- 212 名前:名無しのオプ mailto:sage [2007/03/29(木) 10:26:09 ID:7MSSg8jd]
- 桜庭一樹 『赤朽葉家の伝説』 読了。
面白いなぁ。と思った部分もあるが、 ミステリが読みたいと思って読んでいたので ちょっとどうにもなかなか・・・ と言うのも最後30%くらいまでミステリの匂いはほぼしないのだ。 謎は被害者探しという面白いものであるが 解決に至る一点を隠すために二段組200頁以上使って 伏線とダミーをばら撒くってのは何か不毛に思える。(そして真相はかなり地味なのだ) 勿論別にそういうためだけに200頁尽くしたわけではないだろう。 しかしそうなると最後に振って沸いたように出てくる ミステリ要素は必要だったのか?浮いてないかな? こういうの読むと自分は貧しい読者だなぁと少し落ち込む。 装丁は内容に実にマッチしていて美しい。 いい本なのだとは思うけど、 嘘臭いゲーム的な登場人物が駒のように扱われる本格が 大好きな俺が読む本ではなかったように思います。
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