- 3 名前:ミットモナイト▲φ ★ mailto:sage [2009/08/24(月) 23:23:18 ID:???0]
- (>>1の続き)
――番組の質を考える上で、問題点はどこにあると見ていますか。 月尾 視聴率を最優先するテレビ局の考え方が様々なゆがみを生んでいるのではないかと 考えています。視聴率以外にも評価軸があっていい、ということを示したいのです。PTAが 以前から「子供に見せたくない番組」を調査、公表していますが、これも1つの指標です。 ほかにも今回私たちがやっているように、産業界の視点もあっていいだろうと思います。 企業という枠組みにこだわっている訳ではなく、将来的には広く一般の人々の声を 反映できないかと考え、検討しています。 ――高視聴率を求めているのは、テレビ局だけでなく、広告主としての企業も そうなのではないでしょうか。 月尾 推進会議では「広告主の視点」に偏らないよう、参加企業の3分の1程度はテレビ広告 を出していない会社にも入ってもらっています。確かに、企業の宣伝担当部局の担当者は、 テレビ局に対し高視聴率を求める部分はあると思いますが、企業の経営者の捉え方は大きく 変わりつつあります。ある企業が、自社の複数の製品についてテレビ広告にかけた時間・費用 と、実際の売れ行きの関係を調べたことがあります。その結果は「全く関係ない」というもの でした。そこでこの企業の経営者は、自社のイメージを良く受け取ってもらえるような、いい番組 に広告を出すという方向に転換したそうです。企業の経営者と話していると、特定商品の 売り上げについてのテレビ広告への期待は薄く、企業の基本姿勢を伝えることができるような 質の高い番組へ広告を出したい、という思いが強い人が増えていると感じています。高視聴率 を強く求めているのは、やはりテレビ局です。番組と番組の間に流すスポット広告の単価は 視聴率と連動するので、高視聴率の方が儲かる仕組みになっているのです。広告主が視聴率 にうるさいからやむなく、ということだけでは決してないと思います。 (>>3以降へ)
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