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『読みました』報告・国内編Part.4



1 名前:名無しのオプ [2007/01/27(土) 12:53:42 ID:BgfVgGNL]
国内ミステリーの読了報告、感想などお寄せ下さい。

【前スレ】
『読みました』報告・国内編Part.3
book4.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1138283365/l50
『読みました』報告・国内編Part.2
book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1097703488/
『読みました』報告・国内篇
book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/984575251/

なお海外作品は、海外編のスレッドにお願いします。
『読みました』報告・海外編Part.3
book4.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1141910665/l50

117 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/16(金) 02:16:28 ID:iqyCxCwI]
とりあえず>>85はどうするの、このまま放置する?

118 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/16(金) 09:03:32 ID:/cGVjMpy]
帯に叙述トリックを匂わすようなことが書いてあるのと、ここで叙述と言い切るのは違うということさえわからんか?
ここでそんなの許してたら際限なくなるの目に見えてる
最初から叙述とわかってたら、その作品の魅力がゼロになる本ってたくさんあるだろ



119 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/16(金) 10:49:01 ID:ZTh0CQHD]
自治スレでやってくれ

120 名前:102 mailto:sage [2007/02/16(金) 20:26:18 ID:jg7iiVSH]
>>105
理解した。
もう止めます。これまでのこともすいませんでした。

ただ、あらすじ<感想でお願いしますわ。

121 名前:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas [2007/02/17(土) 20:55:20 ID:fqxiO94r]
村上龍「半島を出よ」を読破した。
冒険小説あるいはエスピオナージと位置付け、この板で語ることも可能な作では
あるが、フォーサイス等を読み慣れた目には、国際政治・経済情勢を踏まえた
状況設定の粗さが目立ち萎えさせられるものもある。
(最後まで偽装北朝鮮叛乱軍が福岡を占拠する国際政治面から見た場合の
リアルな説得力は感じさせず、また、落日傾向とはいえ日本経済の不振による
国際経済面の他国へのカウンター的影響力もほとんど無視されているのが気にかかる)
ただし、受賞当時最年少の芥川賞受賞者であった村上氏が書きたかったのは、
リアルなシュミレーション小説ではなくして、他国による占領という場に直面
した国であり国民(=日本人)の「あり方」であったに違いない。
こういった面から見れば、作者あとがきにも記されているとおり、
当初本作が「昭和歌謡大全集」の後日談として構想されていたことからもわかるが、
人間の生き様を描くための村上作品らしい純文学的ダークなメルヘン世界の構築に
過ぎないとも言い得る。

122 名前:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas [2007/02/17(土) 20:56:24 ID:fqxiO94r]
すなわち、本作においては、状況設定は「脇」に過ぎず、「シテ」はあくまで物語中に
息づく人間たちということになるのである。
この点が、ミスヲタをはじめとした糞エンタメ好き野郎には、いかに受容されたかは、
いささか(注 伊佐坂先生ではない(w )興味深くもある。
北鮮の侵略に立ち向かうのが、国でも一般国民でなく、一般社会からは変質・変態・偏執として排除された少年たちの集団であるのは、デビュー当時からのこの作者ならではの
シニカルな展開で面白く、少年たちを統括(?)するリーダーの中年男にイシハラという
ネーミング(しかも、女性的でキャラが壊れた人物である)は、まさに悪い冗談そのもので笑える。

123 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/17(土) 23:45:07 ID:jRysPTGI]
さむっ

124 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/18(日) 02:24:00 ID:bOtTJV21]
さて、>>121の文章には明らかな事実誤認があります。
40字以内で答えなさい。

125 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/18(日) 03:25:51 ID:AC094iO2]
というか、報告を2レス使うのもどうかと思うよ



126 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/18(日) 03:38:04 ID:BYnSSybH]
>>124
読む気にならない

127 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/18(日) 03:47:44 ID:mgERYi88]
擁護する気になれないのは何故だろう

128 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/18(日) 04:44:05 ID:kWR13vye]
>>124
『乱歩賞受賞作「暗黒予知」』事件wに較べれば、かわいい間違いだね。

129 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/18(日) 07:21:37 ID:CcdiKCI4]
>>124
答えはぜひこのスレへ。

【自縛自捉】書斎魔神・アホアホ語録格納庫 その14
tmp6.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1171718723/l50


130 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/18(日) 10:07:28 ID:983/XeMP]
以上スルー出来ないバカどものレス浪費でした。

131 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/18(日) 18:04:32 ID:AMxlOYYG]
>>130
バレバレですよw

132 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/18(日) 18:46:13 ID:983/XeMP]
スルー出来ない奴は同類
おかしいか?

