミステリーとしちゃ中々の物だと思った。
中盤のエロネタは、まあダジャレと見れば……。

518 名前:読後感 ◆VkkhTVc0Ug mailto:sage [2009/03/28(土) 15:26:16 ID:MC4+fb9j]
「退出ゲーム」初野晴(角川書店)

高校で吹奏楽部に所属する男女が主役の連作。面白かった。
良くできた青春ミステリーだと思う。
白眉は「クロスキューブ」かな。“ロジックで解けないパズル”
という謎の設定が魅力的で、その答えが舞台と見事に溶けている。
青春ミステリーの教科書のような作品。
表題作は変わった芝居対決の趣向が興味を引くくけれども、
ルールが曖昧で公平性を担保できているかは怪しいところ。
終盤のサプライズは評価するがベストではない。
最後の「エレファンツ・ブレス」は、序盤の珍妙な発明品から
後半は一転シリアスな社会派ドラマになっていき読み応えがあった。
色々とトリビアが増えたぽいのも○。

ただ最初の「結晶泥棒」は特殊な知識に寄りかかっていてイマイチだった。

「1/2の騎士」も読みたい。

519 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/04/04(土) 18:53:45 ID:39+BeUel]
「橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇」を読んだ。
この作者の十八番とも言い得るテーマ作品集。
大好評な全話講評逝ってみよう!!
・「令嬢エミーラの日記」
エログロ濃厚な秘境もの。
解説でも触れられているが、実質的な主人公である凶暴なゴリラ以上に、
美貌のヒロイン(エミーラ)を含めた人間たちの醜さ・狂気が書き込まれた作。
尻切れトンボな感もあれど、今でも読むに値するのはこの辺にあろう。
・「怪人シプリアノ」
前半は実質主人公のシプリアノの人間離れした様が読ませどころ、
後半の官憲によるあっさりした残酷な解決法は今読むと凄いものがある。
(「天才バカボン」の乾いたギャグに通じるショッキングさあり)
・「陰獣トリステサ」
本書収録作品中最大のボリュームであり、「売りもの」な作なのだろうが、
ビッコの主人公の内面の苦悩等を書き込んだ分、小説として厚みは出たものの、
エンタメとしてはやや冗長に流れたきらいがあるのが残念。
もっとトリステサの怪奇性に焦点を絞り込んで書き込んでゆけばシャープな小品に
仕上がったかと思う。
結局、トリステサ=張り形の効能もありなんか?

520 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/04/04(土) 18:54:29 ID:39+BeUel]
・「マトモッソ渓谷」
文字どおりの人獣そのものが登場する短めの秘境もの。軽く読み飛ばす程度でOKかと。
この作に関しては、前作とは逆にこのテーマでもっと書き込んで欲しかったものである。
ハガード風な読み応えある秘境冒険ものになったやもしれぬ。
・「女豹の博士」
このセレクションには異色の医療マッドサイエンティスト(?)もの、
医学知識が正確であれば、林博士の作品であってもおかしくはないテーストの作。
医療ものゆえグロはあれど、エロも期待すると完全に外される。
テーマは現代医学にも残る課題である「医学進歩のための犠牲」である。

このシリーズの編者は古本関係の著作でも知られた山下武氏だが、
ネタばれフリーで徹底して語った「解題」には非常な感興を覚えた。
(ネタどころか、ストーリーのアウトラインまで詳述してしまっている。
「陰獣トリステサ」に関する部分がボリュームに比較して短めなのが、
前記した私の評を裏付けるかのようでいて納得、納得。)



521 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/04/05(日) 16:24:37 ID:QF6ARKHT]
岩本素白随筆集「東海道品川宿」を読んだ。
木山しょう平作品も再読中な俺だが、こちらの方はミステリという無粋な代物を好む
この板の連中には無縁な世界かと思う(w
素白翁の著書の方には、表題作の第9章相当部分が、紅楼としても知られた品川宿に
伝わる怪談の謎解きが書かれており、その上品にして素な文体を一読されたし。
永井荷風と比較した評が多く見受けられる素白作品だが、むしろ岡本綺堂好きに推したく思う。
両者の淡々としたストイックな語りは、かなり相通じるものあり。
しかし、この手のものを読むにつき、最近のミステリなどを読み狂っている人間が薄汚く見えて
さえ来るから不思議である。

