- 841 名前:ジュネットの物語内容と物語言説の視点から物を言っている
元々は小説批評の用法だけど、映画にも流用される理論で 物語には「物語世界で起こった出来事」=「物語内容」という相と それをどう語るかという相=「物語言説」という大きく分けて二つの要素があるわけ 例えば、朝起きてクソして学校行った、という出来事があったとして それを学校に居る場面から回想する形で供述するとしたら 前者が物語内容、後者が物語言説となる 物語の時系列を語るにはこの区別、認識が必要となる 君はケーンの幼少期から時系列に年老いていくまでを追って語られてると言ってるがまずこれが大雑把すぎ 市民ケーンという作品は物語言説の相が非常に多層的なんだよ だって、言説の相で語られるケーンの生涯の物語内容は 「ケーンという人物に接見した身近な人間をインタビューする記者の視点」から語られてるものだから 更に、ラストの薔薇の蕾を映すカットは誰の視点でもなくなってしまう パルプフィクションのような単に人物の主観の時系列を弄った作品とは複雑さが全然違う [] - [ここ壊れてます]
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