133 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/18(日) 18:58:36 ID:AMxlOYYG]
何を持って同類というのかわからんが、スレを無駄に使う、雰囲気を悪くするという意味ならお前も同類だな。

134 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/18(日) 19:29:28 ID:983/XeMP]
ならもう書かせないでくれ
荒らしはスルー
これ常識

135 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/19(月) 08:48:59 ID:VCbWX525]
>130-134
ミニコント乙



136 名前:あらすじごめん mailto:sage [2007/02/19(月) 16:58:51 ID:h8eoWA+A]
加藤元浩『Q.E.D 証明終了』(講談社コミックス、2007)【6.5点】

@「夏のタイムカプセル」A「共犯者」の2本収録。

@佳奈の小三時代のタイムカプセルから見つかった野球の硬球をめぐっての
推理はなかなかの出来。おぼろげな記憶が手掛かりという点がやや弱いが、
伏線もさりげなく張られている佳作。

Aフレンチレストランでの密室殺人。うーん、可もなく不可もなく。


137 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/21(水) 12:14:06 ID:8QdSGepY]
高野和明「13階段」(講談社文庫)
2001年の江戸川乱歩賞受賞作。
傷害致死罪で服役した三上は仮釈放となるが、刑務官の南郷の依頼で、死刑執行間近の囚人の事件を
再調査する弁護士事務所の手伝いをすることに。死刑囚は記憶喪失だったが、事件当時に覚えていた
唯一の手掛かり「階段」をもとに調査を進める二人は、強盗殺人事件の真相へと肉薄してゆく。だが
死刑執行のタイムリミットも刻々と近付いてくる・・・。
最初の捜査で警察は何をしていたのかなあ。それに偶然が重なりすぎるし、死刑執行のタイムリミット
によるサスペンスの盛り上げも陳腐。三上の過去の或る事件と、それに対する葛藤なども、もうちょっ
と伏線を匂わせておく方が良いし、「階段」の件が明らかになる部分の盛り上がりも不発。あの死刑囚は
「階段」より××××を強烈に記憶するのが普通じゃないの?とも思いますが、それじゃタイトルになら
ないしなあ。
それでも、グイグイと読者を引っ張ってゆく力量はどこから来るのだろう?「サザエさん」みたいに、マン
ネリの題材でも面白いものは面白いということか、或いは「死刑執行」というのは、いつまでも読者を惹き
付け続ける、切り札のテーマということか。
なお、例の依頼人については上手いと思いました。実現性には問題あるけど、或る小道具について伏線も
張られているし。あと、ラストの南郷のセリフも余韻を残して良い感じ。

138 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/21(水) 13:32:17 ID:GfKBslS0]
>>137
読んでない人のことも少しは考えろバカ



139 名前:名無しのオプ [2007/02/21(水) 17:22:29 ID:ZmXAeohL]
>>138
報告をしろバカ

140 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/21(水) 17:33:19 ID:GfKBslS0]
調子にのるなハゲ

141 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/21(水) 21:02:53 ID:YGw/GQgi]
>>140
オレのことか?ぶっ飛ばすぞ

142 名前:名無しのオプ [2007/02/21(水) 21:41:21 ID:JWpf9qU2]
すまなかった。俺が悪かった。

143 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/21(水) 23:01:21 ID:vtRGnwy0]
いったいなんだこのスレ・・・

144 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/22(木) 14:18:05 ID:81ydfA/t]
>>138

>>137は少し踏み込み過ぎにも思えるがネタバレしていない。
>>138が「13階段」を読んでいるのなら、ネタバレではないこと
ぐらい気付くから、「読んでない人のことも少しは考えろバカ」
などとは言わない。
従って>>138は「13階段」を読んでおらず、読んでいない人への
代弁ではなく、自分が読もうとする興味を殺がれたことに対する
私憤として書き込んだのは明白。
Q.E.D

・・・語るに落ちるとはこのことだなw

145 名前:あらすじごめん mailto:sage [2007/02/22(木) 14:44:34 ID:RZOOHCoW]
深谷忠記『横浜・修善寺0の交差』(光文社文庫、1994→2005)【6点】

大学教授服部の依頼で肖像画を描いた画家市倉は、絵に死相が現れている
ことを知り「修善寺物語」伝説に自らをなぞらえる。そしてその直後、
服部の秘書が水死体で発見。さらに服部の娘も密室状態の浴槽で変死体に・・

壮&美緒シリーズ。これを安定標準作とみるか、マンネリを超越した億ネリと
みるかは読者次第。密室の変死体が事故か殺人かであいまいのまま進むので、
事件の緊迫感が薄く中盤まではややタイクツ。だが最後の2割で一応意外性の
ある解決が提示される。2時間ドラマの原作にちょうどいいようなタイトルや
展開は、割り切って楽しむべし。もうちょっと突き抜けてほしかったが・・・



146 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/22(木) 15:06:45 ID:WsEAUWCY]
>>144
アホか、とっくに読んでるわ
自己弁護してんじゃねーよ
あらすじを書く書かないで荒れたのに、読書感想文並にあらすじ書いてんじゃねーよハゲ

147 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/22(木) 15:08:01 ID:bhAPPwL0]
なんだまた例のあらすじ気違いか

148 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/22(木) 16:10:23 ID:lCsrrqkU]
あらすじ書くか書かないかはどうでもいいけど、>>137は読んでない人のことを考えていないのは確か。
いい書評はその本を読んでみようという気にさせるものだと思う。>>137はその点で最低の書評だろう。

149 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/22(木) 16:35:02 ID:NKeVUxuk]
あらすじを書く書かないで荒れたというより書くなという人が
他人に対する罵倒を繰り返したから荒れたのでは?