522 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/05(日) 16:37:18 ID:627vZq6d]
有川浩『図書館戦争』を読んだ。

近未来(異世界?)の日本での検閲官と図書館員の武力闘争を背景にした青春恋愛もの。

ダメだった。こういうのが好きな人もいるのだろうが俺はダメだ。
突飛な設定はともかくあまりにも描きっぷりが安っぽいし
本好きにとってはこんな題材の話をこんなふうに描かれてしまうと悲しくなる。

523 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/04/05(日) 18:16:28 ID:+G/IysJO]
>>522
俺も「空の中」「海の底」とかその作者の作を読んでいるが、
明らかに板違いでは?
ミステリとしてつまらないのは当然かと思う。


524 名前:書斎魔神は頭が悪いということの証明 [2009/04/05(日) 19:16:35 ID:b31pbqFs]
521 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/04/05(日) 16:24:37 ID:QF6ARKHT
岩本素白随筆集「東海道品川宿」を読んだ。
木山しょう平作品も再読中な俺だが、こちらの方はミステリという無粋な代物を好む
この板の連中には無縁な世界かと思う(w

     ↑

523 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/04/05(日) 18:16:28 ID:+G/IysJO
明らかに板違いでは?

523 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/04/05(日) 18:16:28 ID:+G/IysJO
明らかに板違いでは?

523 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/04/05(日) 18:16:28 ID:+G/IysJO
明らかに板違いでは?

523 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2009/04/05(日) 18:16:28 ID:+G/IysJO
明らかに板違いでは?

525 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/05(日) 20:34:30 ID:h46/Egse]
本読みなら嫌いでなければいけないという圧力を感じる

526 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/05(日) 20:56:03 ID:YBYB91Cm]
本読み
ほんよみ
ほにょみ
ポニョ

527 名前:名無しのオプ [2009/04/06(月) 10:03:32 ID:A92W8ix6]
書斎に同意。
やはりミステリを徹底的に語るならネタばれは致し方ないね。
ローカルルールの理不尽さが改めて浮かび上がった格好だ。

528 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/06(月) 10:07:25 ID:DqlLaYKU]
ルールに文句があるなら議論スレにいけ。
そしてきちんとコテつけて議論することだな。

529 名前:名無しのオプ [2009/04/06(月) 16:08:38 ID:A92W8ix6]
ルールに関する議論はどんどん続けていくべき。
議論スレなどタコ壺なんだしね。

530 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/06(月) 18:22:10 ID:JqCBgci5]
まあ削除依頼出すだけだけどね
書斎いい加減にしろ



531 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/06(月) 19:08:44 ID:BHpHoHYW]
書斎にはまともな議論をする気がないことがわかったね。
横溝スレでスレ違い・板違いの話はやめろと言っているくせに
自分じゃそれを守れないような馬鹿の相手はムダだね。


532 名前:名無しのオプ mailto:バカの相手は適当にw [2009/04/06(月) 19:21:57 ID:eGLo7Ezr]
レポお待ちしてます。

533 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/06(月) 19:27:47 ID:BHpHoHYW]
というわけでネタバレルールについて議論したいのなら下記のスレで鳥付コテですること。
スレ違いのこのスレで何を言おうが一切無効。


ミステリー自治 その8
love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1207382826/l50


534 名前:名無しのオプ [2009/04/07(火) 10:09:46 ID:7HBCZuco]
そんなルールはどこにも書いてないし、守る必要は全くないな。

535 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/07(火) 13:46:07 ID:VHnrv+Dx]
■メール欄以外でのネタバレは禁止です。

というルールは板トップに明確に書いてあるから守る必要があるな。

既に決まっているルールに反対ならば、問題提起および議論という
手続きを経てルールの改正を行なうのが筋。

ローカルルールは守りたくないから守らない、では無法状態に
なってしまうからね。

536 名前:名無しのオプ [2009/04/07(火) 16:18:20 ID:7HBCZuco]
ローカルルールより上のコテハン叩き禁止ルールには何も言わないなら説得力は皆無だわな。

537 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/07(火) 16:26:12 ID:VHnrv+Dx]
ルールに上も下もない。ローカルルールもガイドラインも
どちらも守るべきなのは当り前。アホですか?