>>137に関しても明確なネタバレをしていない限り他人が
どうこうすることは出来ないと思います。ましてバカ呼ばわりは……。
ここは報告スレなのだから批判だけをするよりも、自分の信念に
沿った報告をしていくことで妥当性を証明する方が良いのでは
と思います。

150 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/22(木) 19:09:34 ID:g7jmdqc6]
あらすじなんてあってもなくてもいいじゃないか
あんまけちつけんなよ もっとのんびりいこうぜ

151 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/22(木) 19:46:05 ID:IB28twQZ]
>>150
もう少し流れを読もうな

152 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/22(木) 21:15:17 ID:Hiz1wqGN]
報告をする上であらすじは必要ない
>1にもそんなことは書いていない
ただ報告する上でおおまかなあらすじを書くのは自由だと思う
(キモになることは決して書かず、アマゾンの紹介文のようなもの)

>>137は明確なネタバレしていないなんて言う人がいるが、論外
そういう人は「あらすじスレ」でも作ればいい


153 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/22(木) 21:26:44 ID:IB28twQZ]
あらすじネタは解決済み。
終わったことをゴチャゴチャ言うな。

154 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/23(金) 09:50:26 ID:eAnr+5kj]
>>153
解決したあとに必要以上にあらすじを書くひとがでたからだろ
お前が出てくんな

155 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/23(金) 11:36:28 ID:/AfgE9+f]
あらすじ魔神は改心したと見せかけて結局変わらぬDQNだったんだな



156 名前:名無しのオプ [2007/02/23(金) 23:24:01 ID:6ikZZihe]
>アホか、とっくに読んでるわ
>自己弁護してんじゃねーよ
何一つマトモに出来なかったダメな人間の上等文哀れ
前問に答えられないクズ

157 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/24(土) 00:53:04 ID:stp/qU11]
>>148
>いい書評はその本を読んでみようという気にさせるものだと思う。

書評!?「重鎮」(笑)でもあるまいし、2ちゃんで書評とは恐れ入り
ました。
ここに印象だけの「感想文」程度の駄文を越えるものが書かれるとは
思ってもいなかった。
ともかくも、その伝でゆくと、読んでガッカリした作品については、
ここに書いてはいけないのかなあ。駄作を駄作と言えない感想文のスレ
って一体!?

158 名前:あらすじごめん mailto:sage [2007/02/24(土) 04:12:41 ID:i+AKjlW1]
浅暮三文『石の中の蜘蛛』(集英社文庫、2002→2005)【7点】

楽器の修復を生業とする立花は、引越し先の部屋で「音のなる石」を見つける。
先住者の物らしいが、その直後にひき逃げされ入院し、聴覚に異常をきたす。
音が視覚的に認識できるようになった立花は、先住者の「音の痕跡」から
その女性を探し出しだそうとするが、周辺に怪しい男が出没し・・・・

物語の展開は「失踪者」探しなのだが、その方法が異常聴覚をつかった方法。
立花が部屋の床をスプーンで叩いてその反響音で先住者の女性の体格や声質を
把握していくのが楽しい。とくに電話に刻まれた「音」を復元してある目的地を
捜し出すシーンは秀逸。

ただ、物語の性質上、凝った表現や独特の言い回しが多く、ちょっと読みにくかった。
じっくり読書したいときにはいいかもしれないが、そこがマイナス。

159 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/24(土) 21:13:08 ID:VUx5Ssf1]
>>156
>>157
ハイハイわかったから消えろ


160 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/24(土) 23:58:44 ID:KoVetbm4]
とりあえず156は、いまごろ13階段でぐだぐだ騒がないでね
騒ぐときは友達にでも言ってね
ここではアホみたいにあらすじ書かないでいいから

161 名前:読後感 mailto:sage家船から見えないから巫女が穴に入ったはずがないという論理 [2007/02/25(日) 02:31:57 ID:BEEi+yk6]
「凶鳥の如き忌むもの」三津田信三(講談社)

小説家・刀城言哉は取材のため瀬戸内のとある漁村へやって来る。
そこで18年ぶりに行われる“鳥人の儀”に立会人として参加した
刀城だったが、当日拝殿に篭っていた巫女が消えてしまう。
異常を感じ拝殿に乱入した刀城が見たのは飛び去っていく巨大な
鳥の姿であった。そして18年前にも同じように巫女が消失して
いたのだ! そして巫女を捜す刀城達にも何物かの魔の手が……。

前作からの期待にたがわぬ出来だった。ただ本作は全体に渡って
怪奇的な装飾を施すというより怪奇性を帯びた事件を起こして
それについてロジカルに検討していくという組み立てになっており
前作とはやや毛色が違う。真相も手抜きなしの意外さで見事。

ただ意地でも見取図を付けないのが腹立つ。
あと終盤の(メル欄)の意味が解らんかった。
それに犯人のプライオリティとかもちょっと?かな。

これからもこの濃度で書き続けてくれるなら読みたいが
マンネリ化しそうで心配。

162 名前:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas [2007/02/25(日) 11:32:54 ID:YWG+YrTq]
加藤幸子「家のロマンス」を読んだ。
地味ながら芥川賞、芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞等に
輝く純文学の実力派ヴェテラン作家の新作である。
ミステリと言い得る作は書いておらず、純文学不得手なミスオタは
この作者のキャリアを見て褌一丁の姿で逃げ出すやもしれぬ(w
ただし、本作に関しては多少ホラー風な部分(その合理的解釈も可能だが)
もあるゆえ、あえてこの板で紹介する次第である。
ミステリは、時間・空間・登場人物数のいずれかに大きな制約を受けるのが通例であり、
そこに読み捨て本としての物足りなさが生じるわけであるが、
これらの制約を脱した魅力を持つのが、いわゆる大河小説と言われるものである。
(「百年の孤独」「ブッテンブローク家の人びと」「エデンの東」「夜明け前」等々)
これらの作には、ちんけなミステリを読むことでは決して味わうことが出来ない
小説を読む醍醐味を味合うことが可能である。
本作は、「家」というものに対する人々の「思い」を、祖母ミヤと作者の分身と思われる
その孫娘ヨシノを中心に置いて描いた2部構成の作品、
筆者は最近、本書と同様に家族の系譜を描いた作として、原田康子「海霧」、
津島佑子「火の山 山猿記」等を読んだが、いずれも上・下巻に及ぶ大部なものと
なっているが、本作の場合は、わずか180頁強(活字2段組でもない)という
ボリュームでありながら、上記作品等に劣らない読む醍醐味を堪能出来る実に無駄がない佳作であると言い得る。
各人、慎んで読め!

163 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/25(日) 12:49:12 ID:lhka+ybP]
三津田はもう少し、もう少しでいいから文章が讀み易ければ……

164 名前:名無しのオプ [2007/02/25(日) 12:49:32 ID:hv37G32e]
>>161はいつもの通りクソ、>>162はミステリしか読まないバカには理解されないだろうが、相当な教養が背景にあると感じさせるなあ。

165 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/25(日) 13:13:27 ID:gt328UWs]
>>164
じゃあ、書く場所を間違えてるなw



166 名前:名無しのオプ [2007/02/25(日) 14:03:40 ID:BnyA/GIy]
294 名前:ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 投稿日:2006/01/08(日) 14:50:39
「エデンの東」は未読。
読むのであれば、ハヤカワ文庫版と大阪教育図書の全集と、どちらがベターか?
ただし、一般教養としてのスタインベック作品読破としては、この評判芳しからざる
長大な作を読むか否か、悩むところではある。

298 名前:ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 投稿日:2006/01/08(日) 19:57:19
自分はスタインベックヲタではないので、信頼出来るプロの評価を参考に
出来栄えが良い面白い作品は落とさずに読んでおきたいということだ。


167 名前:名無しのオプ [2007/02/25(日) 14:12:38 ID:hv37G32e]
>>166
このコピペ荒らしは報告対象にはならないんだよなあw

168 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/25(日) 17:06:07 ID:6SyhF2m4]
>>164
相当な教養が背景にある人が「味合う」って書くかバカ


169 名前:名無しのオプ [2007/02/25(日) 17:35:23 ID:hv37G32e]
>>168
2ちゃんの書き込みごときでいちいち推敲なんかしないよ。
つまらんことにこだわるなアホ。

170 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/25(日) 17:49:38 ID:cr9C486V]
推敲どうこうより、言葉が違っているからねぇ

あじわう なのに あじあう ってタイピングしてるわけだから。

171 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/25(日) 17:57:16 ID:puoyERpM]
>>160>>164>>167>>169辺りは国内作品の感想書かないなら
出てゆけや

172 名前:名無しのオプ [2007/02/25(日) 19:53:05 ID:/+ri9Hp5]
いちいち、つまんねえことで突っかかるな。たかが2ちゃんだ。

173 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/25(日) 21:37:19 ID:kaomQhWN]
って書くと、そんなことで突っかかるなって書くなって書かれるよw

174 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/25(日) 23:02:56 ID:MXbRjrVV]
ここは他人の感想にいちいち難癖をつけないと
気が済まない人がいるスレですか?