ローカルルールにもガイドラインにも違反していないコテを
叩いているスレがあるとしたら問題なので削除依頼すべき。

具体的にどのスレのことを指して「説得力は皆無」などと
いってるんだ? お前の妄想か?

538 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/07(火) 18:16:46 ID:Lgg4gZuw]
まだその頭のおかしい理屈くりかえしてるだけなのな
ほんといい加減あきらめろって

自治で議題にする価値もないだろ

539 名前:名無しのオプ [2009/04/07(火) 18:29:40 ID:7HBCZuco]
ダブルスタンダードが問題なんだよ。

540 名前:名無しのオプ mailto:バカの相手はほどほどに [2009/04/07(火) 18:46:36 ID:clTZxGkv]
さあ、レポをw



541 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/07(火) 19:13:25 ID:U22FBW0r]
つか、そもそも書斎魔神は全然ハンドルを固定していないんだから
「コテハン叩き禁止ルール」なんてまるで関係ねーじゃん。

ハンドルを入れている時だけはコテハンだ、などと弁解していたけど
入れている時と入れてない時があるって時点でコテハンじゃねーし。

542 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/07(火) 21:11:09 ID:tS8yZsAv]
そそ。書斎(=ミステリ板住人)が都合でハンドルをつけたり消したりする卑劣漢ってのは
数年に及ぶ数々のID自爆で明らかなんだし、この期に及んでまーだ「コテハン叩きは禁止」とか言ってるのか。

自分では「IDは2ちゃんなら偶然かぶる」とか弁解するけど、「書斎暇人の弁護をしてスレ住人を罵倒し、
書斎暇人にとって都合の良いルールばかりこねくりまわす匿名」ばかりが、その書斎当人とIDがかぶるのは
偶然とはいえないだろう。何度も重なるのは“偶然”じゃなくて”必然”(同一人物)なのだ。

ミステリ読みなら分かる簡単な理屈。現場にいつも同じ人物の同じ痕跡が残るのを「偶然ですよ」で通せるわけなかろうて。
どこから見たって真っ黒じゃねーのwww

543 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/07(火) 22:48:31 ID:VqalrWNV]
削除依頼スレ見ればわかるように
ネタバレレスもコテ叩きレスも削除依頼が出されているぞ。
ただ不思議なことにそのコテ叩き削除の依頼を出した人は
「コテ叩きはルール違反」と言っている人間とは明らかに別人なんだよな。

コテ叩きがどうの、だからネタバレOKだのとアホなこと言う前にまずすることをしたらどうだ?


544 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/07(火) 23:06:22 ID:qcD4HjNl]
そろそろスレ違いでスレを伸ばすのはやめようね。

545 名前:名無しのオプ [2009/04/08(水) 07:47:34 ID:wU6dlSVH]
ネタばれは重要議論項目ということ。

546 名前:名無しのオプ mailto:sage ネタバレルールを変えろという人=ノータリン [2009/04/08(水) 11:38:01 ID:2zRUhZVa]
ネタバレで語ることの95%までは、ネタバレしなくても語れる。
要点を隠して読んだ人にだけ判るような書き方をすればいい話。

まあ、5%ぐらいはどうしても要点を隠さずに語れないことも
あるかもしれないが、そんな時はメール欄を使えば済む。

いまのミステリー板のルールは、とても良く出来てると思うよ。

それで上手く語れないというのは、要点をぼかした書き方をする
能力も、メール欄を活用する能力もないおそろしく知能の低い人
ぐらいで、もちろんミステリー読みにそういう人は少ないから、
現行ルールを変えろなどという声は、ほとんど起こっていない。

つまりネタバレは「重要議論項目」でもなんでもない。要するに
(メール欄)こそが結論ということですよ。

547 名前:名無しのオプ [2009/04/08(水) 22:28:56 ID:xzVR1tlp]
この野郎!!!!!!!!!!!!!