175 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/25(日) 23:20:02 ID:Tz6DDimY]
1,2行くらいで言いたいことサラッといいきれよ。
スノッブ気取りたかったらブログでも開いて勝手に晒せばいい。



176 名前:名無しのオプ [2007/02/25(日) 23:41:41 ID:hv37G32e]
>>175
読後感などその典型だよな。

177 名前:名無しのオプ [2007/02/27(火) 23:33:20 ID:9HDwZaOG]
今までにブックオフ等で集めてあったけど、ずっとほったらかしだった島田の御手洗シリーズ等三十三冊、今日から一気に読むことにします
読みおわったらまたカキコします
とりあえず星占術からいくぜ

178 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/27(火) 23:41:43 ID:4oHsfWHU]
いきなりなにかちがっているような

179 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/02/27(火) 23:51:18 ID:lZt/xcqP]
>>177
カキコしなくていいです><

180 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/01(木) 21:40:12 ID:RuDrrIjg]
試しに変換
星戦術

181 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/07(水) 17:28:14 ID:PLntUhxt]
陳舜臣『神戸異人館事件帖』(徳間文庫1979→1986)【5.5点】

一見普通の事件だがその真相にはこういうウラがあったんだよ、
というのを老人になったオキゲン・ヤン
オキゲンさん、ヤンさんの日中コンビの短篇集。
昭和初期の神戸を舞台に起こった大小の事件の真相とは。

一見普通の事件だがその真相にはこういうウラがあったんだよ、
というのを老人になったオキゲン・ヤンが絵解きをするというもの。
ただ、本格推理とみるには伏線があまり張られていなく、意外性も希薄。
戦前の背景として軍部やスパイも出てくるが、ミステリとしてはうーむ。


182 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/07(水) 19:48:12 ID:ZdJj7swY]
>>181
張り倒していいか?

183 名前:読後感 mailto:sage冷たくなった理由とバサッという音 [2007/03/07(水) 22:10:19 ID:cjcPi1n7]
「奈良―紀州殺人周遊ルート」高柳芳夫(徳間書店)

自作の映画化作品の撮影現場を見学していた推理作家・朝見。
彼の目の前で女優が小道具の短剣を身体に突き刺した。
しかしそれは本物だった! 一体誰が摩り替えたのか?
この事件を皮切りに関係者が次々と謎の死を遂げていく。
怪我をした女優に頼られた朝見は連続殺人が起きていると睨むが――。

久々某スレからのセレクト。やっぱ装丁画と言えば辰巳より村山だよね。

面白かったです。伏線もバッチリでどんでん返しもハマってます。
新本格の只中でキオミスもやるもんだろ、と見せ付けた感じ。

人間消失トリックは容易に見当がつくけど密室トリックは中々
シンプルイズベストを表せていたと思います。

ただ(メル欄)についての説明が無かったのが残念。
あとこのタイトルで映画化はないだろーと。
それから日ソ作家同盟って本当にあったの?
今はどうなってるんでしょうか。

184 名前:読後感 mailto:sage [2007/03/10(土) 02:37:45 ID:igxoBoW7]
「もう一人の乗客」草野唯雄(光文社)

男は死んでいた。女はその場から逃げ去った。雨の中拾った
タクシーは見知らぬ男との相乗り。しかもその後事故を起こし
新聞沙汰になってしまう。お陰で婚約は破談となり更に殺人容疑
まで……。女の姉は疑いを晴らすため相乗りの相手を捜そうとする。

某スレからのセレクト。掴みは抜群なのだがそこがピークだったな。
「女相続人」でも思ったがこの人は話を引き延ばし過ぎ。
仕込みが少な過ぎとも言えるが。このネタだけで長編は支えられないよ。
解明シーンもダメダメ。唯一評価出来るのはロマンスがあるとこか?

185 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/10(土) 15:57:58 ID:lGl17zF6]
『夏の夜会』 西澤保彦  光文社文庫

冒頭から何回も繰り返されるように
この作品中では記憶は不確実で不明瞭
そして恣意性を持っているという設定。
出てくるデータは全て嘘ではないものの
100%信用する事は出来ない。
そんな中で読者が真相を推理するのは恐らく無理であろう。
だが提出された情報と、作中の雰囲気・流れから
最終的な着地を経験・直感で何となく予想は出来てしまうかも。
これは少し残念である。

どうせならもう少しアンフェアに
もう少し描写を省いて最後の衝撃が欲しかった。
(提出の仕方とその精度を考えれば
 フェアプレイを目指す(事の出来る)作品でないように思う)
その場合物語的盛り上がりを少し失うかもしれんが
それでも最後の衝撃が欲しいと思うのは
まぁ新本格好きの悪い所かもしれません。


季刊誌で4回連載されていたらしい。
1話の引きは見事。2話の小技とどんでん返しも見事。
3話のベロベロに酔った登場人物も見事。
最終話の筆の置き方も見事。

この作品最大の弱点は登場人物の名前。
解説の人はそれすら褒めていたが、そこは同意できんなぁ。
普通の名前をですね、お願いしたいです。

おすすめします。



186 名前:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas [2007/03/10(土) 16:49:25 ID:qVBKgUKO]
笹沢左保「どんでん返し」を読んだ。
あとがきによれば、意図されたもではないとのことだが、地の文は一切無し会話体のみで
構成された異色ミステリ集である。
格別に面白い作はなく、「木枯し紋次郎」「無宿人御子神の丈吉」等の股旅もので
その情景描写の巧みさをもって知られる作者にとっては、みずから得意手のひとつを
封じてしまったやにも思えるが、
さすがに稀代のストーリーテラーだけあって、登場人物の会話の中に情景がおのずから
浮かび上がって来るかのような展開に関しては見事である。
「影の訪問者」の深夜のマンション、「霧」の湖畔の情景等々…
80年代初頭、幼稚なミスオタが続々と乱入する以前、ミステリが大人の読物で
あった時代の刊行であった。

187 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/14(水) 00:17:56 ID:e96xUo1F]
都築道夫『七十五羽の烏』(1972→1980、角川文庫)【6点】

いい加減な理由で探偵事務所を営む物部太郎の元に若い女性の依頼人。
目撃すると不幸が起こるという滝夜叉姫の怨霊を伯父が見たというのだが・・
茨城の旧家を舞台に起こる殺人事件の顛末。

都築の筆致のせいか道具立ての割にはおどろおどろしさもなく、
伏線とかフェアプレイではあるのだが、真相は正直物足りない。
事件の展開も平板で、評判が高い割には楽しめなかった。
都築とか佐野洋とか、「スマートな推理小説」とは相性悪いのかしらん。

188 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/14(水) 01:10:31 ID:5hVp17w7]
>都築とか佐野洋とか、「スマートな推理小説」とは相性悪いのかしらん。

たしかに“都筑”とは相性悪そうだなw

189 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/14(水) 01:24:03 ID:e96xUo1F]
都筑先生ごめんなさい。

190 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/14(水) 02:41:22 ID:w4hPycN7]
ユルス

191 名前:読後感 mailto:sage [2007/03/15(木) 18:00:27 ID:vHBsHjEw]
「異郷の帆」多岐川恭(講談社)

長崎出島でオランダ商人が殺された。現場は彼の部屋で、
事件当時は多数の訪問者が推定されており、その中にはハーフの
美女お幸も含まれていた。彼女に思いを寄せる青年通詞浦恒助は
同僚や出島の顔役が絡む痴情のもつれや密輸に関係しているのでは
と睨むが……。
「出島を密室に仕立てた」とかで期待して読んだけどイマイチ。
印象的な謎が提示されないし解明部もダメダメ。真相に関する
伏線はもっと大胆なものが欲しかったと思う。
ただ時代小説としては良いと思う。ラストも心地よい。

昔長崎に住んでいたことがあるけど懐かしさは感じられず。
出島は原形を止めてないしなぁ。

192 名前:あらすじごめん [2007/03/17(土) 19:32:30 ID:0zI6z7Mm]
三津田信三 『厭魅の如き憑くもの』(原書房、2006)【7点】

小説家刀城は、憑き物筋と祓い家との対立が残る、神々櫛村に赴く。
村のあちこちに祀られる「カカシ様」。祓ったモノを流す暗い川。
神隠しの言い伝えの残る村に起こる連続殺人事件!

都筑のあっさり系が物足りず、こってり系に挑戦。
第二弾の『凶鳥〜』読んでいたんである程度は覚悟していたが、
読みにくいことおびただしい。見取り図がなく人物関係が難解なのも一因だが、
要するに文章がドヘタなのである。正直何回も投げ出しそうになった。
文章自体のレベルで言えば加賀美雅之以下だが、最後まで読んで評価一変。

前例のある仕掛けだが、これはスゴイ。ただ総合的に評価すると、
やはり読みにくすぎるのは大きなマイナス。
真相【9点】文章【3点】雰囲気【7.5点】というところか。

193 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/18(日) 10:36:30 ID:vNlYcaxG]
自治スレで、最近多発している、書斎に対して最悪板、あり板からコピペしてレスする荒らしを、
運営側に報告することを検討しています
コピペを迷惑だと思う人は参加してください

194 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/18(日) 15:10:21 ID:ymgDl8ik]
>>192
三津田は小説の文章がとにかく下手なんだよなあ……
編集者、企画人としては優秀なんだが。

195 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/18(日) 16:29:20 ID:8daxtPgz]
三津田って編集者なの?
正直、あの文章力で他の作家の校正が出来るのか心配・・・




196 名前:名無しのオプ [2007/03/18(日) 19:42:14 ID:QISMAr3I]
校正はそれで専門家がやるもの

197 名前:名無しのオプ [2007/03/18(日) 21:30:56 ID:gmoEiKbc]
校正は誤字脱字、慣用句の使い方の間違い、記述された事実の正否などを
チェックするので、言葉の誤用のほかは文章そのものを直すことはふつうありません。

198 名前:195 mailto:sage [2007/03/18(日) 21:47:10 ID:8daxtPgz]
ああ、そうなんだ。ども。
でも編集者って、担当の作家の原稿読んでおかしいとこは
指摘したりしないのかな。

二階堂とかの小説読むと明らかにおかしいのにそのままってことは、
編集者もあえて指摘しないんですかね。

199 名前:名無しのオプ [2007/03/19(月) 00:09:11 ID:ha1ENZLQ]
晩餐は「檻」の中で
っていう作品呼んだ方いますか?