548 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/09(木) 00:02:02 ID:i9kcGJ6C]
>>546
その(546のメール欄)ですが、
そいつのネタバレレス自身メール欄を活用すればすむ程度のものなんですよね。
現行ルール内じゃ収まりきれないがためにネタバレになったというものじゃないのが痛いw


549 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/09(木) 00:07:08 ID:lfqorOcy]
横断歩道も歩道橋も設置されているのに

「向こうに渡れない!!!!!!」
「車の通行を遮断すべき!!!!」

と泣き喚いているガキみたいなもんだなw

550 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/04/11(土) 21:28:42 ID:PnQiqVhW]
木山しょう平「長春五馬路(ウーマロ)」
先日、木山作品はミスオタには無縁と書いたが、庶民の様を描き間断するところがない氏の作に
触れず、読み捨てなミステリに耽溺しているのは、極めてむなしい行為とは思わぬだろうか?
2作しかない長編のうち、日本軍、国民党、ロシア軍、中国共産党と支配者が変遷し、
大混乱状態にあった敗戦時の満州を必死で生き抜く主人公(当然、作者が投影されている)の姿
を飄々、かつ、リアルに描いた本作を冒険小説的要素を持った作として紹介しておく。
各人、心して読め!!
しかし、この主人公、戦争未亡人や娼婦たちに「おじさん」と慕われ、
露天商仲間の中国娘(未亡人)と親しくなり、旧知の中国婦人とアバンチュールを試み、
旅先で出会ったロシア娘のおマンコを鑑賞する機会に恵まれ、
終いには16歳の中国人メイドとニャンニャンの仲になるという、
この「方面」での恵まれぶりを見ると、ウーマロでの食うや食わず明日をも知れない露天商暮らしも
どこか牧歌的にさえ見えるから不思議である。
だが、これも主人公=作者(?)の人柄ゆえか、歪んだ精神性持った輩が多いねらーならば、
このような状況下にあっては、石持て追われるのみであろうに。



551 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/04/18(土) 11:41:38 ID:hQk3Tc1h]
「橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇」を読んだ。
単独スレを立てて語りたいぐらいの独自の魅力がある作家なのだが、
純然たるミステリを書いていないため、このスレ住人には馴染みが薄いのが残念。
本作品集には女性探偵が活躍する作が収録されているため、ここに紹介しておく。
各人、心して読め!
・「ウニデス潮流の彼方」
行間がぎっしりな文章、先が見える展開にもかかわらず150頁以上を一気に読ませてしまう
語りの巧さ、筆力はこの作者ならではか。
ただし、いくら伝奇小説とはいえ、ローマ帝国の末裔が未発見の大陸に存在し、
大渦巻きにのまれたドイツ駆逐艦が漂着するというトンデモ設定を許せるかどうかでしょ。
少しくどいきらいはあれど、古代ローマに関する薀蓄はまずまず興味深いものあり。
・「グリュックスブルグ王室異聞」
王室が絡んだ宝石盗難事件を巡り美貌の女性探偵が大活躍する作だが、
謎解きミステリとしての興趣は薄く、探偵活劇という趣が濃い作なのが、
この板のトップコテである俺としては残念な感あり。
まあ、女探偵と盗賊一味の列車内の駆引き等、活劇ものとしてはそれなりに楽しめはする。
・「ナリン殿下への回想」
直木賞受賞作品だが、この巻に収録されたのが不可解な感さえある普通小説である。
作者を想起させる貿易商兼作家と某国の王子(美男)との交流を描いた作だが、
今読む限り、たいして面白い作ではない。

552 名前:名無しのオプ [2009/04/18(土) 13:06:06 ID:cMf0pGI4]
まあ、なんだかんだ言っても書斎がこの板の看板コテでありトップコテであることを自負するのも当然かな。
これだけ幅広く読書し、かつ批評できる香具師は皆無なんだからね。