200 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/19(月) 02:49:09 ID:JjrifmWg]
関田涙のスレに行ったほうがいいのでは・・・

201 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/19(月) 08:04:45 ID:Yu0h0bpu]
>>198
三津田は編集者というより企画人。これに関しては確かに優れる。
あと、他人の文章の粗が良く見える=本人の文章が上手い、ではない。
ついでに二階堂の場合は編集者がどうこう言うとそれに文句言いそう。

202 名前:あらすじごめん mailto:アパート住人の身体的特徴 [2007/03/19(月) 18:25:27 ID:JjrifmWg]
道尾秀介『片目の猿』(新潮社、2007)【8点】

特技の盗み聴きを活かし、探偵事務所ファントムを経営する三梨。
ある楽器メーカーから産業スパイ調査の依頼を受ける。そして調査中、
対象企業での殺人を聴いてしまう。一方、新たにスカウトしたサングラスの女性が、
どうにも不審な行動をとり始め・・・・

絶好調の道尾秀介の長篇ミステリ。ケータイ配信という媒体もあってか語り口は
軽妙で、登場人物もこれまでになくキテレツ。オビには「大技・小技炸裂」とあるが、
小技をいくつも積み重ねて読者を幻惑する。全部見破るのは確かに困難。
『シャドウ』などに較べると騙され快感度は低いが、リーダビリティの高さと、
巧みな伏線を評価したい。

(メール)に関するある真相は不要な気もするが、まあ本筋から目をそらすための
レッドヘリング的なものか。道尾版『めぞん一刻』(違うか)。

203 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/19(月) 19:01:55 ID:lEeRisUS]
>>202
あらすじと感想の長さがほぼ同じってどうなのよ

204 名前:あらすじごめん mailto:sage [2007/03/19(月) 20:45:53 ID:JjrifmWg]
二階堂黎人編『新・本格推理07 Qの悲劇』(光文社文庫、2007)【7点】

おなじみの公募形式本格推理短篇集。
本作は9本収録+二階堂選評。SF物や異世界物、歴史物までなかなか
バラエティに富んでおり、拙いものもあるが値段分は十分楽しめる。
印象に残ったのは「くるまれて」「ホワットダニットパズル」「イルクの秋」。

ただ「本格なのでトリック重視で採用」とか明言しておいて、
「トリックが凡庸」と評する作品を採用するなど、首尾一貫しない
採用基準は健在。このほかにも二階堂氏の選評は「お前が言うな」と
突っ込みたくなるものが多いが、そこはお約束としてスルーすべきか。


205 名前:あらすじごめん mailto:sage [2007/03/24(土) 04:14:52 ID:BgolPGM1]
逢坂剛『禿鷹の夜』(2000→2003、文春文庫)【7.5点】

神宮署生活安全課の悪徳警部補・禿富鷹秋(禿鷹)は、渋六興業と癒着するうちに
南米マフィアのヒットマンに命を狙われることになる。追いつ追われつの
騙し合い・殺し合いの果てに禿鷹をまつ運命とは。シリーズ第一弾。

とりあえず容赦のない性格の禿鷹をはじめ、渋六興業のヤクザたちの
キャラクターがいい。いまどき珍しいほど任侠肌の組長、唯一大学卒の野田、
役所浩司似の水間、ファッションセンス最悪の組長の娘などが、禿鷹の毒を
薄めてくれている。ストーリーはシンプルであり、逢坂剛お得意のサプライズも
やや控え目。だがそれだけに読後の禿鷹の印象は強い。
それにしても禿鷹以上に容赦がないのは逢坂剛・・・





206 名前:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas [2007/03/24(土) 20:05:22 ID:CGoXEoTv]
氏家幹人「かたき討ち」を読んだ。
期待以上に面白かった新書新刊であった。
仇討ちものは、冒険・サスペンス(巻き込まれ型の一変種と言い得る)の要素がある
うえに、ミステリ的な予想外の展開を遂げるものも多く、
私自身、池波正太郎、菊池寛、直木三十五等の仇討ち小説を読み耽った時期があるが、
正直言うて、本書に収録されたエピソードには、上記した小説の手練たちの作以上の
面白さに富むものが多く一読巻を置かせぬほどである。
先妻が後妻を襲撃する「うわなり打」、
自分が腹を切ることにより敵をも切腹に追い込む「さし腹」、
遺族への特権であった「太刀取」、そしてこれぞ物語の宝庫とも言い得る「衆道敵討」、
「おんな敵討」等々…
時代性の違いがあるとはいえ、美少年との性的交渉を要求してその親のもとにまで
押し掛ける武家の少年たちのエピ(これが後の騒動の起因となる)に、
元祖2ちゃんねらーとも称すべきDQNぶりを見るのは、ひとり私だけではないはずである。
仇討ちという凄惨な面があるテーマにもかかわらず、飄々とした著者の語りは暗さを
感じさせないのも読物としてはグッド。

207 名前:名無しのオプ [2007/03/25(日) 12:43:34 ID:fvbcJd8X]
>>206
相変わらず全ての本がミステリーに見えるんだね。
文学というものを全く理解していない証拠だよ。

208 名前:あらすじごめん mailto:sage [2007/03/26(月) 13:41:00 ID:MRRXTZ2x]
『小説すばる』4月号<総力!今どきのミステリー特集>【7点】

道尾秀介「隠れ鬼」【7点】 この作家、どんどん上手くなるなあ。
逢坂 剛「おれたちの街」【6点】 ユーモアもの。ネタは平凡だが読んでて楽しい
井上夢人「あした絵」【5.5点】 これはミステリーなのかなあ
泡坂妻夫「五節句」【5点】 ベテラン作家の小ネタ
麻耶雄嵩「こうもり」【8点】 マヤは短篇でも手を抜かない
田中啓文「あくびの稽古」【7点】あるロジックを評価して
西村 健「鉄砲玉哀歌」【6点】ダジャレかよ!
伊岡 瞬「十二歳の冤罪」【7点】ありきたりだがラストの余韻を買って
門井慶喜「架空の風景」【6点】シャレかよ!
鏑木 蓮「雲へ歩む」【6.5点】文章は読みやすくなったがネタを詰め込みすぎ

総じて新鋭の作品がおもしろかった。あと、東野・黒川対談、大沢・福井・亀山鼎談、
北村・法月対談など、どれも楽しめる。馳の短篇は某兄妹事件を見て思いついたのか。
盛りだくさんの内容で、870円というお値段分は楽しめました。

209 名前:あらすじごめん mailto:sage [2007/03/27(火) 05:20:11 ID:5AcX1hGO]
高田崇史『QED 鬼の城伝説』(講談社ノベルス、2005)【6点】

岡山の旧家鬼之辺家には、鳴ると当主が不幸になるという釜がある。
先々代・先代の死に続き、三度なる釜。そして言い伝えどおり、
首を切断された当主の死体が密室状態の土蔵で発見され・・・

タタル&ナナのシリーズ。初期は歴史ネタにも力をいれていたが、
最近は薄味で物足りない。その代わり文章がよみやすくなり、
無理に殺人事件と結びつけないある意味開き直った姿勢が、
テンポよく物語を読ませる。しかし二人の仲がまったく進展しとらん。
ただ、以前の作中で述べた歴史薀蓄は簡単に流されており、
シリーズ順に読んだ方がよいようだ。

210 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/28(水) 10:40:51 ID:oRGFZpUU]
友達から薦められて綾辻行人「十角館の殺人」を読みました。
推理小説は初めてなのですが一気に読んでしまいました。

皆さんは読むとき人物相関図みたいなものを書きながら読むのでしょうか?
読んでるうちに「このひと、どんなひとだったけ」ってなって戻ったりしてしまいます。
それとも何冊か読んでるうちに慣れていくのでしょうか?

211 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/28(水) 11:09:14 ID:tRgaWxUc]
>>210

ごめんね、そういう話題はスレ違いだと思うの。

第十五ミステリー板雑談所兼質問所
book4.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1153992094/

初心者もミステリーの世界に入りたい!【第5夜】
book4.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1138205038/

ここは淡々と読んだ本を報告するスレなので、上二つのどちらかで聞いてみてください。




212 名前:名無しのオプ mailto:sage  [2007/03/29(木) 10:26:09 ID:7MSSg8jd]
桜庭一樹 『赤朽葉家の伝説』 読了。

面白いなぁ。と思った部分もあるが、
ミステリが読みたいと思って読んでいたので
ちょっとどうにもなかなか・・・
と言うのも最後30%くらいまでミステリの匂いはほぼしないのだ。

謎は被害者探しという面白いものであるが
解決に至る一点を隠すために二段組200頁以上使って
伏線とダミーをばら撒くってのは何か不毛に思える。(そして真相はかなり地味なのだ)
勿論別にそういうためだけに200頁尽くしたわけではないだろう。
しかしそうなると最後に振って沸いたように出てくる
ミステリ要素は必要だったのか?浮いてないかな?

こういうの読むと自分は貧しい読者だなぁと少し落ち込む。
装丁は内容に実にマッチしていて美しい。

いい本なのだとは思うけど、
嘘臭いゲーム的な登場人物が駒のように扱われる本格が
大好きな俺が読む本ではなかったように思います。

213 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/29(木) 16:42:09 ID:JV5H6iLP]
>>212
そうなんか。
二階堂黎人が絶賛してたから、コテコテ本格(旧家とか伝説とか密室)の
本だと思ってた。



214 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/29(木) 17:30:04 ID:wtmpQosQ]
>>213
>旧家とか伝説
この二つはばっちり。
ただ、カー的な密室や驚愕の叙述トリックがあるわけではない。

215 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/29(木) 18:20:18 ID:AMJnz1vX]
まあもともとミステリ作家じゃないしね。



216 名前:名無しのオプ [2007/03/29(木) 19:06:50 ID:81W+MQzZ]
>>213
別に二階堂もコテコテの本格とは言ってなかったぞ
むしろ文学として褒めてた

217 名前:名無しのオプ [2007/03/29(木) 19:10:18 ID:D08znYCJ]
>>212
ラノベ作家にミステリを期待するなよ






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