553 名前:ファン mailto:sage [2009/04/18(土) 13:38:32 ID:NNJXHEqL]
毎週、書斎の感想を読むのが楽しみだよ。

554 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/04/19(日) 19:03:01 ID:crNdID6F]
「橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇」を読んだ。
これは思わぬ当たりであった。
怪奇・幻想・伝奇小説のイメージが強い作者だが、編者である山下武氏が解題で指摘する、
この作者の本領はユーモア小説にあるというのも頷けるような、
現代では希少となった大人の鑑賞に堪え得る面白いユーモア小説が収録されている。
例によって大好評な全話講評逝ってみようか!
・「男色物語」
男色ものは耽美、ダークとなりがちなものが多い中、本作は抱腹絶倒な明るいユーモア小説に
仕上がっているのがいい。
どこまで事実かわからぬものの、作者を想起させる主人公の旧制中学時代の愉快・痛快な
男色性春生活が描かれる。
・「桃色機密室闖入記」
本作が、一応、スパイ小説として把握出来るため、この板でこの作品集を取り上げることが
出来たことは幸いであった。
ただし、ただし謀略の細かい顛末等、全て謎に終わるのではあるが。
ユーモア小説としての出来は中程度といった可も無く、不可も無くといったところか。

555 名前:書斎魔神 ◆AhysOwpt/w [2009/04/19(日) 19:03:46 ID:crNdID6F]
・「葛根湯」
風邪薬の葛根湯をネタにした軽いコント、あるいは、落語風の作であるが、たいして面白い作では
ない。
・「雷嫌い」
雷から逃げ回る主人公の姿が笑える一篇。やや饒舌過ぎる文体が難か。
・「或る千万長者と文士の物語」
収録作品中最大のボリュームで読み応え満点のユーモア小説の傑作である。
この手の作では遠藤周作「おバカさん」、井上ひさし「モッキンポット師の後始末」等の
著名な作にも劣らない面白さというてよい。
主人公の雇い主である三田谷商店のぼーっとした若旦那、スウさんこと雄さんの実態が見えて
来る終盤にはミステリ的興趣が無いでもない。
主人公の元部下の混血美人(アイリス)と雄さんとの絡みのくだりを期待したが、
こちらの展開が無いのがちと残念(元ネタ(実話)も無いゆえか?)

556 名前:名無しのオプ [2009/04/20(月) 05:07:43 ID:gzCVG7un]
書斎かわいいよ書斎

557 名前:名無しのオプ [2009/04/20(月) 15:57:01 ID:GIew6Jwp]
最早書斎の独壇場だね。
読後感など足元にも及ばないよ。

558 名前:名無しのオプ [2009/04/20(月) 17:48:32 ID:EQ2qUGgA]
くだらないねぇ。中学生でも書けるような文章で何言ってるんだかw
60歳近い初老の男が便所の落書き2ちゃんねるで名を上げたいっての?
その一方ではいい年した老人がアニメ・ゆうこりん・ガッキーと気持ち悪いw
いっそのこと「書斎☆自演乙☆魔神」とでも改名したらどうだい爺さんw

559 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/20(月) 19:01:09 ID:V6/s3OTA]
読後感 ◆VkkhTVc0Ugってまだ論評書いてるのかw

「Y」のメインの謎すらきちんと読解できていなかったお方が
いくら語ってくれても、参考にする気も起きんわ。

560 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/20(月) 22:52:49 ID:EDPfxf8o]
あんたも相当な粘着だなw



561 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/20(月) 23:09:57 ID:REXet/Up]
馬は小心者だから自分以外のコテハンの存在が許せないんだろ

562 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/20(月) 23:14:39 ID:dukHZoYP]
読後感は最近、作品の粗探しばっかりしてる印象

563 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/21(火) 00:15:18 ID:FSmekOjW]
>>559 >>562
本人がそれで幸せなら、それでいいだろ

564 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/21(火) 20:18:25 ID:akWCeSUE]
書斎のイメージが悪いのは書斎本人の言動よりも>>552のような
自演を疑われるようなタイミングで歯の浮くような追従書いてる金魚の糞のせいだな。
故意にそれを狙っているのか計らずも結果的にそうなってしまうのかは知らないが。

565 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/22(水) 07:37:45 ID:ij27V+fw]
ってか読後感がイタかったのは、誤読そのものじゃなくて、
自分の方が誤読してるのに相手を未読呼ばわりして
馬鹿にしてたことだからな

566 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/22(水) 11:25:53 ID:fXL/3fBr]
>>564
その他にもミステリーじゃない本をミステリーだと強弁するうえに
「お前らミスヲタはこういう本を読んでないだろw」
といわんぱかりの罵声を飛ばしてくる痛い行為も笑われているよ。
でもそういう奴に限って実際はミステリー以外の本を殆ど読んでいないんだよねw

>>565
それ、書斎じゃんw
主人公の性別を間違えていたり書名そのものを間違えていたりと
あり得ないような誤読ばっかり。

567 名前:名無しのオプ [2009/04/22(水) 19:34:48 ID:yM+GxXWR]
>>565
だね。
自業自得。

568 名前:名無しのオプ [2009/04/22(水) 20:19:22 ID:ra4r/mQM]
読後感のデタラメぶりが俎上に上がってきたね。
本人のためにもいいことだよ。

569 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/22(水) 20:44:32 ID:vb9zQ/O/]
気が済んだら巣に帰ってね

570 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/22(水) 21:17:17 ID:fipYneBF]
名前欄は表示されない設定だから籠手
いることに全然気付かなかった



571 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/22(水) 23:55:08 ID:ij27V+fw]
>>566
書斎って奴はよく知らないが、まあいずれにしろ
他人を馬鹿にしようとして実は自分の方が馬鹿だった…
ってパターンは救いようがないな

まともな人間なら、別に少々間違いを犯したって
そんなに嫌われはしないからな
本人の人格の問題だ

572 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/23(木) 03:51:15 ID:qAHkG3hE]
よく知らないとかw
散々ここに書き込んでるのに嫌でも目に入るだろw

読後感のことでそこまで粘着するほど誤読や他人を馬鹿にする行為を
憎むのなら、書斎に対してはその何倍も憤ってなきゃおかしいのに
まる無視の上よく知らないとかわざとらしいにも程がある

573 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/23(木) 06:59:31 ID:b7oiMz4h]
>散々ここに書き込んでるのに

出た、決めつけ厨w

574 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/23(木) 08:47:19 ID:qAHkG3hE]
え? 書斎が散々ここに書き込んでるのは俺の決めつけですか?w

575 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/23(木) 09:48:48 ID:87qFYdjD]
>>574
そのなんとか魔神とかいうコテのレスなんか見たことないよ。
専ブラってとても便利。

576 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/23(木) 11:13:39 ID:uwV8Jiqi]
よく知らない書斎は専ブラではじくけど
文句をつけまくっている読後感は専ブラではじいていないとは不思議だな。

577 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/23(木) 21:36:19 ID:b7oiMz4h]
>>574
主語くらいきちんと書けよ阿呆w

ま、仮に「散々ここに書き込んでる」の主語が書斎とするなら、
逆にお前は>>571が普段ここに来ていると
決めつけてることになるんだがな

いずれにしろ、想像だけで勝手に物事を決めつけるなよ園児w

578 名前:名無しのオプ [2009/04/23(木) 21:51:25 ID:4qTjBv0S]
強引に書斎との比較論を持ち出して、無理から読後感を弁護しようとしてるやつは、何が目的なんだろうね。 (・∀・)ニヤニヤ
何をどう言い繕っても、読後感が他人を馬鹿にしようとして自分が恥をかいたという事実は消せないのに。

579 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/23(木) 21:56:27 ID:pNJ/2Iod]
強引に読後感との比較論を持ち出して、無理から書斎を弁護しようとしてるやつは、何が目的なんだろうね。 (・∀・)ニヤニヤ
何をどう言い繕っても、書斎が他人を馬鹿にしようとして自分が恥をかいたという事実は消せないのに。

入れ替えても全く無理なく文章が成り立つなw

580 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/23(木) 23:50:46 ID:jDyhAaj6]
>>579
頭悪いな、お前w
>>571は書斎に対してはニュートラルな立場だけど、
>>572は読後感を弁護してるだろ。
入れ替えたら、全然成立しないぞ。

なんでそう事実をねじ曲げてまで
無理に読後感を弁護したいのかな?



581 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/23(木) 23:54:46 ID:eCtCGGaF]
>>580
必死になって読後感氏を叩きたいのはわかったが
まず落ち着いて>>578-579をよく読んでから投稿しなさい。

582 名前:名無しのオプ mailto:sage [2009/04/24(金) 01:13:27 ID:eAR5DhbB]
>>581
もうわかったから、早く巣にお帰りください。






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